今年からソロとしての活動を開始し、ポジティブなオーラと、圧倒的なパフォーマンスで多くの人を魅了してきた佐藤晴美さん。

現在はモデル・女優としての新たなステージに立ち、様々な挑戦を続けている彼女がコスモポリタンに初登場! グループからソロでの活動へと移した今の心境や、仕事との向き合い方、今後の目標などを聞きました。

約9年間の活動に終止符を打ったegirlsの二代目リーダーを務め、ポジティブなオーラと、圧倒的なパフォーマンスで多くの人を魅了してきた佐藤晴美さん。現在はモデル・女優としての新たなステージに立ち、新たな挑戦を続けている彼女がコスモポリタンに初登場!ソロでの活動へと移した今の心境や、今後の目標などを聞きました。
MELON

ソロとしての活動を始めて半年、どうでしたか?

スピード感も内容の濃さも、2年くらいたったんじゃないかと思うくらい充実していました。

この世界に入ってからこれまでは、同じことを繰り返しながら、その中で少しずつチャレンジをしていましたが、この半年はまったく新しいことに挑戦する機会が増えて。また違った人生を歩み始めた気がしますね。

ソロになってからでは、意識は変わりましたか?

グループで活動していた頃も、誰かに頼ったり任せたりするというより、自分一人でも成り立つようにと意識して活動していたので、ソロになっても同じ感覚です。

私はチャレンジ精神が旺盛なタイプなので、なにか難しいことが目の前にあっても全然苦にならないんです。「メンバーがいないと心細い」というよりは、そういう部分も逆に「楽しんでやってやろう!」と思える。

自分でやったことが全部自分に返ってくるのは、試練でもあるけれど、自由でもあるのかなって。もちろんメンバー以外にも、支えてくれるスタッフさんの存在もありますね。

ソロ活動をモデルや女優を中心にやると決めたのは、どんな思いからですか?

ファッションが好きだったので、モデルの仕事には憧れがありました。グループにいる当時から「ソロの活動としてモデルをやっていきたい」と周囲に伝えて精力的にやっていたので、卒業後は当たり前のようにモデルの仕事が多くなっていったんですよね。

ありがたいことに、頑張ればその分返ってくるという実感もあったので、いけるところまで頑張ってみたいと思ったんです。決断したというよりも、自然な流れでした。

以前から「ソロ活動」に積極的だったのは、どんな理由があるのでしょう?

グループに「ただ所属している人」ではなく「ちゃんと大事な一人になろう」という思いが強くありましたね。「このメンバーがいるから、こういうこともできる」と思ってもらえるような。

私は背も高いし、モデルという仕事でそういう「一人」になれるんじゃないかなと。自分の意思や得意なことを持って、そこにいたかったんです。

約9年間の活動に終止符を打ったegirlsの二代目リーダーを務め、ポジティブなオーラと、圧倒的なパフォーマンスで多くの人を魅了してきた佐藤晴美さん。現在はモデル・女優としての新たなステージに立ち、新たな挑戦を続けている彼女がコスモポリタンに初登場!ソロでの活動へと移した今の心境や、今後の目標などを聞きました。
MELON

以前は、やはり人と比べてしまうところもありましたか?

人間なのでその時その時でいろんなこと考えるんですが、本当の意味で他人と自分を比べなくなったのは、グループが解散してからかもしれないですね。やっぱり、みんな仲間であると同時にライバルでもあったから。

もちろんグループで目標に向かってはいたけれど、いつかは自分一人で立つべき時が来るのかもしれないとどこかで思っていたし、その時に「目の前が真っ白になる」というのも嫌だったんです。先のことを考えちゃうタイプだし、ずっとワクワクしていたい。そのために何をすべきか、なんとなく考えながらグループの活動はしていました。

昔から先のことを考えて、積極的に行動する性格ですか?

そうですね。小さい頃から「これがやりたい、こういう風になりたい、今のままじゃダメだよね」ってことを常に親と話してる子どもだったし、いろんなアドバイスをもらいながらも、最終的には自分の思いは曲げずに生きてきました。

前に進むためにいつも知恵を絞り、自分で行動して…。そもそも「黙っていれば手に入るもの」なんてなかったから。ダンスも「将来自分がこうなるためには、もっとこうしなきゃいけない」と自分から親に相談して、習う場所を変えてみたり。お母さんも、そういうことを真剣に考えてくれる人なんです。

お母さんはどんな方なんですか?

もともとスポーツやってた、すごく強い人です(笑)。スパルタで、でもブレないんですよね。

私が悪くない時は「晴美は悪くないからそのままでいい」って言ってくれるし、クヨクヨしてると「そんな風に考えちゃうのは、自分のせいだよ」って言われちゃう。ほんとに「おっしゃるとおり」で何も言い返せないから、電話をブチッ! って切っちゃうこともあるんですけど(笑)。

今はぬるま湯に浸かりたい…みたいなことはないんですか?

