画像の収集や整理に活用され、日本でも人気のある「Pinterest」。「ユーザーの人生を豊かにするインスピレーションを提供する」を使命にする同サービスでは、13歳未満の利用やアクセスを不可とする年齢制限や、ポルノや差別的表現などを規制・削除するコミュニティガイドラインを設けるなど、明確なポリシーを持っていることでも知られている。そして今回、同規約に抵触し削除対象となったのが、ブレイク・ライブリーとライアン・レイノルズのウェディング写真。

ブレイクとライアンが2012年に結婚式を挙げた場所は、サウス・カロライナ州にあるブーン・ホール・プランテーションという大農場。このプランテーションは、ライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスが出演した映画『きみに読む物語』に登場したほか、他にも多数のドラマなどで使用されている有名な場所なんだそう。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

ところが、同プランテーションをはじめ特に南部に位置するプランテーションの多くは、黒人の奴隷を労働力として使い、コーヒーや綿花、砂糖などを栽培していた歴史がある。

非営利団体「Color of Change」は、「プランテーションは世界における史上最悪な人権侵害の一つの象徴です。プランテーションを懐かしの場所として美化し祝福することは、黒人女性や正義感のあるSNS利用者をエンパワーしません。ウェディング業界は、奴隷となった黒人が置かれた乱暴な境遇を否定し続け、ロマンチックな場所だと宣伝をしていることになります」と伝えている

プランテーションで撮影された写真を削除するとしているPinterestは、<E! News>の取材に対してその理由を明かしている。

「結婚式は愛と調和のシンボルであるべきです。しかし、プランテーションはそれらのことを一つも象徴していません。これらのコンテンツの配信や、関連アカウントの制限をし、今後もこれらの宣伝を一切許しません」

Pinterestは過去にも、中絶反対を支持する団体を「有害な誤情報や陰謀説を発信し、個人や施設を暴力やハラスメントのターゲットにする危険がある」としてプラットフォームから削除し、議論を呼んだこともあった。