生きていれば、穴があったら入りたいと思うような気まずい思いをすることもある。最近、そんな出来事があって落ち込んでいる人は、ここで紹介するセレブたちの気まずいインタビュー動画を観てみよう。カーラ・デルヴィーニュのブチギレシーンからダコタ・ジョンソンのパブリック親子喧嘩まで、自分の失態なんて忘れてしまうくらい気まずい空気が流れる映像16選をお届け!
Translation: Masayo Fukaya From Cosmopolitan UK
ダニエル・クレイグが次期ジェームズ・ボンドについて何も語らなかったとき
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』がついに映画館で公開され(日本では10月1日公開)、プレミアには、ウィリアム王子&キャサリン妃をはじめ、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグも登場した。
ダニエル・クレイグにとってジェームズ・ボンド役を務めるのは本作で最後となるが、『9News』が行ったインタビューを見る限り、次のジェームズ・ボンド役についての質問は聞き飽きたもよう。
誰にジェームズ・ボンド役が受け継がれるのかという質問に対し、ダニエルは「私には関係のないことです」と答え、自身がボンド役として舞い戻るかどうか尋ねられると「ノー」とピシャリ。
デュア・リパが、ブレイク・シェルトンをグウェン・ステファニーの「夫」と呼んだとき
米トーク番組「ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン」のとある回で、ゲストホストを努めていたデュア・リパ。
グウェンのパートナーであるブレイク・シェルトンを、当時はまだ結婚していなかったにもかかわらず「夫」と呼んでしまった。
デュアは、「あなたは夫のブレイク・シェルトンとオクラホマの牧場で隔離生活を送っていると聞いだんだけど、ほかに誰が一緒にいたの?(牧場での隔離生活は)どうだった?」と尋ねている。
それに対しグウェンは、「えっと、彼は私の夫ではないんだけど」と前置きしたうえで「でも、あなたがそう言うとクールに聞こえるわ」とフォローして場の空気を和らげた。
幸いにも、2020年8月のデュアとグウェンのこの気まずいやりとりから約1年経った2021年7月にグウェンはブレイクと牧場で結婚したので、一件落着といったところ。
クエンティン・タランティーノ監督がリポーターの質問を却下したとき
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の記者会見で、ある女性記者がクエンティン・タランティーノ監督に対し、シャロン・テート役を演じたマーゴット・ロビーの台詞の少なさについて質問した。
だが、タランティーノ監督はその質問を拒否して、答えようとしなかった。3人のやりとりは、次のような感じ。
女性記者は、「クエンティン監督は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド(・ディカプリオ)と共演し、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』にも出演した、才能あふれる俳優マーゴット・ロビーをご自身の作品に起用しています」
「しかし、本作では彼女にあまり台詞を与えていませんね。これは意図的な選択だと思うのですが、その理由を教えてください。なぜ、彼女の声があまり聞けなかったのでしょうか」と尋ねた。
この質問に対し、タランティーノ監督は苛立ちを露わにし、「君のその仮説を却下する」とだけ答えた。
一方、マーゴットは以下のように語って、監督の発言をスマートにフォローした。
「私はいつも、(自分が演じる)キャラクターと、そのキャラクターがストーリーのなかで果たすべき役割について考えています。私が出演したシーンは、シャロン・テートという人物にオマージュを捧げる機会になったと思います」
「そのため、深く掘り下げることを意図して台詞を少なくしたわけではないと思います。(この物語のなかでは)シャロンが象徴する無邪気さが失われたことが悲劇だったと思うのですが、彼女のそういった面を表現するために、言葉を使わなくても十分伝わります。特に台詞がなくても、キャラクターを探究する時間はたっぷり取れたと考えています」
2018年の最も気まずいインタビュー9選
2018年は、セレブたちの気まずいインタビューの宝庫だった。カーディ・Bがグラミー賞のレッドカーペットで「膣に蝶がいる」と言ったインタビューから、姉妹バンド、ハイムのエスティが元ワン・ダイレクションのリアム・ペインのインタビューの背後で落とした爆弾、そして、アリソン・ハモンドがブラッドリー・クーパーに迫った『アリー/ スター誕生』のオーディションまで、ドン引きする準備をしてから観てほしい!
