御年94歳のエリザベス女王が即位したのは、なんと25歳のとき。20代の若さで一国の王になるなんて想像もつかない世界ですが、王室の一員として、妻として、母として、1人の女性として注目を集めるロイヤルレディたちが、20代の頃、どんな女性だったのか気になりますよね?
民間から王室へ嫁いだスペインのレティシア王妃やオランダのマキシマ王妃、次期国王となる生粋のプリンセス、スウェーデンのヴィクトリア王太子など、自国だけでなく、世界中のロイヤルファンが憧れる、麗しいクイーン&プリンセスたちの初々しい20代を振り返ってみました!
ラーニア王妃/ヨルダン
中東の小国、ヨルダン王国の現国王アブドゥッラー2世の妃で、2人の王子と2人の王女の母。知性と美貌を兼ね備えたクイーン、ラーニア王妃は社交界の華として、女性や子供の地位向上のための活動家として、国際社会でも有名な50歳。
1970年にクウェートで、パレスチナ人医師の娘として生まれた彼女は、カイロ・アメリカン大学で経営学を学び、1991年よりアンマンのシティバンクに勤務。その頃、知人のパーティでアブドゥッラー王子と知り合い、半年間の交際を経て、1993年に結婚。22歳という若さで民間人から王室の一員となり、1999年2月、王子が国王に即位したことで、28歳のときに王妃に。
写真左はその年5月に、国王夫妻としてアメリカを訪問したときの、まるでアイドルのように可愛らしいラーニア王妃。
マキシマ王妃/オランダ
現国王の妃で、3人の子供の母でもあるマキシマ王妃は、1971年ブエノスアイレス生まれの49歳。アルゼンチン・カトリック大学で経済学を学んだ後、NYでHSBCやドイツ銀行などに勤務。バリバリのキャリアウーマンとして20代を過ごしていた彼女は、1999年スペイン・セビリアを旅行中にパーティで王子に出会い、2001年3月、29歳のときに婚約。
王妃の父親が大量虐殺で有名な政権下で大臣を務めていたことから、オランダ国内で大論争を巻き起こしたものの、逆境を乗り越えて、2002年に無事に結婚。2013年、ウィレム=アレクサンダー国王の即位で王妃に。
写真左は1994年、23歳のときのもので、一般人だった頃の親しみやすい雰囲気は、太陽のような笑顔で愛されるクイーンとなった今もそのまま。
マティルド王妃/ベルギー
持ち前の優雅さと知性で“ベルギー王室の宝石”と称される、ベルギー王室史上初のベルギー人王妃、マティルド王妃。
1973年にブリュッセルで生まれ、伯爵令嬢として育った王妃は、マリー・ハップス自由語学学校で言語発声法を修得し、1995年より言語発声教室の先生に。翌年テニスを通じて、フィリップ王太子と出会い、1999年10月、26歳で婚約を発表したのが左の写真。同年12月に結婚、2013年、40歳で王妃に。
公用語のフランス語、オランダ語のほか、イタリア語、英語も話せる才女で、結婚後の2002年、ルーヴァン・カトリック大学院で心理学修士課程を修了。飾らない性格で親しみやすく、生真面目ゆえに退屈な王子と呼ばれていた現国王を人気者にした立役者で、4人の子供の母でもある47歳の大人気クイーン。
シャルレーヌ公妃/モナコ公国
女優顔負けの美貌とずば抜けたスタイルのよさで、ファッショニスタとしても注目を集めるモナコ公国君主アルベール2世の妃。双子のママとしての顔も持つシャルレーヌ公妃は42歳。
1978年、現・ジンバブエに生まれ、12歳のときに南アフリカ共和国に移住。20歳の頃には国の代表としても活躍する競泳選手だった妃は、シドニー五輪に出場した2000年、22歳のときにアルベール2世と出会い、2006年より交際を開始。2人の隠し子がいるヨーロッパ王室界きってのプレイボーイだった現大公をメロメロにし、2011年7月に結婚して、「平静平安なるモナコ公妃シャルレーヌ殿下」に。
スーパーボディが眩しい左の写真は2001年11月、23歳のときに撮影した、南アフリカ版『スポーツ・イラストレイテッド』誌でのショット。
レティシア王妃/スペイン
スペイン国王フェリペ6世の妃で、美人姉妹のママでもある才色兼備なクイーン、レティシア王妃は1972年生まれの48歳。
マドリード・コンプルテンセ大学で情報科学ジャーナリズムを専攻し、1995年視聴覚ジャーナリズム研究修士号を取得。ニュースチャンネルのスペイン支局で働き始めたのが左の写真で、25歳の頃。1998年には高校時代の教師と結婚するも、1年で離婚。2000年にスペイン国営放送「TVE」に入社し、看板番組のニュースキャスターとして活躍していた2002年、当時の王太子と運命の出会いが♡
翌年春、正式に交際を始めるも、一般家庭出身&離婚歴アリの女性であることに、前国王夫妻が猛反対。フェリペ6世が将来の王位を捨てる覚悟で両親を説得し、晴れて2004年、32歳のときにゴールイン!
ソフィア王妃/スペイン
そんな現国王フェリペ6世の母で、レオノール王女とソフィア王女のおばあちゃまでもある前国王フアン・カルロス1世の妃。1938年、ギリシャのアテネ郊外にて、ギリシャ王室のパウロス王子とフリデリキ妃との間に生まれ、最後のギリシャ国王コンスタンティノス2世を弟に持つソフィア妃。
1961年、23歳のときにイギリスのヨークで行われたケント公爵エドワード王子の結婚式で、当時スペイン王太子だったフアン・カルロス王子と出会い、翌年にはギリシャで結婚。カトリック教会での宗教婚、アテネ王宮での民事婚、正教会の儀式に則った宗教婚と、3度も結婚式を挙げたのは有名な話!
