先月末に開催された、2022年春夏コレクションのミラノ・ファッションウィーク。このファッションウィークに参加し話題を呼んだのが、ケイト・モスを母に持つライラ・グレース・モス。SNSなどで彼女が称賛を浴びている理由は、持病を隠さずに、医療機器をつけたままランウェイを歩いたから――。
ケイト・モスとメディアグループ『DAZED』の共同創設者であるジェファーソン・ハックの間に誕生したライラ。
現在19歳である彼女は、13歳ですでにケイトと共に有名ファッション誌の表紙を飾り、16歳で「マーク・ジェイコブス・ビューティ」の顔に抜擢されるという輝かしいキャリアを歩んでいる。
そして、今年のミラノ・ファッションウィークでは、「ヴェルサーチェ」と「フェンディ」がタッグを組んだファッションショーに出演したライラ。
ケイト・モスやナオミ・キャンベル、さらにジジ・ハディッドなど数々のスーパーモデルが登場した注目のショーで、ライラは水着にジャケットを羽織りランウェイに登場! その際に、彼女がインスリンポンプという医療機器を太ももに装着していたことが判明し話題に。
ライラは、1型糖尿病を患っていることを昨年に告白したばかり。
厚生労働省が運営する<eヘルスネット>の説明によれば、糖尿病はインスリンの分泌量低下や作用不足で代謝異常を招く病で、「1型は自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊されるもので、インスリンの自己注射が必要」とのこと。
ランウェイでも堂々とインスリンポンプを装着している彼女の姿は、同じ病を患っている人たちにインスピレーションを与え、ライラのInstagramの投稿には彼女の行動を称賛するコメントでいっぱいに。
「糖尿病を隠さないでくれてありがとう」
「私も1型。あなたのポンプも、みんなのお手本になってくれる姿勢も素敵」
「あなたは、1型糖尿病と生きている人にとってのインスピレーションです」
「息子が同じ病気です。たとえ1型糖尿病を患っていたとしても、どんなことでも成し遂げられると世界に発信してくれてありがとう」
「元モデルで、1型糖尿病です。ランウェイでポンプをつけてくれて本当にありがとう。1型糖尿病について知ってもらえればもらえるほど良いと思う。だから、この写真がもっと広まってくれることを願っています」
今回のランウェイについて、ライラ自身はまだコメントを発表していないものの、過去のインタビューで1型糖尿病を明かしたときにはこのように話していた一幕も。
「見た目では分からないかもしれないけれど、実は1型糖尿病なんです。将来はこの病にまつわる、できる限りの活動をしたいと思っています」