時代と共に様変わり!英王室の「婚約発表」スタイル9
これまでの婚約発表スタイルを一挙プレイバック!
エリザベス女王、ダイアナ妃、キャサリン妃…時代によって、王室の婚約発表はどう変わった?
何かと話題の多い英王室。最近ではハリー王子と女優メーガン・マークルの婚約発表が注目を集めたばかり! そこで気になるのが、他のロイヤルカップルたちがどんな婚約発表をしてきたのか。今回は<Good Housekeeping>から、時代と共に変化した英王室の婚約発表の様子をまとめてご紹介します!
ジョージ6世とエリザベス王太后
ジョージ6世(当時はヨーク公)は、後にエリザベス女王の母となるレディ・エリザベス・ボーズ=ライアンに3回求婚して、やっとイエスの返事をもらったとか。<The Telegraph>によると、婚約は1923年1月、王室の別邸サンドリンガム・ハウスのヨーク・コテージから、新聞の「王室行事日報」を通して発表されたそう。このモノクロの公式婚約写真は発表当日、エリザベス嬢のロンドンの住まいで撮られたもの。
エリザベス女王とフィリップ殿下
若きエリザベス王女と海軍大尉フィリップ・マウントバッテンの婚約は、70年ほど前の1947年7月、父王ジョージ6世とエリザベス王妃によって「王室行事日報」にて発表。
「王と王妃はここに、この上ない喜びをもって、最愛の娘エリザベス王女とフィリップ・マウントバッテン海軍大尉の婚約が整ったことを発表します。第一王女がギリシャの故アンドレアス王子とプリンセス・アリス・オブ・バッテンバーグの息子である大尉と結婚することについて、王は快く承認を与えました」という声明を当時の<ニューヨーク・ヘラルド>紙が伝えています。
ちなみに、この数日後にバッキンガム宮殿で公式写真が撮られ、王女が婚約指輪をお披露目したそう。
マーガレット王女とアンソニー・アームストロング=ジョーンズ
エリザベス女王の妹であるマーガレット王女と写真家のアンソニー・アームストロング=ジョーンズとの婚約は、1960年にラジオにて発表。スノードン伯爵(後にアンソニーに叙された爵位)の伝記作家アン・デ・コーシーによると、カップルは1959年のクリスマス直前に婚約、女王の祝福も受けたものの、出産を控えていた女王の希望で、次男アンドルー王子が無事に産まれるまで発表を控えたのだそう。
2人は発表の翌日、ウィンザー城を背景に公式写真を撮影。この婚約は当時「青天の霹靂」と新聞が報じたとか。
チャールズ皇太子とダイアナ妃
憶測が飛び交い、マスコミがダイアナを追いかけ回す騒動が何カ月も続いた後、バッキンガム宮殿は1981年2月24日の11時に、チャールズ皇太子とレディ・ダイアナ・スペンサーとの婚約を発表。宮殿でのセレモニーにおいて、大法官のマクリーン卿が女王とエディンバラ公の代理として、次のような声明を読みあげました。
「女王とエディンバラ公はここに最大の喜びをもって、愛する息子であるプリンス・オブ・ウェールズと、スペンサー伯爵および名誉あるシャンド・キッド夫人との令嬢、レディ・ダイアナ・スペンサーが婚約したことを発表します」
チャールズ皇太子はこの3週間前にバッキンガム宮殿でレディ・ダイアナにプロポーズしていたそう。カップルはイギリス公共放送局BBCのインタビューで心境を聞かれ、皇太子による「恋が何を意味するかにもよりますが」という発言は、現代でも知られるほど有名に。
アンドルー王子とサラ・ファーガソン
女王の次男アンドルー王子の婚約が明らかになったのは1986年3月19日、バッキンガム宮殿の門前で。女王の公式便箋に書かれた1文だけの発表には、女王とエディンバラ公は2人の婚約を「非常に喜んでいる」とあったそう。
<ワシントンポスト>紙によると、お祝いに宮殿に駈けつけた市民にもそのコピーが配られたとか。
カップルはBBCと民放ITV共同のテレビ・インタビューに応じて、ジョークを飛ばしたり笑ったり、表情豊かにお互いへの気持ちなどを告白。アンドルー王子が未来の花嫁について好きなことのひとつは「赤毛」だったとか。
アン王女とティモシー・ローレンス
エリザベス女王の一人娘アン王女は、最初の夫マーク・フィリップスとの結婚が1992年の4月に破局。その年のうちの12月5日に、英海軍中佐で艦長のティモシー・ローレンスとの婚約を発表しました。前の結婚のように大々的なものではなく、公式婚約写真も撮影されなかったよう。
そして、とある土曜日に行われたバッキンガム宮殿の発表はいたってシンプルなもの。
「さまざまな憶測の喧しい現状から、われわれは第一王女とローレンス艦長が結婚する予定であると発表する決断をいたしました。しかしいつ、どこでということは、われわれからは申し上げることはできません」という文言を、UPI通信社が報告。2人はそのすぐ後の12月12日、スコットランドのバルモラル城で結婚したそう。
エドワード王子とソフィー・リース=ジョーンズ
この2人の婚約発表にサプライズ要素はなし。というのも、BBCによると、1999年1月6日の公式発表の数時間前に大衆紙『The Sun』が情報をリークしてしまったため。カップルはセント・ジェームズ宮殿で会見。この席でソフィーは、5年間の交際の末に彼女から王子に「結婚しないなら別れる」と最後通牒を出した、という説を否定。
女王の三男であるエドワード王子は報道陣に「わたしたちは良き友であり、それが一番大事なことです。でもお互いに愛し合っているというのも助けになります」と語ったそう。
チャールズ皇太子とカミラ・パーカー=ボウルズ
ウィリアム王子とケイト・ミドルトン
ウィリアム王子が長年の恋人といつ結婚するかは何年もマスコミに取りざたされていましたが、ついに王室住居のクラレンス・ハウスおよびチャールズ皇太子から、2人が近々結婚すること、またウィリアム王子がケイトの父、マイケル・ミドルトン氏の承認も得ているとの声明が発表されたのは、2010年11月16日のこと。SNSでも伝えられた点が、時代の流れを感じさせます。
カップルはITVのインタビューに率直に応じ、ケイトはウィリアム王子から贈られた故ダイアナ妃の婚約指輪を披露したり、将来の展望も語ったりしたそう。この時着ていた青いシルクのラップドレスは24時間以内に売り切れ。この1カ月後に、写真家マリオ・テスティーノによるカップルの公式ポートレート写真が発表されました。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: Noriko Sasaki (Office Miyazaki Inc.)