METガラは、厳密に言うとメトロポリタン美術館の資金調達イベントだが、実際は大勢の超有名セレブたちが美しくデザインされた衣装に身を包み、交流するための場になっている。それはそれで楽しそうではあるが、セレブたちのなかはMETガラのファンではない人もいるもよう。

アナ・ウィンター(METガラを主催するUS版『VOGUE』の編集長)は、ガラへの参加を無期限停止された1人の人物の名を明かしているが、実は多くのセレブが、イベントについて言及したコメントによって、参加を禁じられているのではないかと噂されている。一方で、「もう二度とごめん!」といった具合で、不参加の意思を表明したセレブも。2022年のMETガラには姿を現さないと予想されるセレブ8人を、以下で見ていこう。

レイチェル・ゾー

"schiaparelli and prada impossible conversations" costume institute gala
Dimitrios Kambouris//Getty Images

セレブスタイリストのレイチェルは、『ニューヨーク・タイムズ』紙の取材に対し、「アナ・ウィンターは私にとってヒーローのような存在よ。でも、私の方が影響力があると言われているの。ヴォーグは素晴らしい雑誌だけれど、デザイナーのビジネスを変えることはできない。一方で、無名のブランドでもタブロイド紙で特定の人に着てもらえたとしたら、1週間以内で有名デザイナーになるわ」とコメントしたことから、METガラの招待リストから外されたという噂があった。

しかし、彼女は2007年にこのコメントを出したにもかかわらず、2012年のガラに参加しているので、ただの噂に過ぎなかったのかもしれない。

ドナルド・トランプ

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Spill Your Guts or Fill Your Guts w/ Anna Wintour
Spill Your Guts or Fill Your Guts w/ Anna Wintour thumnail
Watch onWatch on YouTube

アナ・ウィンターは、コメディアンのジェームズ・コーデンの番組に出演した際、「METガラに絶対に招待したくないセレブは誰か」という質問に対し、「ドナルド・トランプ」と答え、彼が出入り禁止となっていることを明かした。

デミ・ロヴァート

"manus x machina fashion in an age of technology" costume institute gala  arrivals
Taylor Hill//Getty Images

デミは2018年、『ビルボード』のインタビューでMETガラでの経験を率直に語り、それ以来参加していない。デミは当時、「ひどい経験をしたわ。あるセレブは本当に感じ悪くて、一緒にいて惨めな気持ちになった。すごく排他的な雰囲気だったし、あまりに居心地が悪かったから、お酒に手が伸びそうになってしまった」

デミは実際に、ガラから(アルコール依存症の更生を目的とする)AAミーティングに直行し、「服は着替えたけれど、AAミーティングでは何百万ドル(数億円)もするダイヤモンドを身につけたままだった。METガラにいた、表面的でファッション業界に媚を売るような人たちよりも、私と同じように苦しんでいる、そのミーティングにいたホームレスの人たちの方がよほど共感できた」と語っている。

デミは削除済みのInstagramで、METガラで自分たちがいかに気まずい思いをしたかを揶揄したが、文脈を無視して受け取られたとして、自身の投稿を擁護している。

ブロガーのペレス・ヒルトンがTwitterで投稿した「インスタグラムでニッキー・ミナージュにバカにされたデミ・ロヴァート、愚痴をいう」というコメントに対し、デミは「ペレス・ヒルトン、落ち着いて。私は誰も見下していないわ。どちらかというと、自分がいかにぎこちなく見えるか、自分自身をおとしめているの」と返した。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

エイミー・シューマー

"manus x machina fashion in an age of technology" costume institute gala arrivals
Kevin Mazur//Getty Images

METガラに関するエイミーの発言は、(私たちが知る限り)永久追放されるには至っていない。しかし、2016年に行われたラジオパーソナリティのハワード・スターンとのインタビューで、「あそこは、有意義な会話をしているように見せかけている人たちの集まりなの。私は茶番が好きじゃない。みんなバカげた格好をしているけれど、それも好きじゃない。ファッションには全く興味がないし、どうでもいいと思っている」と語り、METガラで感じたことに対する気持ちを明らかにしている。

ティム・ガン

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Fashion Police | Tim Gunn on Being "Disinvited" From Met Gala 2016 | E!
Fashion Police | Tim Gunn on Being "Disinvited" From Met Gala 2016 | E! thumnail
Watch onWatch on YouTube

ティム・ガンがMETガラから追放されているのは間違いない。その証拠に、彼は2016年に次のように話している。「私は、これまで見てきたなかで最も忘れられないファッションの瞬間は何かと聞かれ、『簡単だね。ファッションショーの後、階段をたったの5段下るためにアナ・ウィンターが2人の屈強なボディーガードに担がれて運ばれていくのを見たときだよ』と言ったんだ。そうしたらもう大騒ぎ。それ以来、アナとは戦争状態なんだ」。

グウィネス・パルトロー

"rei kawakubocomme des garcons art of the inbetween" costume institute gala arrivals
Theo Wargo//Getty Images

グウィネス・パルトローは2013年に、オーストラリアのラジオ番組『カイル&ジャッキーOショー』に出演した際、METガラについて次のように語っている。「最悪だったわ。世界で最も素晴らしいイベントのように思われているし、誰もがあらゆる有名人に会える、とても華やかで素晴らしいものだと信じている。でも、実際に会場に行くとすごく暑くて、とても混み合っていて、常に誰かに押されている状態なの。それに、パンク(2013年のMETガラのテーマ)な格好をするには、みんなちょっと歳を取り過ぎているんじゃないかと思うわ」と指摘した。

どうやら、この一連のコメントは好評ではなかったようだが、グウィネスは2017年にMETガラに返り咲いている。

ゼイン・マリク

"manus x machina fashion in an age of technology" costume institute gala
John Shearer//Getty Images

ゼインは2016年、当時の恋人ジジ・ハディッドとともにMETガラに出席したが、このイベントにはもう興味がないと明言している。彼は『GQ』の取材に対し、「今となっては、自分が行くようなものではないと思うよ。とても高価な衣装を着てレッドカーペットで写真を撮られるより、自宅で何か生産的なことをしていたいんだ。レッドカーペットで好き放題に『素晴らしいでしょう、私を見て』と誇示するのは、自分らしくないから」と語っている。

ティナ・フェイ

"american woman fashioning a national identity" met gala arrivals
Larry Busacca//Getty Images

もう1人、METガラが好きではないコメディアンがいる。ティナ・フェイは、2015年にデヴィッド・レターマンの番組に出演した際、「一度だけ行ったことがあるけど、すごく嫌なヤツらのパレードね。もう二度と行くことはないけれど、行くと、美しい空間にあらゆる階層の嫌なヤツらが、バカげた衣装を着ているだけってことがわかる。大きな階段を上っていくんだけど、私は夫も一緒に連れて行ったから、彼は今でもそのことを根に持っているわ」と話している。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

何はともあれ、5月2日に開催されるMETガラが待ち遠しい!

Translation: Masayo Fukaya From COSMOPOLITAN