パンデミックをきっかけに、おうち時間への考え方が変わった今。リモートワークが定着し、1日のほとんどを室内で過ごすという人も多いかもしれません。
しかし専門家によると、屋外に出ることで心身両面にわたる多くのメリットがあるそう。今回は<プリベンション>から外に出ることでの10の効果をご紹介します。
活動が活発になる
アメリカ疾病予防管理センターは、外に出ることで体を動かす機会につながると提唱しています。
またアメリカ合衆国森林局は、緑に触れると活動的で健康的なライフスタイルの実現につながり、平均余命を延ばし、睡眠の質を上げて、がんのリスクを減らすことになると発表。それだけではなく、都市部における自然豊かな屋外環境では、人々が体を動かしたくなる傾向があり、より健康に近づきやすいとの研究結果も示しています。
庭でガーデニングをしたり、家の近くをウォーキングしたり、近所の公園でペットと散歩したり…外に出ることは、体を動かし、活動的でい続けるよう、私たちを促してくれます。
睡眠の質を上げる
寝つきが悪くて困っているようなら、屋外で過ごす時間をもっと長くしてみるのも手。
スタンフォード大学医学部によると、「<プリヴェンティブ・メディシン>誌に掲載された研究結果では、屋外で過ごす時間を増やすことによって、睡眠の質が上がるという結果が示しており、特に男性と65歳以上の人々に顕著」とのこと。
メンタルヘルスの改善
外に出ることには、身体の健康に加えて、心の健康にもメリットが。
アメリカ合衆国森林局によると、緑の多い屋外で過ごすことには、心の健康に関わるメリットがたくさんあり、うつのリスクを減らし、ストレスから早く回復することもその一例だそう。
また自然の中にいることで精神力を回復、強化し、注意力や認知能力、集中力を高めることにつながるという研究結果もあります。
痛みを緩和する
自然の中で裸足になることにより、炎症や痛みが和らぐことが、研究によって実証されています。
靴を履いていたとしても、屋外で過ごすことにより、体の痛みから注意をそらし、目に見えるものに集中するという効果も。
人とのつながりを作る
心の健康につながるもう一つの大きな要素で、あまり認識されていないのが、社会とのつながり。
屋外は、友人や家族と一緒に過ごす場であり、さらに大きなコミュニティとつながる場所。木の下で集まるにせよ、自然の歩道を歩くにせよ、美しい母なる自然は、コミュニティのつながりや社交の場の舞台になります。
新鮮な空気で気分転換する
室内でずっと仕事をしていて、突然行き詰まり、休憩したくなったことはありませんか? そういうときは、近所を散歩し、景色を変えてみましょう。
自然の中にいると、物事がちがって見えてくるはず。スタンフォード大学のある研究では、散歩をするだけでもクリエイティビティが増すことが発見されています。
幸福度が増す
アメリカ心理学会が指摘するところによると、「自然との関わりは、幸福感の高まり、主観的幸福感、ポジティブな感情、ポジティブな社会的相互作用、人生の意義や目的の意識、そしてストレスの軽減と関連を持つ」とのこと。
もしあなたが落ち込んでいて、何か気分を盛り上げることを探しているなら、屋外で過ごすのがおすすめ。
ビタミンDのレベルを上げる
日の光を浴びるということは、すなわち、体内でビタミンDが生成されるということ。ハーバード・ヘルス出版によると、「サンシャイン・ビタミン」としても知られるビタミンDは、がん、うつ、心臓発作、脳卒中まで、すべてを予防する効果を持ち得るそう。
ただし、外で過ごす場合は、紫外線A波とB波を防ぐ日焼け止めを必ず塗って、紫外線から肌を守るようにしましょう。
自分と向き合う時間を作れる
屋外での時間は、新しい自分の時間。他の人々と一緒に行うアウトドア・アクティビティも素晴らしいけれど、外で過ごす時間の中には、自分だけの瞬間があるはず。
たとえば、顔に日の光が当たったり、木の葉がサラサラとこすれあう音を聞いたりするのは、集団の中にあっても、穏やかで静かな経験です。
心疾患の予防になる
数々の研究が示すように、自然の中で過ごすことにはリラックス効果があるため、コルチゾール(ストレスを受けて分泌が増えるホルモン)や心拍数を下げ、筋肉の緊張を緩和します。こういったことが心疾患の要因をとりのぞくことにつながるそう。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
PREVENTION