下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」やコスメブランドなどで起用され、ファッション誌などでも表紙を飾るほどの人気を博しているモデル、エミリー・ディドナート(28歳)。その活躍とは裏腹に、彼女には自分の体型に自信を持てなかった時期があったという。

YouTubeに投稿した動画内で、モデルとして成功するためにハードな減量をしたことで、身も心もボロボロになった過去と、再び自分を愛せるようになるまでの道のりを明かしたエミリー。

高校生時代に地元のモールでスカウトされ、モデルになるためにニューヨークへと移住した彼女は、 元々は運動好きで健康的な体型だったものの、モデル界では「太い」や「カーヴィーすぎる」、「がっしりしている」と言われたという。大学への進学をしないと決めていた彼女は、モデルとして成功したいという一心でダイエットを開始。極端な食事制限を行い、移動はすべて徒歩を貫いたほか、過度なワークアウトを取り入れたそう。その結果、63キロほどあった体重は数週間で53キロほどになったという。

instagramView full post on Instagram
1枚目の写真は身も心も健康になった現在のエミリー。2枚目は、痩せ細り周囲に心配されていた時期のエミリー。

ダイエットには成功した彼女だったけれど、精神的に落ち込み、ひどくホームシックに。また、周囲から見ても不健康だった彼女は職場で他のモデルやメイクアップアーティストに心配をされたそう。さらに、言われた通りに痩せたにも関わらず、キャスティングでは「以前の方がよかった」と言われる始末。そこで、再び体重を戻すことに決めたエミリー。しかし、体重が増えると今度は体型を恥ずかしく思い、ダボダボな服ばかりを着て身体を隠し、モデルを続けるべきかも分からなくなっていったという。

そんな彼女を前向きな気持ちにさせたきっかけは、水着特集で有名な雑誌『スポーツ・イラストレイテッド(以下SI)』での仕事だったそう。自ら出演を志願したものの、当初は実際に出来上がった写真を見て、「太いから絶対に今後モデルの仕事は来ない」と思ったそう。しかし、彼女の予想とは裏腹に、モデルとしての仕事が激増。

さらに、それまで毎日世間から隠れるように暮らしていた彼女は、水着姿を披露したことで「自由になった」と感じることもできたという。また、それまでは一日中体型のことばかり考えていたけれど、無理をしてでも趣味を作ったり、体型を気にしない友人と会うようにし、メンタルヘルスを回復させていったそう。さらに、業界とは無関係な夫に「僕は君のカラダが美しいと思うよ」と言葉をかけてもらうだけでも気持ちは楽になったとも明かしている。

彼女の現在の体重は68キロほど。以前よりもはるかに前向きになった彼女だけれど、実はいまだにネガティブな言葉が浮かんでしまうそう。そんな時には自分自身に話しかけることを心がけているという。

「『なんてひどい脚なの、そんなのでモデルと言えるの?』と自分を批判してしまう時は、『エミリー、今こんなことを考えている暇はないのよ』と自分に話しかけるの。朝起きて気分が良くない時とか、気分がすぐれない時は、ネガティブな考えを『柔道チョップ』するのよ。それから、ポジティブなことを言うの。『私はきれい。今日は良い日。カラダが自由に動くことに感謝』とかね。感謝をすることで救われることが多いわ」
「それに人間である限り、誰もに好かれることなんてないから。それでいいと思えるようになると楽だわ。絶対に他人と比べたらダメよ。だって、あなたはあなたなんだから」

アメリカでの00サイズ(日本ではXSに相当)がモデル界では一般的と考えられ、彼女のような6サイズ(XLに相当)のモデルはまだ珍しいため、仕事では完全には受け入られていないと話すエミリー。そのため、いまだに撮影で洋服が入らないことが理由で現場から帰らされることもあるという。それでも、今の彼女はネガティブな考えをしすぎないように、「自分自身への話し方に気をつけなさい。あなたはその声を聞いているのだから」をモットーに生きている。そして「自信を持っている女性ほどセクシーな人はいないわ」と言い、全ての女性へエールを送った。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
My Journey To Body Positivity + Body Confidence | Model Emily DiDonato
My Journey To Body Positivity + Body Confidence | Model Emily DiDonato thumnail
Watch onWatch on YouTube