アメリカ本国だけでなく、日本でも社会現象的な人気を誇ったドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ(以下SATC)』。2004年までの約6年間にわたりテレビ放送がされ、それ以降のストーリーは映画で描かれてきた『SATC』。最後の作品が公開されたのは2010年で、それから7年、第3作目の制作を世界中のファンが望んできたものの、先日キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーが制作中止を発表。

これまで二転三転してきた続編についての報道。いよいよ今年に入って第三作目の制作が開始すると言われていたけれど、<Extra>のインタビューによるとサラは「制作しない」ことを明らかにしたよう。

「一旦中止じゃないの、完全に終わったのよ。制作しないことになったわ」

また、制作中心に関する心境を問われたサラは悲しそうな表情でこう回答。

「悲しいわ。ものすごくね。とても美しくて、面白くて、心が引き裂かれるような場面もあれば、楽しいシーンもあった。そんな、みんなが共感出来る脚本が出来上がっていたの。そのストーリーを伝えられない悲しみはあるけれど、それ以上に… 3作目をずっと待ち望んでいてくれていたファンのことを思うと残念だわ」

実は以前から、サマンサ役のキム・キャトラルとミスター・ビッグ役のクリス・ノースが乗り気ではなかったよう。例えばキムは「映画を作ればみんなにとって金銭的には良いことだけど、私は映画の中身が重要だと思うの」や、「時代が変わったのよ」話していたし、クリスは「もう何度もあの手のストーリーは伝えてきたと思う。これ以上伝えるものはないよ、私は違うストーリーに興味があるね」とインタビューで回答していたことも。キムもクリスも共に60代。彼らにとって『SATC』はすでに歴史の一部なのかも…?

一方で、こんな気になる情報も。一部の報道によると『SATC3』が中止になった理由のひとつに、制作側が認められないようなキムの行き過ぎた要求があったというのだ。なんと映画の制作が開始する数週間前に、突然「出演するから、その代わりに他の映画の制作も決めて」と言いだしたんだとか。

それを示唆してか、スタンフォード役のウィリー・ガーソンがこれらの報道に関する記事をリツイートし、「長引いた交渉のため、他の仕事の予定が入れられなかったクルー、そしてファンを思うと残念。これくらいでやめておこう。#真実」とツイート。また、彼はキムのツイッターのコメント欄に書かれた「頑張ったんだから要求する権利はあるわ」というファンのツイートに、「Huh?(え?)」と返信。なんだか不穏…。

キム自身は、噂そのものを否定。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
「朝起きたらひどい話になってたじゃない。唯一私が『要求』したのは、『SATC3』をやりたくないということだけ。しかもこれ、2016年の話よ」

他の出演者の反応はというと、以前「続編の制作に期待できると思う」と話していたミランダ役のシンシア・ニクソンはまだコメントを出しておらず、シャーロット役のクリスティン・デイヴィスはFacebookInstagramで胸中を吐露。

[facebook ]https://www.facebook.com/KristinDavis/photos/a.287525898655.146352.114632788655/10155801385828656/?type=3&theater[/facebook]
「ファンの皆さんの愛と応援に大変感謝しています。SATCの最後のチャプターを披露できないことはとても悲しく残念です。マイケル・パトリック・キングは、全員のキャラクターを大切にした、素晴らしい脚本を書いてくださいました。シャーロットがここで終わってしまうことにまだ実感が湧いていませんが、これまでの私たちの作品は永遠に残ります。私は『SATC』のメンバーになれたことを心から感謝します。私たちもファンの皆さんを愛しています」
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「『SATC』の長い歴史を写真で振り返るのが大好き。浮き沈みのあったシャーロットを演じることができて幸せだったわ。(中略)次のチャプターを披露できないのは悔しいけど、思い出は残るもの」

クリスティンは先月『SATC』の4人が描かれたイラストの前で撮影した、シンシアとのツーショット写真を投稿したばかり。キャプションも「今♡」と書いていたことから制作が開始されるというメッセージだと捉えたファンも少なくなかったけれど、まさかそれから1ヶ月足らずで中止が発表されるとは…。ファンの一人だったという歌手のシーアは、「私がサマンサの役をして『SATC』の続編を作ってもいい? 整形手術をしたことにすればいいのよ」とコメント。ショックなのはセレブたちも一緒なのだ。

サラがはっきりと断言したことや、各キャストが公にコメントを発表しているところを見ると、第3作目は幻と消えてしまったことは間違いなさそう。「時代が変わった」というサマンサの言葉を否定することはできないけれど、それでもあの4人がまたいつかスクリーンに帰ってきてくれることを祈るばかり。