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Shoko Takayasu

コスモポリタンの初代カバーガールとして、ラブリさんにはいろいろなテーマで語っていただきましたが、カバーガールとしてのインタビューは今回でラスト! これまでを振り返りながら、この1年の成果や今後の活動、読者の皆さんへのメッセージをいただきました!

【ラブリPROFILE

19891127日生まれ、愛媛県出身。モデル&タレントとして幅広く活躍し、数々のメディアに出演している。最近は作詩、写真、絵などアートワークも積極的に行っている自身、初写真詩集となる『愛は愛に愛で愛を』が好評発売中!

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――カバーガールとしての1年間を振り返って、いかがですか?

普段は定期的に話をすることがまずないので、コスモのインタビューが自分にとっても確認作業みたいな時間になっていました。人と話すことで頭の中が整理されることも多いので、このインタビューに大きな影響を受けていたと思います。この記事を全部読んでくれたら、私のことがわかっちゃうくらい(笑)、TVや雑誌では見せきれてなかった部分をこの場で発信できたかなと。こういうインタビューって雑誌でもありますけど、消費的というか、一時的というか、そのときの1つのテーマをフューチャーして終わりなんですよね。コスモでは1年間を通していろいろなテーマで、自分のいろいろな面を読者の皆さんに見せられたのはよかったですし、ここで読んでくれたことが、誰かにとって何かの選択肢が変わるきっかけになっていたらいいなと思います。改めて、本当に沢山のことを語った1年でした! 1年前は頭の中にイメージしているものはあったけど、すべて始める前の段階というか、まだ実際には何も始められてなくて、ちょうど一歩踏み出そうとしているという感じだったんですよね。そこから1歩踏み出して、自分の足で歩いてきた1年だったので、すごいタイミングよく、コスモと一緒に前に進んでいけた感じがします。1年前の自分と今の自分では、全然違いますね。イメージしたものをこうしていきたいと考えていたのが1年前。今はそれが具体的に動いているという感じです。それはたぶん有言実行じゃないですけど、言っちゃったものはやらなきゃ! という責任感みたいなものが原動力になって、実行できていたという部分もあります。ここで言うことによって、やりたいことを再確認して、ちゃんと行動に移す。こういう取材って、夢心地というか、架空のことを言いがちじゃないですか。そうはならないように気をつけていましたし、自分でもちゃんと行動できたと思いますね。実のある1年だったと思います。

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Shoko Takayasu

――ラブリさんといえば「有言実行」というイメージです! フィリピンのための活動もご自分で大使館に働きかけて始まったんですよね?

そのスタンスはいまだに変わっていなくて、いろいろな人に全部自分で連絡をとって、こういうことをやりたい、こういう企画はどう? って相談したり、勝手に内容まで考えたりしていますね。事務所のルールなどで難しいことがあった場合は、社長に直談判して、許可をもらうことも。そうやって動いていると、うまくいかないことも希にありますけど、ほとんどうまくいっているかな。何かを人に提案するときは、自分だけの利益になるとか、自分だけがいい思いをするというのはよくないから、相手も得できるように、お互いにとっていいことがあるようにということを考えていますね。いろいろな方面の人たちに、私がこうすることで、そちらもこういうことができると思うんですけど、一緒にやりませんか? という提案をするようにしています。だからマネージャーさんに話を通すときというのは、もう全部が仕上がっている状態(笑)。今は写真集というかZINE(ジン)を作ろうとしていて、詩集や絵本も全部自分で構成などを考えているので、あとはクライアントさんと話をするだけみたいな段階です。ファンクラブを運営してくれいている会社が本屋さんをやっているので、その方たちにもプラスになったらいいなと思って、次の絵本はそこで300部限定で販売することにしています。それから手書きの詩集を出そうかなと思っていて、その後はイベントなどもやりつつ…。それが2018年の前半ですかね。今作っているZINE(ジン)は写真と詩を織り交ぜた作品にしようと思っています。展示もできたら嬉しいですね。ファンを連れて、フィリピンに行きたいと言っていた話も、ツアーみたいな形で今年の夏に実現できたらいいなって思っていて、いろいろと具体的に動いています。

