2022年6月29日から、Disney+(ディズニープラス)で配信が開始された『ベイマックス!』。

人気映画『ベイマックス』のドラマシリーズで、架空都市サンフランソウキョウを舞台に、ヘルスケアロボットであるベイマックスが人助けに奔走するというストーリーになっており、子供たちが視聴することも見据えて、教育・啓発的な内容も含まれているよう。

本記事では、初めての生理がテーマとなった『ベイマックス!』の第3話が話題になっている理由についてお届けします。

※以降、一部ネタバレを含みます

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「初めての生理」について描いた回が話題に

『ベイマックス!』の第3話に登場するのが、12歳の女の子ソフィア。彼女は学校のトイレに入り、自分が初潮を迎えたことに気づき、戸惑ってしまう――。

同エピソードでは、初めての生理を迎えた子どもの心情をリアルに映し出していることや、ベイマックスが少女の不安や困惑に寄りそう姿がファンたちから感動を呼んでいる。

中でも注目を集めたのが、ベイマックスが生理用品を買いに店へ出かけるシーン。棚にずらりと並ぶ生理用品を見たベイマックスは、どれを買えば良いのか分からずに困ってしまう。隣にいた女性に「どれがおすすめですか?」と聞くと、その女性をはじめ、周囲の多様な人たちがそれぞれのおすすめ製品を紹介するという展開になっている。

その中には、トランスジェンダー・フラッグの柄が描かれたキャラクターも登場し、「自分はいつも羽根つきのナプキンを選ぶよ」とベイマックスに声をかけている。

SNSでの反応

該当シーンについて、SNS上では批判的な意見も含め様々な議論が展開された一方で、トランスジェンダー当事者やLGBTQ+コミュニティから喜びや賞賛の声が上がっている。

「ベイマックスはトランスジェンダーコミュニティにとって、永遠の仲間」
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「泣けてくる。トランスジェンダー男性がベイマックスに生理用品を渡しているなんて」
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「生理用品のシーンだけど、登場人物がトランス男性だと明らかになっているわけではないということだけ伝えたくて。あのシーンで描かれているのは、トランスジェンダーフラッグを着た登場人物であって、ノンバイナリージェンダー・ノンコンフォーミングの人であるかもしれないから」という意見も。
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「『ベイマックス!』にトランス男性が出演したシーンについて憤慨している人へ。現実を見てください。トランスジェンダー男性やノンバイナリーの人々の中には、実際に生理がくる人がいるんです。世の中にはシスジェンダーだけが存在しているわけじゃないし、それは子どもたちだって同じこと。思春期のトピックは、シスジェンダーの子どもたちにとっても、そうでない子どもにとっても包括性があるべきです」

将来的には、LGBTQ+や人種的マイノリティなどのキャラクターの登場を50%に増やすという目標も明かしている、ウォルト・ディズニー・カンパニー。『ベイマックス!』の第4話では男性同士の恋愛についても描かれているという。

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ベイマックス!|吹替版予告編|Disney+ (ディズニープラス)
ベイマックス!|吹替版予告編|Disney+ (ディズニープラス) thumnail
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