ぬるま湯に一瞬浸かっても、すぐに「現状維持じゃいかん!」って思っちゃうんですよね。ちょっとずつでも進化し前進してないと…でもあくまで自分目線で。

周囲から「現状維持に甘んじてる」と言われても、その時にそれが必要だと自分が判断すれば、それでいいと思います。どちらにしろ、進化する時、変化する時、前に進む時は、当たり前のように向かい風が来るもの。外野からの雑音は“そういうもの”として、なんとなくかわしていかないとと思っています。

約9年間の活動に終止符を打ったegirlsの二代目リーダーを務め、ポジティブなオーラと、圧倒的なパフォーマンスで多くの人を魅了してきた佐藤晴美さん。現在はモデル・女優としての新たなステージに立ち、新たな挑戦を続けている彼女がコスモポリタンに初登場!ソロでの活動へと移した今の心境や、今後の目標などを聞きました。
MELON

「モデルの仕事で頑張れば返ってくるものがある」とおっしゃっていましたが、どんなときにそう感じたのでしょうか?

頑張っても上手くいかないことってあると思うんですが、モデルの仕事に関しては「こういうファッションをしてみたい、こういう服着たい、こういう媒体に出たい」と思い描くと、自分でも不思議なくらい実現するんです。私は自分がしたいことはきちんと口に出すんですが、それによって引き寄せも強くなる気がします。

「私でいいのか?」とネガティブに思うこともありますが、そういう姿は魅力的と思ってはもらえないし、「そんなことないよ」って誰かが言ってくれるのを待っても意味がない。たとえ誰かが背中を押してくれても、自分のスイッチが入ってないと動き出すことってできないですよね。

だから自分で「そんなことない」と思えるほうがいい。そのためにも勉強や自分を助けてくれるインプットは大事だなと思います。

自分からインプットすることで、自信につながっているのかもしれませんね。

そうですね。たとえば自粛期間中には、『ELLE Japan』でお料理動画の連載をしていたんです。自分が楽しくてやっていたことがそういう広がりを持ったのは嬉しかったけれど、同時に、きちんとした知識をつけないといけない立場だなと責任も感じました。

それは日々の身体を動かすトレーニングでも同じ。「これをやればここに効く、それによってここの調子が良くなる」という知識があれば、自分のちょっとした変化にも気付けるし、自分は前に進めていると実感することができる。「これをやっていて意味があるのかな」みたいに迷うことなく、続けられるんですよね。

お料理の動画では「ラップを使わない」など、SDGsに対する意識も垣間見えました。

そういうことを意識している方が周りに多く、勉強する機会が多いんです。それで「自分もこうしてみよう」「これは知っておかなきゃ」と思うようになりました。

「そういうことってあるんだ」「教えてくれてありがとう」と言ってくれるファンの方もいて、私の発信で何かを得てもらえるのは嬉しいですね。

ちなみに一番作る料理ってなんですか?

芋煮はシーズン問わず作ってます。故郷・山形のソウルフードなので、やっぱり落ち着きます。

私、芋類が大好きなんです。里芋はもちろんサツマイモも好きで、この間は現場で干し芋を頂いたんですが、あまりに美味しさにいっぱい食べたくて、気づいたら両手に持ってました(笑)。

今後は女優業も増えていくと思いますが、演技というお仕事にはどんな印象を持っていますか?

ダンスの表現って、何をやっても「カッコよければ正解」みたいなところがあるし、観客の方もそう感じてくれると思うんです。

でも演技って、言葉とそれ以外の様々なものがマッチした時に初めて伝わるもので、自分がそう感じているだけではどうにもならない部分があるんです。だから私自身の目に映るもの、耳に聞こえること、心で感じるもの全てがすごく大事なんだなろうなと。

でも自分の感情が爆発した時の“ちょっと違う世界に行くような感じ”は、ダンスに通じるものがあるんですよね。普段の生活では入り込むことのない「世界」に入った時、そこに今まで見たことのない自分がいる、その瞬間の高揚感がすごいんです。

あるときの演技のレッスンで、感情を引き出すために過去の記憶を呼び起こして、もう涙が止まらなくなってしまったことがあったんです。その時の感覚が、アドレナリンが出まくって踊ってるときとすごく似ていて。そういう経験って人生にとってすごく大事だし、そこまで自分を開放することができたんだって、人間としての自信にもなると思うんですよね。

この半年は色んな場面でそういう高揚感を味わえた気がしますし、そういうものをずっと味わえるようにチャレンジしていきたいですね。


Photo/MELON(TRON) Styling/Izumi Machino Makeup & Hair/ANNA.(SHIMA) Model /Harumi Sato Text/Shiho Atsumi Cooperation/ BACKGROUNDS FACTORY TOKYO

ジャケット¥111,100、パンツ¥86,900/ともにalexanderwang ネックレス¥174,900、チェーンネックレス¥48,400、ブレスレット¥86,900、ピアス¥66,000、右耳イヤーカフ¥33,000、左耳上イヤーカフ¥30,800、左耳下イヤーカフ¥25,300、右手リング¥26,400、左手リング¥42,900/すべてALL BLUES(EDSTROM OFFICE) シューズ¥108,900/JIMMY CHOO 中に着たインナー/スタイリスト私物

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