――やりたいことが具体的で、しかも実際に行動に移して、形にしていくところがラブリさんのすごいところですね。

最近、キングコングの西野さんと対談したんです。私、西野さんと話が合うんですよ。以前から西野さんとは番組でご一緒したり、対談したりしたことがあって「ラブリちゃんは職業をタレント兼モデルはやめて、絵描きとか、詩人とかで出たほうがいいよ」って、もう5年くらい前から言われていたんです。だから先日お話したときに、「やっぱりやり始めたんだね」って言ってくれて。西野さんと私がやっていることは男版と女版というイメージで、似ている部分があると思うんです。ただ、いろいろなことを行動に移しても、常に客観的な目は持っていないといけないなと思っているところです。自分がやりたいことがあって、それがもともとは仕事にするつもりではなかったんだけど、需要があって、自然と仕事になるということが多いですけど、仕事になりすぎて、ビジネスっぽくなってもよくない。私が本当にいいと思っているものじゃないと支えてくれているファンの子たちに響かないと思うし、いいものは生まれないかなと思っているんですよね。

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Shoko Takayasu

――読者の皆さんに、カバーガールとして伝えたいメッセージはありますか?

こういうインタビュー記事ってたまたま読むこともあると思いますが、自分の中で何かを求めていたり、不安に思っていたり、答えがわからなかったりするときに、いろいろな人がいろいろな角度から読むと思うんですよ。だからこの記事を何かのきっかけにしてもらいたいですし、少しでも力になれたらいいな。でも記事は、こんなことをラブリは考えているということを伝えるものであって、あくまでもおまけなんですよね。本当は読者の皆さんはそもそも何も不安になる必要がないというか、いろいろ思い悩まなくても、もともと素晴らしい女性なんだと私は思います。だからもっと自分のことを大事にするとか、愛してあげるということができたら、美容とか、自己啓発本とか、ネットの記事とかに依存することがなくなるのかなって。そういうものがなくても、そもそも女性というのは美しい存在だっていうことは伝えたいです。

――カバーガールは卒業、となりますが、今の気持ちを教えてください。

何かから卒業するときというのはいつも前向きですよ。別れだったり、なくす作業はいつもしているんです。なくすということに対して、ちゃんと覚悟をするというか、中途半端になくさないというか。それは仕事でも、恋愛でも、意識しています。卒業って何かがなくなるもの=お別れということなので、その分絶対に何か新しいものが入ってくると思っているんです。だからなくなるというのは、すごくいいこと。何かと別れるときは、覚悟を持っていますね。別れる覚悟を持つということで、強くなれますし、自分に自信が持てるようになると思います。相手ありきで存在すると自分に自信が持てなくなってしまうというか、自信を持てないような状態で仕事をしていると後々にも影響する。それなら「やめる」ということをしたほうが、最終的には自信につながるのかなと思いますね。安定を失ってでも次に行ってみようという、一種のギャンブルみたいな感じですね。浅はかな考えで、簡単にやめるのではなくて、ちゃんと自分の中で今後をイメージしたり、計画がある中でやめるというか。相手に対しても、自分に対しても、責任を持ってやめるというか。でも何かをやめる、なくすときって、否定されたりもするじゃないですか。本当はやめる前にすごく考えて決断していることであって、実は相手に対する一種の優しさなのになって思いますけどね。卒業は次へのチャレンジ。たぶんずっと同じことをしていられないという自分の性格もあると思うんですけど、常にアップデート、アップデートと思っているので、ある程度同じことを続けてきたら、自然と次のステップが見えてくるんです。また次にお話する機会には、まただいぶ進化を遂げられているんじゃないかなと自分でも楽しみにしています!

この1年間、インタビューでこんなことをやるつもりだとお話してくれたことを、記事としてアップされる前に実行しているという、まさに「有言実行」な行動力で、編集部を驚かせてくれたラブリさん。「口」だけに終わらせない責任感の強さはもちろん、次々と溢れ出すアイデアとクリエイティビティで、アーティストとしてもますます飛躍するラブリさんと一緒に歩んでこられたことに感謝。コスモポリタン編集部一同、これからもラブリさんを応援させていただきます!

撮影/Shoko Takayasu ヘア&メイク/福岡玲衣(ADDICT_CASE)  スタイリスト/町野泉美 モデル /ラブリ(PYRAMID) 取材・文/江口暁子

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