先月、入籍から5年越しの結婚式を挙げたモデルの畠山千明さんと夫の遥さん。およそ3カ月という限られた期間で、会場の手配からドレスやお花のオーダー、当日の会場のセッティングにいたるまで、千明さん自ら準備したというセルフメイドウエディングを実現。前回のインタビューに引き続き、今回は式を終えた感想やその舞台裏についてお話を伺いました。ゲストの方たちも終始ほっこり♡ 愛と祝福に包まれた、お2人のお人柄を感じられるウエディングになったようです…!

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プランナーをつけずに、すべてセルフメイドで準備したという結婚式。フルオーダーでドレスを作るところから始まり、会場、料理、お花、招待状、席順決めから当日テーブルに席次表を置くところまで、千明さん自ら動いたのだとか。

「送迎用のマイクロバスの手配の仕方がわからないから、代わりにロケバスの会社に電話をしてお願いしました(笑)。50人のみを招待した一次会は、会場がカフェだったこともあり、親族と友だちとの距離も近くて終始アットホームな雰囲気でしたね。全身にタトゥーを入れた友人が、私のおばあちゃんに『ここ、段差ありますから気をつけてくださいね』とやさしくフォローしてくれたり。セルフメイドな分、抜けがあり迷惑をかけてしまう場面もあったんですけど、みんな『千明だからしょうがないよね!』って笑って流してくれて(涙)」

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畠山千明

シンプルな美しさとオレンジカラーのフィンガーヘアが際立つ、白いドレスを披露した千明さん。フルオーダーしたというこのドレスは、 直前までスタイリストの仙波レナさんにお手伝いいただき、細かい部分まで修正してもらったそう!

「ドレスのスタイリングはもちろん、ヘアもメイクも超優秀なプロの方たちに力を貸していただき完成したもの。想像を超えた出来栄えで、お手伝いいただいた皆さんには本当に感謝しています。花嫁姿も自分らしく、全力で楽しめるものにしたいと思ったので、お色直しにはドレスではなくファーフェッチで一目見て気に入った『ヴィクター&ロルフ』のパンツスーツを選びました。一般的にはカラードレスが常なのかもしれないですけど、それが決まりではないと思うし、私はもっと自由にウエディングを楽しみたいという思いが当初からあったので、こういうのもありかなって!」

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畠山千明

「靴は式が終わった後も履けるものがいいなと思って、『メゾン マルジェラ』の足袋にしました。ジュエリーはドレスと同じくシンプルに、お母さんのおさがりやおばあちゃん形見のものを着けたのみ。そのジュエリーを見たお母さんは、思わず涙が溢れていましたね…」。

夫の遙さんのスーツルックは、タイやシューズにいたるまで『ジョン ローレンス サリバン』でアイテムを選んでスタイリング。また、遙さんが大好きなバンド、ニュー・オーダーのアルバムジャケットをモチーフに、表参道ヒルズに店舗のある『ディリジェンスパーラー』が手がけたフラワーアレンジメントが会場を飾りました。

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畠山千明

「ゲストの皆さんにはご招待した時に『とにかく自分の好きな格好で来てください』って、伝えていたんですよ。結果、それがもう最高で! レザーのロングブーツを履いてドラッグクイーンのような派手な人もいれば、普段着のようなカジュアルファッションの人もいたり。その中でも、パールのイヤリングを着けてくれていたり、皆さん自由にやっているようでどこかにウエディングを意識してくれていて、その想いがすごく嬉しかったです」

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畠山千明

両親と祖父母に花嫁姿を見せるために計画したものだったと語る今回の結婚式には、千明さんの地元・茨城のご家族も総出でご来席。そんな中、式の最後に読んだ「母への手紙」にはとても強い気持ちが込められていたんだとか。

「それが読みたいがために式を挙げたと言えるぐらい、思いを込めたものでした。私は学生時代、13年ほどバレーボールをやっていたんですけど、体がすごく弱くて周りについていけない時期があったんです。それで地方に遠征するときは、心配したお母さんが車でどこへ行くにもついてきてくれたんですよ。そんな思い出もあって、『お母さんがそうやって私を育ててくれたから、今こうしてたくさんのすてきな人に囲まれて、結婚式を挙げることができました』というのを、涙ながらに伝えました…」

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畠山千明

「実家は田舎すぎて、私がモデルのお仕事をした雑誌が売っていないんです。それもあって、『千明は東京で一体何をしているの?』って、ずっと心配されてて(笑)。私にとって今の東京での生活が当たり前だけど、そうじゃない、理解できない人にどうしたらわかってもらえるかなってずっと考えていたんですけど、今回の結婚式が自然とその好機になってくれて。私たちの東京のゲストはみんな派手だから、両親や何十年かぶりに上京する祖父母に対してちょっと心配はあったんですけど、本人たちはとびきりなおしゃれまでしてきてすごく前向きに楽しんでくれていたので、私も安心したし、少しは安心させることもできたかなと思っています」

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畠山千明

「二次会にもたくさんの人がいらしていただいたんですが、みなさん各々の自由に過ごしてくれている感じがすっごく嬉しかった! 普段仕事でお世話になっている方から20代前半の時によく遊んでいた友達まで、こうやって自分の大切な人たちに一堂に会える機会なんて人生にそうないですよね。自分ってちっぽけなものだと思ってたんですけど、これからも頑張りたいって思った…。もう一カ月ぐらい経つんですけど、まるで、一夜の夢のような日でしたね。私たち夫婦のあの日の姿は、娘のキカが二十歳になったときに改めて見せたいと思っていて、さっそく写真にプリントしました。キカには結婚して欲しいとかそういうのは全然なくて、彼女が好きなように生きてくれたらそれでいいんです。ただ、キカにとってパパとママは永遠にクレイジーな存在でありたいから、その証明のひとつとして、あのウエディング姿を残せたことを幸せに思っています」