オバマ元大統領夫妻がそれぞれのInstagramで、一家の最愛のペット、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグのボーががんでこの世を去ったことを報告。元大統領はボーの写真をシェアするとともに、次のように投稿しました。

「私たち家族は今日、真の友人、信頼できる仲間をなくしました」
「10年以上の間、ボーは私たち家族にとって常に、気持ちを落ち着かせてくれる存在でした。ボーはホワイトハウスにいることで経験するどんな大騒ぎも、許してくれました。大きな声でほえましたが、かみ付くことはありませんでした」
「彼は私たちがまさに必要とする存在あり、期待以上の存在でした。私たちは、心からボーを恋しく思うでしょう」
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夫妻は娘のマリアとサーシャに、(大統領選で勝利して)ホワイトハウスで暮らせるようになったら、子犬を飼うと約束していたそう。そして、ボーは故テッド・ケネディ上院議員(ジョン・F・ケネディ元大統領の末弟)とヴィッキー夫人から贈られたという。

元大統領が著書『約束の地:大統領回顧録』にも記しているとおり、ボーはケネディ議員が飼っていたポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの兄弟。

オバマ元大統領と12歳でこの世を去ったボーは、本当に仲が良かったそう。同著のなかで元大統領は、在任中「普通」の自分に戻してくれるのは、いつもボーだったと述べています。

「誰かがいつか、政治家がワシントン(D.C.)で持つことができる唯一の信頼に足る友人(はペットの犬)だと言っていましたが、ボーと一緒にいると、その意味がわかりました」
「ボーは私が夕食後、家族と一緒に(ホワイトハウスの)サウスローンを散歩すると言って、書類仕事に取りかかるのを後回しにする口実を与えてくれました」
「ボーが茂みに飛び込んだり、出てきたりしながら走り回り、娘たちはその後を追いかけ、ミシェルは微笑み、私の手を握りしめる。私が普通で満たされていると感じ、誰にもそれを望む権利が与えられていささやかな幸せを、自分が手にしていると思えたのは、こうしたときでした」
the white house debuts the obama's new dog bo, a portuguese water dog
Chip Somodevilla//Getty Images
ホワイトハウスにボーを迎えた日のオバマ大統領(当時)と長女マリア、次女サーシャ

ボーはオバマ元大統領にとって、脳腫瘍で亡くなったケネディ上院議員と、(国民皆保険制度がないアメリカで)すべての人に手頃な料金での医療保険加入を可能にするとした、自らの公約を思い出させてくれる存在でもあったという。

ケネディ議員はその生涯を通じて、特に1期目のオバマ政権下で、医療保険制度改革法の成立に向けた戦いに力を尽くしたことで知られています。

president obama speaks on american energy at prince george's community college
Pool//Getty Images
大統領執務室の外で、ボーの頭をなでるオバマ大統領(当時)

オバマ元大統領の妻、ミシェル夫人もまた、自身のInstagramに愛犬との思い出を投稿。「家族全員が、ボーがいなくなったことを心から寂しく思っています」「長年ボーを愛してくれたすべての人たちに感謝しています」とつづりました。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:Hearst Contents Hub

From: Harper's BAZAAR JP