ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、第1子のジョージ王子が2013年に誕生して以来、わが子には「できる限り“普通の生活”を送らせたい」と強く望んでいることを明確にし、自分たちの手で子育てをしてきた。夫妻が絆の強い家族関係を築くためにしっかり考え、行動してきたことは、紛れもない事実。

私たちはこれまで、ロンドン郊外のウィンブルドンで午後の時間を過ごしたり、休暇にはドイツのベルリンやヨルダンなど外国に旅行したり、皇太子夫妻がジョージ王子(10)とシャーロット王女(8)、ルイ王子(5)を連れて一緒に出掛ける姿を何度も目にしてきた。

ただ、ジョージ王子にはある「節目」となる年齢がある。父のウィリアム皇太子もそうだったように、王室の伝統では安全上の理由から、12歳の誕生日の後は、基本的には家族とは別々に移動することになっている。

つまり、王位継承者たちは事故に遭った場合などに備えておかなければいけないということ(ウィリアム皇太子は継承順位1位、ジョージ王子は2位)。

the duke and duchess of cambridge attend the wimbledon men's singles final
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ロイヤルファミリーのパイロットを務めたグレアム・ローリー氏は、ポッドキャスト番組『Hello's A Right Royal Podcast』で、ウィリアム皇太子がチャールズ国王と母の故ダイアナ元妃、弟のヘンリー王子と一緒に航空機で移動することができたのは、1994年の12歳の誕生日の前までだったと述べている。

「その後は、別の航空機に乗らなければなりませんでした」とのこと。

ただ、パイロットに「女王陛下からの書面による許可」が与えられた場合に限り、例外が認められていたという。

この伝統に従えば、ジョージ王子に家族と一緒の空の旅が許されるのは、あとわずか2年ほど。その後は航空機には、ひとりで搭乗しなければならなくなる。

だが、「未来の国王2人が一緒に移動することを避ければいい」のであれば、ジョージ王子が子どものうちは、ウィリアム皇太子がひとりで移動することになるのかもしれない。

そうすることで、王子は母のキャサリン妃やきょうだいと一緒に移動することができるようになる。

why prince george will have to travel alone without his family very soon
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皇太子夫妻が望む「できる限り普通」の生活は、“王室の主要メンバー、あるいは未来の国王としては”、という条件の下でということ……。

From COSMOPOLITAN UK