浮気の線引きは人それぞれだけれど、何度も浮気を繰り返す人は「浮気症」と一般的には言われています。「わかっているのに」交際を続けてしまったり、相手を信じ続けて自分が傷ついたり、という経験がある人もいるはず。
本記事では「浮気症」の原因や特徴、浮気症の人と交際した体験談を<コスモポリタン イギリス版>からお届けします。
【INDEX】
浮気を繰り返す理由
恋愛エキスパートでコーチ、恋愛相談ウェブサイト「HeTexted.com」の創設者であるカリスト・アダムスさんは、浮気を繰り返す傾向がある人について次のように説明。
「浮気は自尊心の低さや、感情的あるいは性的な欲求が満たされていないことがきっかけになる場合が多いです。その原因は子どもの頃のトラウマであったり、関係性への問題の対処法であったり、自分を守る方法であったりもします」
カリストさんによると、子どもの頃に両親や周りの人が浮気をしているのを見たり、聞いたりして学習してしまう行動でもあるそう。 しかし、カリストさんは決して浮気を擁護しているわけではないと強調。
「トラウマや育ってきた環境は変えられませんが、大人になってからは自分の行動に責任を持ち、自分のネガティブな行動パターンを理解する努力が必要です」
浮気が発覚しても別れるのが難しい理由
2017年のアメリカの研究によると、12.7%、つまり10人に1人以上はパートナーが長期の浮気をしても関係を続けたそう。さらに同じ年に行われた別の研究によると、一度浮気をした人が浮気を繰り返す可能性は、浮気をしたことのない人の3倍なのだとか。
要するに、浮気をしたパートナーとそのまま交際を続けても、その後も浮気を続ける可能性が高いということ。
それでもパートナーを愛していて、相手も自分を愛していると信じていたら、もう浮気をしないことを祈って、関係性を続けたいというのは自然な感情。しかし、浮気症の人と交際し続ける人の中には、相手よりも自分に対する気持ちが理由だということもあるとカリストさんはコメント。
「自尊心の低さや、他にいい人がいないんじゃないかと思う不安、自分のせいだと感じることなども理由として挙げられます」
浮気性とポリアモリーの違い
カリストさんによると、浮気症の人はポリアモリー(複数恋愛)やオープンリレーションシップとは考え方が同じとは言えないそう。
「浮気症の人は、あらゆる人との恋愛関係だけを求めているのではなく、パートナーをコントロールし、パートナーにはモノガミー(一夫一婦制)を求めます」
「ポリアモリーでは、どちら側もノン・モノガミーであることが必要です。モノガミー関係で浮気をする人は、パートナーには“自分だけ”であることを求めますが、自分はそうではないのです」
ポリアモリーはお互いの信頼とコミュニケーションがあってのもの。しかし浮気症の場合は、交際関係を試練や努力をなくして得ようとしている問題があるよう。
浮気症の人との交際体験談
浮気症の人と付き合うのは大変な上に、傷つくことも多いはず。2017年「Journal of Social and Personal Relationships」によると、浮気をされた人はメンタルヘルスに多大な影響があり、不安や鬱を引き起こす影響があるという報告も。
ここからは、浮気性の人と交際してきた3人の女性の体験談をお届けします。
パメラさん(32歳)の場合
カップルセラピーで改善?
1年前、4年ほど同棲したパートナーと上手くいかなくなりはじめ、2週間話さないことがありました。その結果、パートナーはどこに行くかも言わずに出て行き、その1週間後、謝罪しながら電話してきたんです。
説明もせずに家出をしたことを謝るのかと思っていると、「他に4人と浮気をしていた」と言われました。
それから浮気について説明され、私は精神的に打ちのめされました。パートナーは交際を続けたいと懇願したので、「セラピーを始めたら交際を続ける」と約束。でも、その1カ月後には別の人と浮気をしていたので意味はなかった気がします。
それでも今、カップルセラピーを始めてようやく危機を乗り越えられそう。今でも交際を続けていて、概ね幸せです。ただパートナーの度重なる浮気の結果、もし他の人とセックスをしたいときには私も含めて3人ですることにしました。
ライリーさん(27歳)の場合
自分の浮気が発端に
元恋人は、感情的な男性でした。リードしたいタイプで、正直で優しい人。私は今でも別れを引きずっています。
そもそも、私が友達とパーティに行ったことが事の発端でした。みんな酔っ払い、私は気づいたら別の人と寝ていました。彼に嘘をつきたくなかったので、そのことを正直に彼に伝えたんです。
それがキッカケで、彼はこれまで寝てみたかった女性と次から次へと浮気をはじめてしまって。彼をそんな風に変えてしまったことの罪悪感に苛まれ、ちゃんと話し合うこともできませんでした。
その状況が2カ月ほど続いた後、お互いのメンタルヘルスのためにもようやく別れを決意しました。
ズワンガさん(29歳)の場合
関係を秘密にされ…
交際当初から、いつも一緒に過ごしていた彼でしたが、「この関係を秘密にしたい」と言われていたのが気になっていました。付き合い始めて数週間経ったとき、彼がTwitterでフォローしている女性をたまたま見つけ、何かがあると直感で感じて…。でも彼に聞いても完全否定されました。
後から知ったのですが、その女性は彼の恋人だったんです。私が彼の車に乗っている写真を見て、彼女が連絡をしてきたことで発覚しました。その女性と連絡を取り合っていると、なんと彼はまた別の人とも婚約中で、さらに他にも浮気相手がいたことが発覚。彼に追求すると、彼は泣きながら否定しました。
彼と交際していた7〜8カ月、一人になるのが怖くて別れられないと感じていました。私のような人へできるアドバイスは、誰かの“秘密の相手”にはならないことです。
※この翻訳は抄訳です。
Translation: Haruka Thiel