より多くの人々――特に女性やLGBTQIA+の人々――が、自分自身のセクシュアリティを探求する力がついたと感じるようになってきている昨今。たとえば、マッチングアプリをダウンロードしたり、性的流動性(セクシャル・フルイディティ)を受け入れたり、私たちはほんの少しだけ“冒険”を求めるようになった。2022年の今、そうしてはいけない理由なんてないはず。
その結果、セックス・ポジティビティのムードは、名だたるセレブの間にも広がるようになった。そこで、セックス・ポジティブを公言しているセレブ15名とその発言をご紹介。
Translation: Masayo Fukaya From COSMOPOLITAN UK
メーガン・ジー・スタリオン
このリストを、メーガン抜きで作ることは不可能。彼女は、過激な内容や女性の性的快楽についてなど、タブーとされるトピックに言及した2020年の曲『WAP』を大ヒットさせ、セックス・ポジティブに対する会話のきっかけを作ったアイコンとも言える。
カーディ・B
前出のメーガンとのコラボ曲でますます人気を集めた、ラッパーのカーディ。この曲『WAP』は、現存する曲のなかで最もセックス・ポジティブを象徴する曲と言っても過言ではない。
だが、彼女のセックス・ポジティブな主張はこれだけでは終わらず。ストリッパーとして働いていた過去や、セックスワーカーを取り巻く汚名を乗り越えることについて何度も言及しており、2021年のインタビューでは「私がストリッパーだったことをはずかしめることは、誰にもできない」と話している。
レディー・ガガ
ガガも、セックスについて包み隠さず話している人物。2022年、彼女は共演したサルマ・ハエックとともに、主演映画『ハウス・オブ・グッチ』に、レズビアンのラブストーリーとそれに伴うセックスシーンを加えるよう働きかけたことまで明かしている。
彼女は、サルマと一緒に撮影現場にいた際、「『マウリツィオ(アダム・ドライバー)の死後、もしかしたら(ガガが演じたパトリツィアと、サルマが演じたピーナの関係が)盛り上がるんじゃない?』って言ったのを覚えている」と振り返っている。
このシーンは結局作中では採用されなかったが、ディレクターズカット版ではどうなっているのかも気になるところ。
リアーナ
常に時代を先取りしているリアーナだが、セックス・ポジティブな考えもその例外ではない。さかのぼること2011年にリリースされた楽曲『S&M』などが、それをよく物語っている。
コートニー・カーダシアン
コートニーと夫トラヴィス・バーカーが見せてくれる愛らしいデート姿や、公の場でセクシーに愛情表現をする場面、他人の視線など気にしない姿は注目に値する。
彼女は先ごろ、“セックス断食”を試した後の驚くべき結果について『Bustle』に明かし、2人の性生活について言及。「本当にすべてがよくなった」「たとえば、カフェイン断ちしているときに初めて抹茶を飲むと、すごくおいしく感じるような感覚」と明かしている。
グウィネス・パルトロー
今やグウィネスの代名詞といえば、「グープ」の一言に尽きる。彼女が運営するライフスタイルブランド「グープ」は、あらゆるセックストイやアクセサリーを取り揃えており、ハードカバーのセックスマニュアルまで発売している。
自らもオーガズムのワークショップに参加した、Netflixのドキュメンタリーシリーズ『グウィネス・パルトローのグープ・ラボ』も話題を呼んだ。
ドージャ・キャット
2019年にドージャがリリースした曲『Cyber Sex』には、「I love when we get freaky on camera(私たちがカメラの前で奔放になる瞬間が好き)」といった歌詞が。
ドージャは知らず知らずのうちに、2年間のロックダウン中に私たちをある意味支え続けた、ホットな“セクスティング”を予言していたといえそう。
FKAツイッグス
エッジィな音楽とファッションで知られるFKAツイッグス。彼女は2020年に、以前ストリップクラブでホステスとして働いていたことや、パンデミック中にセックスワーカーを支援するための共済基金を立ち上げたことをInstagramで明かした。
「若い頃にこうした環境下に身を置いた経験は、強くタフになった現在の自分に影響を与えただけでなく、私の音楽や、ビジュアルアートにも多大な影響を与えている」と綴っている。
リリー・アレン
リリーは、セックストイのブランド「Womanizer」のファンであることを公言しており、同ブランドとともに新製品の開発に取り組んだ経験もある。
また、マスターベーションを通じて女性の性の発見と喜びを広める、同ブランドの「#IMasturbate」キャンペーンにも参加している。
カーラ・デルヴィーニュ
セックストイの開発を行なっているもうひとりの大物が、カーラ。彼女は大手セックステックブランド「ローラ・ディカルロ」の共同経営者であり、クリエイティブアドバイザーも務めている。
ジュリア・フォックス
ジュリアは、(現在は破局してしまったが)カニエ・ウェストに出会うずっと前から、そしてネットミームになるずっと前から、NYでSMプレイの女王として生計を立てていた。
ポッドキャスト番組『Call Her Daddy』で、彼女はその経験についてこう語っている。「コントロールされた環境のなかで、私は自分自身のセクシュアリティを探求することができた。SMセッション中に、『ああ、これって興奮する!』って思うこともあった」
デミ・ロヴァート
長年にわたり、自身の性的流動性と性自認について率直に語ってきたデミ。
2021年末には、女性向けポルノを配信する「Bellesa」とのコラボレーションにより、性別に関係なく使える初のセックストイを発表、真摯にセックス・ポジティビティと向き合っている。
クロエ・チェリー
ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』でフェイ役を演じ、根強いファン層を獲得したクロエは、ポルノ業界でキャリアをスタートさせた人物。彼女は『ナイロン』誌の取材に対し、アダルト映画での経験は、よりメインストリームな作品での仕事を阻むべきものではないと明言している。
「私は長い間演技をしてきた。(ポルノは)違う経験だけれど、一貫して自分を女優と呼ぶようにしている」
ジェイド・サールウォール
リトル・ミックスのメンバーであるジェイドは、キャリアを通じて、トランスジェンダーの権利から人種的平等まで、非常に多くの重要な問題について発言してきている。
彼女が情熱を注いでいるもうひとつのテーマは、女性ミュージシャンが自身の性生活についてオープンにする場を提供すること。2020年には、『ザ・サン』紙の取材で「女性が自分の性的体験をコントロールし、それについて歌うことは大賛成よ」と語っている。
ミーガン・バートン=ハンソン
ストリッパーやカムガールとしての過去を打ち明けたり、スラット・シェイミングに反撃したりしたことで知られるミーガン。
彼女のファンが当初からセックス・ポジティブなフェミニズムを支持してきたことはよく知られている。彼女は自身のポッドキャスト番組『You Come First』でも、女性たちにセックスライフとキャリアにおいて自分を最優先するよう勧めている。