通常の学校ではなく、自宅などを学びの場として家族や家庭教師、通信教育を通して勉強をする「ホームスクール」という制度。合法かつシステムが整っている欧米では卒業認定もされ、イギリスでは年間48,000人(2016-2017年度時点)がホームスクールを選び、さらに増加傾向にあるんだそう。そこで今回は、様々な事情でホームスクールを経験したセレブたちをご紹介。
ダコタ・ファニング&エル・ファニング
子役時代から活躍しているファニング姉妹はホームスクールの経験者。史上最年少でSAG賞にノミネートされたダコタは13歳頃まで、そしてエルは9歳までホームスクールされていて、2人は撮影現場でも勉強をしていた。先生は祖母だったそうで、楽しかったけれど、それぞれが“普通の経験”や同年代の友人を求め学校へ通うように。ダコタは高校でチアリーディング部に入り、その後ニューヨーク大学へ進学した。
エマ・ワトソン
10歳で『ハリー・ポッター』シリーズにキャスティングされたエマ。そのため学校へ通うことができず、撮影現場で複数の家庭教師から1日5時間の授業を受けていたそう。その後、名門ブラウン大学へ入学し、1年間仕事のため休学したけれど見事卒業することができた。
デミ・ロヴァート&セレーナ・ゴメス
ライアン・ゴズリング
カナダで育ったライアンは、ディズニー・チャンネルでデビューする前、学校でイジメを受けていたそう。「問題児」というあだ名までつけられた彼を、ライアンの母はホームスクールさせることで救うことに。10歳で学校をやめ、1年間母に勉強を教わる中で、「以降忘れたことのない自立心を養った」と話している。その後12歳でディズニー・チャンネルのオーディションに受かり、ジャスティン・ビーバーやブリトニー・スピアーズなどと共演をした。ちなみに、ジャスティンとブリトニーは通信教育を利用し、同じ高校を卒業している。
テイラー・スウィフト
歌手のテイラー・スウィフトはデビューが14歳と早かったため、ホームスクールで勉強を続けた。そのことを「最高の経験」と呼ぶ理由は、教育を受けることへの想いが強いからこそ。「学校へ通っていた時と同じように勉強ができ」「みんなに遅れを取らないで済んだ」そう。
クリステン・スチュワート
女優のクリステンは仕方なしにホームスクールをするようになったそう。当初は学校へ通っていたのだけれど、12歳頃に女優として名が知れるようになり、先生が彼女の多忙さについていけなくなったんだとか。クリステンが撮影で欠席をする際に学校外で勉強できるように準備してくれる教師が1人もいなかったため、泣く泣く学校をやめることになったと話している。
ジャスティン・ビーバー
高校は移住先のロサンゼルスではなく、地元カナダの学校のオンラインシステムを利用し、ホームスクールで卒業した歌手のジャスティン。卒業式には参加せず、卒業から数ヶ月後にはツアーを開始した。卒業後のインタビューでは「試験に受かったよ、これで自由だ! 毎日仕事と勉強の両立は大変だったよ」と安堵していた。
ジョナス・ブラザーズ
最近復帰した「ジョナス・ブラザーズ」は、3人ともホームスクールの経験者。長男ケビンが小学2年生の頃からそれぞれの高校卒業まで、全員がママに勉強を教えてもらった。ママはインタビューで、「ケビンが学校に通い、一緒に過ごす時間が激変したことで不安になった」ことがホームスクールを始めた理由の一つだと明かしている。また、信心深いことで知られている3人は、多くの科目で聖書がベースとなっている勉強法を採用していたそう。そして、毎朝走ったり、ミュージックビデオを見たり、音楽を製作したり、それぞれが好きなことをする時間から始めたことも明かされている。卒業後は、ホームスクールの学生だけを招待したイベントを開催したこともあったとか。
ヒラリー・ダフ
6歳で初めてバレーの仕事を経験し、ショービジネスに興味を持ったヒラリー。オーディションや仕事のあるカリフォルニアへ移住し、8歳から母に教えてもらう形でホームスクールを始めたそう。その数年後には映画で主役を張り、その後はディズニー・チャンネルの『リジー&Lizzie』に抜擢され大ブレイクした。
ウィロウ&ジェイデン・スミス
ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット=スミスの子供であるウィロウとジェイデン。2人は通常の教育システムに強く反対していて、ジェイデンは「本当は学びに終わりなんてないのに、学校は終わってしまう。そういう意味で学校の教育はウソ」との見解を示し、「僕が学んでいる学校は、これからも毎日通う」とも。
1年間通常の学校を経験したウィロウは 「子供たちがいつも落ち込んでいる理由がわかったから最高の経験だったけど、私も落ち込んでしまったから最悪だった」、「みんな疲れ切って何もしたがらなかった」と振り返っている。