NYファッションウィークの「ハーパース・バザー・アイコン・パーティ」でのジム・キャリー
このジム・キャリーのレッドカーペット・インタビューは、かなり気まずい気持ちになること間違いなし。
ジムはリポーターの周りをぐるぐると歩き回りながら、「このイベントは何の意味もないよね。僕は自分が参加できる最も無意味なものを求めてここに来たんだ。君もこのイベントが無意味だって思うでしょ」と話している。
リポーターが「みんなアイコンを祝うためにここに参加している」とイベントの主旨を説明すると、ジムは「ああ、それは僕らが思いつくなかで最もひどい目的だよ。君はアイコンを信じているの? 僕は個性なんて信じていないし、君が存在していることも信じていないよ。ここには素晴らしい香りが漂っているけどね」と続けた。
さらに「そう、僕はアイコンや個性を信じていない。安らぎっていうのは個性を超えたものであり、空の創造を超えたものであり、銃弾を跳ね返すために胸につけた赤い“S”という文字(スーパーマンの「S」)を超えたものであると信じている。もっと深いところにあると信じているんだ」と哲学的な持論を展開した。
司会者がカーラ・デルヴィーニュに「昼寝をしたら」と言ったとき
TV番組『グッドモーニングサクラメント』で、カーラ・デルヴィーニュは自身が主演を務めた映画『ペーパータウン』に関するインタビューに応じた。
カーラの名前を「カルラ」と2度呼び間違えた司会者が、「仕事が立て込んでいるみたいだけど、原作となった本を読む時間はあった?」と失礼な質問を投げかけた。
カーラはこれに対し「いいえ、原作も台本も読んでないわ。全部アドリブでやったの」とお得意のブリティッシュユーモアを交えながら「なんてね。もちろん本は読んだし、素晴らしいと思ったわ」と丁寧に答えた。
しかし、司会者たちは「疲れているみたいだね」などと失礼なコメントを続け、最終的には「少しイライラしているようね。ちょっと昼寝をしてレッドブルでも飲んだ方がいいかも」と言い放った。
トム・ハーディが自分のセクシュアリティに関する質問をシャットアウトしたとき
『レジェンド 狂気の美学』のプレスツアー中、自身のセクシュアリティについての質問を投げかけられたトム・ハーディ。
リポーターは、過去のインタビューでセクシュアリティに関してあいまいな表現をしていたトムに、「セレブがメディアに対して自身のセクシュアリティについて話すのは難しいことだと思いますか?」と質問。
するとトムは「何が言いたいんだ?」「別に難しくないと思うけど、僕のセクシュアリティを聞いてるのか?」「なぜ(知りたい)?」と質問返しをし、リポーターが続けようとすると、「ありがとうございました」と追加の質問をシャットアウトし、場を凍り付かせた。
ニュースキャスターがサミュエル・L・ジャクソンとローレンス・フィッシュバーンを間違えたとき
サミュエル・L・ジャクソンはこのとき、「僕たち黒人はみんな見た目が一緒ってわけではないんだよ」「同じ“有名な黒人”かもしれないけれど、みんなが同じ見た目ではない。ひどい過ちを犯してしまったね。僕とローレンス・フィッシュバーンの違いもわからないなんて、君は本当に芸能リポーターなの?」と話した。
コートニー・カーダシアンが司会者を完全に無視したとき
オーストラリアのテレビに生出演中、妹のキム・カーダシアンを襲った強盗事件について質問されたコートニー・カーダシアンは、質問を完全に無視して、代わりに自身の広報担当者と話し始めた。
デヴィッド・ブレインがイーモン・ホームズと話さなかったとき
2001年、イーモン・ホームズが司会を務めていたイギリスのテレビ番組『GMTV』に、マジシャンとして知られるデヴィッド・ブレインが出演したときのこと。
インタビューにもかかわらず、イーモンの質問にほとんど答えなかったデヴィッド。これについてのちに、「イーモンを退屈させたくなかった」から、秘すれば花だと考えたと弁明している。
一方、ベテラン司会者のイーモンは、2019年時点で彼の長いテレビキャリアで最悪の瞬間だったと話し、「手のマークを見せられて、“死のお守り”だと言われたときは、キャリアが終わったかと思ったよ」と振り返った。
ダコタ・ジョンソンと母親がテレビの生放送でケンカしたとき
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』に出演したダコタ・ジョンソンは、2015年のアカデミー賞のレッドカーペットで行われた生放送のインタビューで、母メラニー・グリフィスとともに登場し、放送中にもかかわらずケンカが勃発。
