生まれてすぐ養子に出され、実母の顔も名前も知らずに育った女性。半世紀以上もの時を経て彼女が見つけた実の母親は、幼い頃からTVでよく目にしていた女優だった――そんな奇跡のような再会の物語を、<TODAY>や<People>などの現地メディアが報じています。

自分が養子であることを知らされていたうえで、養親のもとで幸せに育ったというリサ・ライトさん。育ての母は、彼女の実母について、よく次のように話してくれたのだとか。

「あなたのお母さんは、あなたのことをとても愛していたけれど、彼女は当時あまりに若く、自分ではあなたを育てられないと判断したの。一方、私はとても子供が欲しかった。だから、彼女はあなたを私に託してくれたのよ」
「あなたは捨てられたわけじゃない。ただ、これがあなたにとってベストな選択だった」
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リサさんの養子縁組は、双方の身元情報などを秘匿したうえで行われたため、実母を探す手がかりはなく、リサさん本人も探そうとは考えていなかったそう。

そんな彼女に転機が訪れたのは、54歳を迎えた時のこと。大人になって結婚し、自身も母となっていたリサさんに、息子が欧米で流行っている“自分のルーツを探る遺伝子検査”を勧めてきたのだとか。

「親子三代! 実のお祖母ちゃんと過ごす、初めての母の日」

最初は「自分の祖先について知りたい」という好奇心で受けた検査でしたが、後日ウェブ上で確認した検査結果には、驚くべき記載が。カールトン・ムーディという名の男性が、リサさんの叔父だと表示されていたのです。

リサさんはすぐにカールトンさんにコンタクトを取り、彼が自分の叔父であるという確証を得ました。そしてカールトンさんから、実母がリン・ムーディさんという名であること、そして彼女がずっとリサさんを思い、探し続けていた話などを聞いたそうです。

こうしてリサさんとリンさんは、2018年7月、54年もの時を経て、めでたく再会を果たしました。

「私の人生が変わった日。生みの母を見つけたの!」

さらに二人には、もう一つ不思議な巡り合わせが。

リサさんを18歳で出産した後、リンさんは女優になるという夢を叶えるべく、ハリウッドへ引っ越しキャリアをスタートさせました。そしてリンさんが出演していたテレビ番組を、リサさんは幼い頃から欠かさず見ていたのです。

「つまり私は、そうとは知らず、小さい頃から母をテレビで見ながら育ったんです。母が出演していた『That's My Mama(それが私のママ)』は家族のお気に入りの番組で、毎週みんなで座って見ていました。でもまさか、彼女が実のママだったなんて!」

リサさんの養親は、残念ながらすでに他界してしまいましたが、生前から彼女が実母を探すことについて、協力的な姿勢を見せていたそう。一方でリンさんは、リサさんを生んでからは子を持つことはなく、ずっと娘と会える日を夢見て生きてきたそうです。

二人は再会してから、半世紀以上もの空白を埋めるべく、多くの時間を共に過ごしているのだとか。この経験を通じて、リンさんは次のように述べています。

「人生は時に大きな驚きを運んできます。だから、皆さんが今どのような状況にあっても、どうか踏ん張ってください。奇跡や驚きに対し、心を開いて、信念を貫き続けてくださいね」
これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
50+ Years Later, A Daughter And Birth Mother Reunite With Help From DNA Tests | TODAY
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