アカデミー賞授賞式のレッドカーペット、ファッションの祭典METガラの会場の階段での写真撮影、グラミー賞のステージなど、セレブたちの多くはその一生のうちに、何度も“デビュー”を経験します。

ただ、アメリカの経済誌<フォーブス<>が毎年発表する保有資産10億ドル(約1240億円)以上の富豪(ビリオネア)のランキング、「世界長者番付」にその名を並べることができるのは、限られたセレブたちにとどまります。

その数少ない“デビュー”を飾ったセレブに、ファッションとビューティの世界でも大きな成功を収めている歌手のリアーナが仲間入りしたことが判明。『フォーブス』が4月5日(現地時間)に発表した最新の長者番付に、リアーナは1729位でランクイン。保有資産は17億ドル(約2,100億円)と推定されています。

リアーナは昨年8月にも、『フォーブス』が毎年発表する別のランキング、「アメリカで最も裕福なセルフメイドウーマン」で上位に入っています(「セルフメイド」の富豪は、相続するのではなく自力で財産を築いた人)。

その時点でリアーナはすでにビリオネアであり、保有する資産が最も多い女性ミュージシャン、そしてコスメブランドで最も成功を収めた起業家であることが明らかになっていました。

そのリアーナに最も大きな富をもたらしているのは、コスメブランド「フェンティ ビューティ」。<フォーブス>によると、2017年に立ち上げたこのブランドの2020年の売上高は、5億5000万ドル(約680億円)を超えています。

そして、「フェンティ ビューティ」のそうした大きな成功は、その他のブランドのファンデーションがわずか何色かのラインアップにとどまっていたなかで、40通りものカラーを提供するなど、他に類を見ないインクルーシビティ(包括性)を実現したことによってもたらされたと指摘されています。

消費財分野が専門のコンサルタント会社、ブルーストック・アドバイザーズの共同創業者、シャノン・コイン氏は『フォーブス』に対して昨年、次のようにコメント。

「多くの女性たちが、(メイクアップ)ラインのなかには自分の肌の色に合ったものがないと思っていました。ライト、ミディアム、ミディアムダーク、ダーク──それ(だけ)では現実的ではないことは、誰もがわかっていたのです」
「彼女(のブランド)は、『あらゆる人たちに語りかけたい』と訴え出た最初のブランドの1つです」
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リアーナはそのほか、自ら手がけるランジェリーブランド「サヴェージ×フェンティ」の株式のうち、およそ30%を保有している。このブランドは昨年2月、投資家から新たに多額の資金を調達。

<フォーブス>によると、この調達の時点でのサヴェージ×フェンティの評価額は、10億ドル(約1240億円)だったという。

ただ、リアーナがLVMHとのコラボによって立ち上げたアパレルラインの「フェンティ」は、期待したほどの成果をあげず、昨年2月に閉鎖しています。

※この翻訳は抄訳です。
Translation:Hearst Contents Hub

From: Harper's BAZAAR JP