次世代のファッションアイコンに留まらない活躍を見せるミチさん。Instagramのフォロワーが70万人を超える“インフルエンサー”でもありながら、SNSで垣間見える、親近感のある自然体な姿や、弟のよしあきさんとの仲の良さも魅力です。

今回は、仕事や恋愛、ファッション、SNS…「完璧じゃなくてもいい」と語る彼女が共感される秘密に迫りました。

次世代のファッションアイコンに留まらない活躍を見せるミチさん。instagramのフォロワーが70万人を超える“インフルエンサー”でもありながら、snsで垣間見える、自然体な姿や、弟のよしあきさんとの仲の良さも魅力です。仕事や恋愛、ファッション、sns…「完璧じゃなくてもいい」と語る彼女が共感される秘密に迫りました。
Koichiro Inomata


Instagramのフォロワーが70万人。すごいですよね!

普通に「仲良し兄弟!」みたいな内容をアップしていただけなので、自分でも不思議で。「マツコ会議」に出演した時に3万人くらい増えて、それもびっくりしたんですが、正直、自分に見合うフォロワー数じゃなくて、恐ろしいです…。

インフルエンサーになろう!と思っていたわけではないんですね。

考えてもいませんでした。そもそもこうやって食べていけると思っていなかったんです。ただお洋服が好きだというだけだったので…。私は日本人女性の平均身長ぐらいだし、体型も決して細くはない、そういう部分が親近感なのかな? って今は思います。

弟のよしあきさんとのコーディネートもかわいいです。仲良しですよね。

小さい頃から仲良しです。9歳まで育った台湾では、通っていた小学校が距離的に遠くて。他の友達と遊ぶことができず、弟と一緒にいるのが当たり前だったから。それにお仕事始めるまで、ふたりとも学校でうまくいっていないこともあって、友達があんまりいなかったんです。今は共通の友達も多いから、友達との約束も弟と一緒だったりしますね。

台湾と日本で暮らした経験があるミチさんが感じる、文化の違いは?

台湾は南国でおおらかだし、女性でもすっぴんで歩いている人も多いです。私の知っている日本人の女性は、繊細で何をするにも丁寧で、他人の目もすごく気にかけている人が多いのかなと思います。私は大雑把なので、必死でそういう部分についていっていますね(笑)。

でも日本の女の子には「気にしすぎじゃないかな」と思うこともあります。「私って地味だから」みたいな感じで、着たい服を諦めちゃったり。同じアジア圏でも、韓国や台湾の女の子は、そんなふうには思わない子が多い気がします。私も気になったとしても、意外とそのまま進めちゃうほうですね。

例えばどんなことを?

私の肌の色ってイエローベージュ寄りなので、一般的に似合うのはオレンジ系と言われるんです。でもたまにはピンク色が着たい、ピンク色のリップ使いたい、って思うこともあるので、挑戦してみたりしますね。日本人の女の子は「完璧でいなきゃ」って思ってるのかも。そんなに完璧じゃなくていいのになって思うんです。

ご自身の好きなファッションは?

「自分のスタイルはこれ!」というのはなく、着たいものを着ています。実は下半身が太いのがコンプレックスなんです。日本製のお洋服って腰回りが細い物が多くて、スカートでとか入らなかったりするものもあります。でもそういうことも、あまり気にしすぎないようにしたり。

あとは背が小さいから、ちょっと工夫することはあります。例えばショートパンツを履いたら、夏でもヒールでなくニーハイブーツをあわせたりして、コーディネートの余白をあんまり作らないように、とか。

この春夏で注目のファッションアイテムってありますか?

セットアップのスーツとか、気になりますね。色は緑、ピスタチオとかミントグリーンとか可愛いですよね。ちょっとゴツめのシルバーアクセサリーとかを合わせて、カチッと着たいです。

今まであまり着たことなく持っていないんですが、今年はパステルカラーが可愛いなと思うので、調達したいです。

SNSの投稿では、何か気をつけていることはありますか?

何かな…こだわらないことが、こだわりかな。ありのまま、気分のままという感じですが、インスタグラムはファッションや美容が多め、twitterは「友達と会った!」とかカジュアルなこと、YouTubeも弟との日常をゆったりアップのような感じで、媒体によって役割は違うかもしれません。

気をつけているのは、写真よりも文章ですね。気分の上がり下がりをあんまり出さないように。何の気なしに「ちょっと風邪引いた」と書いても、みなさんにすごく心配をおかけしちゃうし、コメントをいただいてもなかなかお返事ができないので。でもすごく嬉しいです。

ご自身の性格は?

周りには明るいとか思われがちなんですけど、結構内気でネクラです。“誰とでも気軽に楽しんでるふう”にはできるんですが、人見知りなのでなかなか深くは仲良くなれなくて、小学校の頃からいつも一緒にいるのは同じ2~3人なんです。

趣味はありますか?

