結婚が決まり、エンゲージリングをはめたときの喜びは生涯忘れないはず! 指輪のデザインや石の種類、値段はさまざまだけど「私の全所持品の中で、もっとも高価なもの」という人も多いのでは?

一生大切にしたい大事な指輪だからこそ、扱い方の基礎知識は知っておきたいもの。そこで世界有数のダイヤモンド専門業者「Pluczenik」のセールス部門長であり、宝石鑑定士であるグラント・モブリーさんが教える「エンゲージリングの正しい扱い方」を、コスモポリタン アメリカ版からご紹介。

1.指輪が汚れてしまったとき、どうしたらいい?

宝飾店でクリーニングを依頼すると、蒸気を使った専門的な方法で指輪をお掃除してくれるそう。モブリーさんによると、このサービスを無料で行っている宝飾店も多く、同時に石やプロング(石をリングに留めている爪の部分)、マウント(宝石が載っている台。石座)が緩んでいないかなどを確認してくれる場合も。

2.化粧水をつけるとき、指輪はつけたままでいいの?

「化粧水がついても石を傷つけることはありませんが、化粧水の油分は(ダイヤモンドの場合は特に)輝きを曇らせ、またクリーニングが必要な頻度が高まります」とモブリーさん。「出来れば『指輪を外したときは必ずここに置く』という決まった場所を作り、化粧水をつけるときは指輪を外しましょう。特に洗面所で指輪を外す人が多いのですが、水道管の中に入ってしまうと一大事になりかねません。こうした場所は避け、安全な置き場所を設定しましょう」

3.(化粧水以外の)美容液やメイク、ヘアケア用の製品を使う場合は?

「スキンケアやヘアケア製品そのものが指輪を傷つけることはありません。指輪の素材そのものに変化をもたらすほど長く付着するわけではないからです。しかし『2』同様、輝きを鈍らせることはあるでしょう。特にエンゲージリングをいつもつけたままにしている人は、マメにクリーニングを心がけてください」

4.プールでもつけたままでいいの? 

塩素はダイヤモンドには影響しないものの、ゴールドやプラチナが使用されている場合、プールや温泉に入るときは外したほうがいいのだとか。「何度も繰り返し塩素にさらしてしまうと、ゴールドは多孔質(細かい穴が開いた状態)になり、結果脆くなって、プロングが割れやすくなります。私が店舗のカウンター勤務だったときは、プロングの状態でそのお客様がご自宅にプールを所有している方か分かったものでした」。

5.海水浴に行くときは?

「化学反応」という観点において海水が石や貴金属に影響を与えることはないものの、モブリーさんは海水浴に行くときは指輪を外すよう勧めているんだとか。「水に入って体が冷えると指が縮み、指輪が抜けやすくなるのです。海の中で指輪を落としてしまったら、見つけるのは至難の業ですからね」。

6.旅行に行くときのアドバイスは? 

遠出するときは、自宅の安全な場所に置いていく、またはホテルの金庫で保管するなどの方法をモブリーさんは勧めているそう。「私はいつもホテルの金庫を使用しています。もし旅行先に高価な指輪を持っていくのであれば、安全な場所を確保すべきです。『指輪をはめて海に入る』なんて危険なことをするよりも、確実に保管できる場所に置いておく方が安心ですから」。

7.紛失をできるだけ避ける方法は?

「先ほども述べたとおり、指輪を外すときはいつも同じ場所に置く――という決まりを作り、習慣づけましょう。ジュエリーボックスなどを購入することをお勧めします」とモブリーさん。また、物をよく失くしてしまう人の場合、購入した店舗に紛失保証があるかなどを尋ねてみるのも1つの方法かもしれません。

8.装飾部分の小さな石が外れてしまったら?

メレ(メインの石の脇に設置された小さな石)やパヴェ(アーム部分に装着された石)などの小さな石が知らないあいだに落ちてしまっていることは多いもの。「気づいてもパニックを起こさないでください。こうした小さな石の場合、購入店に相談すれば補填・補修をしてくれるはずです」とモブリーさんはアドバイス。

大事な指輪を永く輝かせるためにも、定期的なメンテナンスや、安全な保管を心がけていきたいですね。

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US