写真左は、婚約発表のときのとってもチャーミングな24歳のソフィア王妃で、81歳の今も当時の面影がくっきり。
シルヴィア王妃/スウェーデン
1943年生まれの76歳、現国王カール16世グスタフの妃。ドイツ人の父、ブラジル人の母を持ち、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、英語、フランス語、スウェーデン語を流暢に操る王妃の20代は、通訳として国際的なイベントなどで活躍。左の写真は1972年ミュンヘン五輪にて、バイエルンの伝統的な民族衣装姿でメダルを授与したときのもの。
このときVIP担当兼通訳だった王妃は、当時のスウェーデン国王のコンパニオンを務めていたことで、王子として参席していた現国王と意気投合し、交際がスタート。ドイツ人であることで国民の反感をかうなど、数々の困難に直面するも、1976年ついに結婚、3人の子供の母に。明るく率直な人柄で人気を集め、今では国民に尊敬されるハッピークイーン。
ヴィクトリア王太子/スウェーデン
そんなシルヴィア王妃の3人の子供のうち、未来の国王となるのが1977年生まれの長女ヴィクトリア王太子、43歳。王位継承者としての重圧からか、拒食症を患った彼女は、21歳のときに治療もかねてアメリカのイェール大学に留学。
帰国後、体力回復のために通ったスポーツジムの担当トレーナーが、なんと現在の夫ダニエル王子。2002年に交際が報じられると、国王も世間も猛反対。王室に認めてもらえる男になるべく、ダニエル王子が努力を重ねる一方で、王太子も徹底的に帝王学を学んだり、軍事訓練を受けたり、国王になるって大変!としか言いようのないタフな20代を過ごした後、ようやく婚約できたのが2009年。翌年、32歳でめでたく結婚。2児の母となった今は、幸せそのもので次期女王の道まっしぐら!
写真はノーベル賞授与式でのヴィクトリア王太子。左が23歳、右が42歳のとき。
メッテ=マリット王太子妃/ノルウェー
現代のシンデレラストーリーとして有名なメッテ=マリット王太子妃は、1973年生まれの47歳。若い頃には薬物にも手を出し、奔放な生活をしていたといわれる彼女の20代は波瀾万丈!
1997年、24歳のときにシングルマザーとして長男を出産後、一大決心。育児をしながらウェイトレスとして働き、大学で猛勉強して、人生やり直し真っ最中だった1990年代後半、ノルウェー最大のロックフェスのガーデンパーティにて、ホーコン王太子との運命の出会いが。
その後再会し、交際を始めると、妃の衝撃的な過去が次々と明らかとなり、国中が騒然。涙ながらの謝罪会見での誠実な態度が共感を呼んで、国王夫妻と国民の支持を得ることができ、2000年、26歳で正式に婚約発表(写真左)、2001年8月にゴールイン!
エリザベス女王/イギリス
1926年4月21日、ヨーク公アルバート王子とエリザベス妃の長女として誕生。1936年、エドワード8世が王位を捨てたために、アルバート王子がジョージ6世として国王に即位し、10歳のときに王位継承権第一位となったエリザベス女王。
第二次世界大戦中は公務に携わり、英国女子国防軍に所属して国のために尽くしながらも、13歳の頃から憧れていた(!?)フィリップ殿下への気持ちが高まり、数々の障壁を乗り越えて1947年7月、21歳のときに婚約発表、同年結婚。
1948年にチャールズ皇太子、1950年にアン王女を出産。そして1952年、国王である父が急死したことで、女王に即位したのが25歳のとき(写真左)。激動の20代を送ったエリザベス女王も今や94歳、イギリス史上最長在位・最高齢の偉大なる君主に!
アン王女/イギリス
エリザベス2世女王とフィリップ王配の長女として1950年に生まれた、正真正銘のロイヤルプリンセス、アン王女。乗馬好きな女王と同じ道を進み、10代後半から20代にかけて、乗馬の選手として活躍。21歳のとき、ヨーロッパ馬術選手権大会の個人部門で優勝したほか、数々の好成績を残し、1976年モントリオール五輪にもイギリス代表として参加。
ミュンヘン五輪の馬術団体の金メダリストでもあるマーク・フィリップス陸軍少尉と1972年に婚約し、1973年11月、23歳のときに結婚。気品あふれる若き王女の写真は、その年ベルリンを公式訪問したときのもの。
1977年にピーター、1981年にザラを出産するも、夫とは1992年に離婚。その半年後にすぐ再婚したというから、さすがは英国王室!?
マルグレーテ2世/デンマーク
フレゼリク9世とスウェーデン王女の長女として、1940年にコペンハーゲンの宮殿で誕生したマルグレーテ2世。身長180cmと長身で美しく、母国語のほかにフランス語、英語、ドイツ語、スウェーデン語も堪能。デザイナーとしての顔も持ち、気さくな人柄、そして実は愛煙家というキャラクターで、国民に絶大な人気を誇るデンマーク王室初の女王。
1960年よりコペンハーゲン大学で哲学、ケンブリッジ大学で先史考学、オーフス大学で政治学、ソルボンヌ大学で法律学と、数々の名門大学で学び、自らのスペックを更新し続けた20代前半。写真左はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで歴史、経済、政治学を学んでいた25歳の頃のもの。
1967年、フランス伯爵家出身の外交官ヘンリック王配殿下と結婚。1968年にフレデリック王太子、1969年にヨアキム王子を出産と、幸せな20代後半を過ごし、31歳で女王に!