ファッション以外にも旅行とか、あと映画館に行くこと自体が好きです。映画を見ている間の約二時間、携帯の電源も切るじゃないですか。その間、映画館の雰囲気を味わうのが好きなんです。

ハッピーなときより、元気がないときに映画を見ると元気になれるから。そういう時は週に3日くらい行っちゃいますね。誰かと約束することもありますが、たいていは一人で。

自分一人で楽しめるタイプなんですね。

そうですね。ご飯とかも一人で食べられるし。今見たい、今食べたいのに、「二時間後に集合ね」って待ってるのが苦手なんですよね。別に一人で行っちゃえばいいや、みたいな。寂しがりやではあるんですよ、だから誰かがいてくれたらもちろん嬉しいけれど、いなくても大丈夫です。

映画はどんな作品が好きですか?

新作が見たい!というよりは、同じものを何回も繰り返し見る感じ。「フィルマークス」というアプリがあるんですが、そこで探して気になる作品を見ています。誰もが「いい作品!」という王道の作品と、その合間に、B級ホラーコメディを(笑)。親の影響で、古い映画ですが『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』とか『ロッキー・ホラー・ショー』とか大好きです。

そういうのを見て元気がないときも「まあ、いいや!」って思うようにしています。今辛くても、2~3カ月後には忘れてるしな、って。なんとなく区切りがつけられるんですよね。

恋愛はどうですか? いつも恋愛していたい方ですか?

恋愛するのも好きですし、彼氏がいたら嬉しいけど、いなくてもがんばれます。以前は「彼氏が欲しい」と思って探しちゃうところがありましたが、今は合わない人と無理に恋する必要はない、彼氏がいない時期があってもいいかなって。お仕事もあるし、映画館もあるので。

好きになると、自分から告白する方ですか?

はい、好きになったら。でも最近は好きになるだけの時間が作れないんですよね。見た目だけでは好きになれないほうなんです。ある程度の時間を一緒に過ごさないと、わからないなって。

好きになるポイントはどういうところですか?

人間的に余裕があって、視野の広い人。あとはお互いに信頼できること。別の異性と食事に行くとか、お互いがいない男女のグループで旅行に行くとか、そういう部分で束縛しあいたくないです。

私は男の子の友達も多いけれど、以前の彼はそういうことを絶対に許してくれなかったんです。なんでだろう? と思っていたら、やっぱり本人にやましいところがあったんですよね。そういうものだなって。

すごくしっかりしてますね。

とんでもない、ぜんぜんダメダメです。今は「しっかりしてる風」に見せているんです(笑)。色々モノを失くしちゃったりすることも多くて。最近は間違って携帯をゴミと一緒に捨ててしまい、戻ってきませんでした……(笑)。

だから甘やかしてくれるしっかりした人が年上男性がいいんじゃないかと思っているんですが、年上の人と付き合ったことはないんですよ。

これまでの恋愛から学んだことってありますか?

立ち直る力を学んだかなと思います。どうしてもお別れのときってきちゃうじゃないですか。その瞬間は悲しいしすごく落ち込みますけど、ぐだぐだ引きずらなくはなりました。

憧れのデートはありますか?

憧れているデートは、公園でのピクニックです。「お弁当作って」って言われたら「分かった!」って、お惣菜を買ってきれいに詰めていきます(笑)。浴衣で花火デートとかもしてみたいですね。浴衣って毎年「買わなきゃ」って思いながら過ぎちゃって、来年こそはっていうのを5年位繰り返しているんですよ。

ミチさんのInstagramの着物姿も可愛かったです。

嬉しいです。お出かけ先でコスプレするのが好きで、京都で袴を着たり、浅草で着物を着たり。友達とプランを組んで、現地の貸着物とかで調達しています。その他にも秋葉原のメイド喫茶に行ったり。観光客の遊びってほんとに超楽しいです。

仕事での今後の目標はありますか?

撮影だと、例えば今日のコーディネートのような普段は着られないものが着られるので、ファッションの撮影がいっぱいできたらいいなと思います。ゆくゆくはファッションのディレクションみたいなことができたらなって。そのためには、もうちょっと頑張らないといけないなと考えています。今年中の目標としては、町のどこかに自分が大きく張り出されるような展開ができたら嬉しいですね。

Photo/Koichiro Inomata Styling/Izumi Machino Makeup & Hair/ANNA.(SHIMA) Model /Michi Text/Shiho Atsumi

シャツ89,000円、スカート89,000円、ベルトバッグ130,000円、ピアス75,000円、シューズ104,000円(すべてヴェルサーチェ/ヴェルサーチェ ジャパン)カチューシャ12,000円(リサ シー/エイチスリーオーファッションビュロー)ソックス(スタイリスト私物)