フードプロセッサーは、刻む・スライス・角切り・こねる・ピューレなど、1台で何役もこなす多機能なキッチン家電。でも、正しい使い方や活用方法を知らなければ、せっかく持っていても棚にしまいっぱなしに…なんてことも。

フードプロセッサーを有効活用すれば面倒な調理作業がスピードアップし、毎日の料理を今よりもっと楽しめるようになるはず!

そこで本記事では、フードプロセッサーの正しい使い方や用途、目的に合わせた選び方について、<グッド・ハウスキーピング>から紹介します。

フードプロセッサーとは

モーターで刃(カッター)を動かして、野菜やフルーツなどの食材を切ったり刻んだり、おろすなどの下ごしらえができる調理家電。アタッチメントによって刻む細かさなどは変えられるものが多いですが、すり潰すことが得意なミキサーとは違い、キャベツの千切りなど素材のかたちを残した調理に最適です。

フードプロセッサーの選び方

適切なサイズ(容量)から選ぶ

一般的なフードプロセッサーの容器は幅広で、容量は小さなものなら200gほどから大きいものだと500g~1kgほど。生活スタイルや暮らしている人の数、用途に合わせて選ぶようにしましょう。

刃(ブレード)やアタッチメントから選ぶ

一般的には、フードプロセッサーの容器の底にブレードが付いています。ブレードの種類には平刃とのこぎり刃があり、平刃は肉や野菜全般を刻むのに最適。のこぎり刃はピューレづくりや凍った食材を調理する場合にも活用できます。

中には、アタッチメントがいくつか付属している製品も。おろし用の「おろしカッター」やスライサーなど、用途に合わせて選ぶようにしましょう。

回転速度から選ぶ

多くのフードプロセッサーでは、回転速度は変更できない場合が多いですが、一部には高速・中速・低速に切り替えて使用できるものも。高速はなめらかなピューレを作ったり、固い食材を細かくしたりするのに適しています。一方、低速はやわらかい食材を扱う場合に向いています。

機能から選ぶ

細かくしすぎないように様子をみながら少しずつ食材を刻みたい時などは、パルス運転(断続運転)が便利。断続的な稼働により、上から処理されていないものがブレードの上に落ち、ブレードの近くにある食材のみを刻み続けることが防げるので、食材を均等に刻みたい時にも役立ちます。

フードプロセッサーの選び方
Gonzalo Calle Asprilla//Getty Images

フードプロセッサーの使い方

まずは、すべての部品に汚れがついていないかを確認して、きちんとセットすることが大切。フードプロセッサーの多くは、電源プラグが付いた本体、食材を入れる容器、容器のふた、回転軸、数種類のブレード(刃)、投入口、そして押し込み棒などの部品で構成されています。セットする時は、以下のようなことに気をつけましょう。

  1. 容器を本体に取り付ける:
    電源プラグを抜いた状態で、容器を本体にしっかりと取り付けます。
  2. ブレード取付棒(盤取付棒)をセットする:
    ブレード取付棒が本体に内蔵されていない場合は、容器の中心部に取り付けましょう。
  3. 使いたいブレードを取り付ける:
    食材を角切りしたり、刻んだり、ピューレ状にしたい場合は、付属のスタンダードなS字型ブレードを取り付けましょう。パン生地などをこねたい場合はこね羽根を、スライスやシュレッドしたい場合は円形のスライス用ブレードを容器の上部にセットしましょう。
  4. 容器のふたを取り付ける:
    食材が周囲に飛び散るのを防ぐため、そして安全に使うため、稼働させる前には必ず容器のふたを付けましょう。食材はレシピに合わせて、容器に直接入れたり投入口から入れたりすることができます。
  5. 電源プラグを差す:
    きちんとセットし準備が整ったら、コンセントに電源プラグを差し込んで調理を始めましょう! 容器を本体に取り付けたままブレードを替えたり外して洗ったりする際は、必ず電源を抜くようにしてください。

フードプロセッサーの活用方法

野菜を刻む以外にも、マルチに使えるフードプロセッサー。ここからは、毎日の料理がラクになる使い方を解説!

パルメザンチーズを粉状にする

料理の上にちょっとチーズをふりかける際には、手を使って削るタイプのチーズグレーター(おろし器)が最適ですが、半カップ以上の量の粉チーズを使うレシピのパスタを作っている場合は、より効率の良い方法が必要です。

チーズの塊を1インチ(約2.5センチ)角に切ってフードプロセッサーに入れ、スタンダードなブレードで粉砕すれば、あっというまに必要な量が完成。断続運転させることにより、質感を調整することもできます。

生地をこねる

こね羽根を使えば、パンやピザ、ハンバーグ、そしてパイ生地などを簡単にこねることができます。チーズケーキなどのサクサク食感の土台を作る場合は、スタンダードなブレードを使うといいでしょう。

ハーブを刻む

スタンダードなブレードを使えば、包丁で手を傷つけるリスクを冒さずにパセリ、パクチー、バジルなどのハーブを刻むことができます。

ドレッシングやディップを作る

フードプロセッサーの容器の多くには、少しずつ油を注ぐことができる特別な投入口があり、マヨネーズやクリーミーなシーザーサラダドレッシングが作れるようになっています。アルゼンチン発祥の万能ソースであるチミチュリなど、さまざまなソースやディップ作りにも最適。

軽めのクッキーなどの生地を作る

大量のバターや小麦粉を使わない軽めのクッキー生地なら、フードプロセッサーで簡単に作れます。キャロットケーキに使うためのニンジンをシュレッドするなど、工程が多いレシピの一部に取り入れるのもおすすめ。

間違った使い方

質の高いフードプロセッサーは耐久性が高く用途も広いですが、何でもできるわけではありません。上手に使いこなすためには(そしてなるべく長持ちさせるためには)、以下のような使用方法は避けてください。

固い食材をまるごと入れる

生肉およびニンジンやジャガイモなどの固い野菜は特に、投入する前に1~2インチ(約2.5~5センチ)角くらいに切っておけば、より均一にフードプロセッサーで刻むことができます。

一方で、やわらかい肉やチーズは20分間くらい冷凍しておくと、より刻みやすくなるでしょう。

負担をかけすぎる

シュレッドやスライスをする際は、押し込み棒を使って容器に食材をやさしく押し込みましょう。均一に刻むためには、一度に入れる食材の量を一定にして、負担をかけすぎないように。

食材を投入口にきちんと詰めない

野菜や肉をスライスする場合は、食材を投入口にすきまなく詰めて押し込み棒で軽く押さえると、きれいに均一に仕上がります。投入口が仕切られていたり数種類の大きさがあったりする場合は、フードプロセッサーをまわしている間に食材が動き回らないように、ぴったりと収まる投入口を選びましょう。

使用中にその場を離れる

稼働中の振動により調理台で動いてしまったり、場合によっては落下して床を汚したり、本体が損傷してしまう可能性もあります。使用中は、その場を離れないようにしましょう。

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※この翻訳は、抄訳です。
Translation: 平田三桜(Office Miyazaki Inc.)
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