リポーターがメラニーに「娘さんが出演された映画はご覧になりましたか?」と聞くと「いいえ」と一言。「見たくないの?」との質問に「(娘の際どいシーンを見るのは)ちょっと気まずいと思うの」と話した。
一方で、明らかに気分を害した様子のダコタは「そんなことない。いつか見れると思うわ」と強気に返答。「素晴らしい演技でしたよ」とリポーターがフォローするも、「娘に才能があることは作品を見なくてもわかります」と頑なに映画を見たくないと主張する母に「じゃあ見なくていいよ」とダコタ。
最終的には「娘がそこまで言うなら見るわ」と話したメラニーだけど、その後実際に見たのだろうか……。
ジェシー・アイゼンバーグのインタビューの一部始終
映画『グランド・イリュージョン』 のインタビューに応じた俳優ジェシー・アイゼンバーグとインタビュアーの奇妙なやり取りがこちら。
インタビュー冒頭で、共演したベテラン俳優モーガン・フリーマンのことを「フリーマン」と呼び捨てにしたインタビュアーに、明らかな嫌悪感をにじませたジェシー。
その後も、インタビュアーが手に書いたメモを見てジェシーがからかうなど険悪なムードが漂うなか、鮮やかなトリックで銀行強盗を成功させる映画になぞらえて、作中でジェシーが覚えたマジックを披露することに。
インタビュアーがカードを渡すと、ジェシーは「コメディアンのキャロット・トップって知ってる?」と質問。「ええ、あれはひどいわ」と即答したインタビュアーに「きみはインタビュアー界のキャロット・トップだね」とピシャリ。
極めつけは、カメラに向かって名前(ロミーナ)を読んでほしいという不躾な要求をしたインタビュアーとの会話を捉えた最後のシーン。
「どんなふうに(名前を)呼べばいい?」「たった今私と別れたと思って」「別れたなら何も言わないな」「人ごみのなかにいる私に声をかけて」「ロミーナ」「それだけ?それじゃあ聞こえないわ」「きみに見つけてほしくないから、わざとだよ」「最低ね」
この上なく奇妙で、違和感があって、混乱させられる。
ミラ・クニスがジャスティン・ティンバーレイクの名誉を守ったとき(しかもロシア語で)
映画『ステイ・フレンズ』の記者会見に出席した際、ミラは、ジャスティンが音楽業界から映画業界への進出を決めた理由についての質問に対し、「どうして(音楽も映画も)どちらもやってはいけないの?」とロシア語でたたみかけるように答えた。
セレーナ・ゴメスがジャスティン・ビーバーに関する質問をシャットダウンしたとき
2018年にジャスティン・ビーバーがヘイリー・ボールドウィンと結婚する直前まで、2010年に出会ったジャスティンとオンオフの関係を繰り返していたセレーナ・ゴメス。
2人が破局していた2013年、アルバム『スターズ・ダンス』のプロモーションのためにテレビインタビューに応じたセレーナ。しかし、司会者がジャスティンについて質問すると沈黙を貫いて、映像が途切れた。
セレーナは別れた後まで、彼の振る舞いについてアドバイスするような責任は負いたくなかったもよう。
ロバート・ダウニー・Jrがインタビューを途中退席したとき
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のプロモーションのため、インタビューを受けたアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr。
英『チャンネル4』のニュースキャスター、クリシュナン・グルー=マーシーが映画の話から逸れて、ロバートの過去の政治的な発言やドラッグ使用について質問されると、ムッとした様子で「これって映画の宣伝だよね?」とコメント。
質問に悪意があると感じたのか、最終的にはインタビューを一方的に切り上げて退席してしまった。
クエンティン・タランティーノ監督が質問を拒否したとき
映画『ジャンゴ 繋がれざる者』の監督・脚本を務めたクエンティン・タランティーノ監督。2013年のプロモーションインタビューでは、同じく英『チャンネル4』のクリシュナン・グルー=マーシーが、タランティーノ監督の逆鱗にも触れてしまったよう。
クリシュナンはタランティーノ監督に対し、映画のなかの暴力が現実世界に与える影響について議論しようと試みたが、またしてもうまくいかなかった。