Netflixが、アメリカとイギリス、フランスで一部のプラン料金を引き上げました。加入者の大幅な増加が伝えられているなか、値上げの理由はどこにあるのでしょうか？
値上げ後のプラン料金
現在「ベーシックプラン※新規の加入者は選択不可」は、イギリスで月額7.99ポンド（約1450円）、アメリカで11.99ドル（約1800円）に変更されました。また、フランスではこのプランを10.99ユーロ（約1740円）としています。
そして超高解像度（UHD）の映像を複数のデバイスで視聴できる「プレミアムプラン」は、フランスでは２ユーロの値上げとなり、19.99ユーロ（約3170円）に。イギリスでは2ポンド増の月額17.99ポンド（約3270円）、アメリカでは3ドル増の22.99ドル（約3440円）となっています。
＜BBC＞によると、3カ国とも、「広告つきスタンダードプラン」の料金に変更はないとのこと。
Netflixは、イギリスでは2022年3月にもスタンダードプランの値上げを実施。これは、当時の加入者減少による減収を補うためと見られました。
値上げの背景
一方Netflixの新規加入者は、2023年7〜9月期に約880万人増加したといいます。これには、加入時に「視聴の場所以外ではアクセスを許可しない――たとえば、実家以外で暮らす学生に、両親のアカウント使用を認めない」としたことも、少なからず影響したと見られています。
＜TODAY＞によると、Netflixは今回の値上げについて株主向けに発表した文書のなかで、「同一世帯以外でのアカウント共有の有料化を進めるなか、値上げを見送ってきた。（中略）料金に関する全体的なアプローチに変化はない」としています。
ただ、「様々なニーズに応えるため、プランや料金に幅をもたせており、メンバーにさらなる価値を提供するなかで、場合によっては少額の値上げを求めることもある」とのこと。
さらにNetflixは、値上げは最終的に「コンテンツの増加につながる」としており、その好循環を維持したいと考えているそう。これについては、次のように説明しています。
「最高のクリエイターとパートナーシップを組むことで、私たちは加入者のみなさんに喜んでもらうことができるうえ、素晴らしいテレビドラマやシリーズ作品、映画、ゲームに対してより多くの投資を行い、さらに高価値のビジネスを構築することができます」
