イギリス<BBC>が毎年社会に影響力を与えた女性を選出する「100人の女性」。今年、シンガーソングライターのビリー・アイリッシュ(20歳)がその1人に選ばれました。選出を記念して行われたインタビューでは、自己表現について「“男性的”でいるほうが、“女性的”でいるよりも好き」と語りました。
彼女自身のなかの“男性性”と“女性性”のバランスについて率直に明かしたビリー。
「普段、自分自身を“男性的”だと感じるときに最もパワーが湧くんです。“女性性”のなかにもパワーを見出すことがありますよ。両者の間でバランスをとっているというか」
より“男性的”に自分を表現するときに最も「自分らしさ」を感じると言います。それはファッションだけにとどまらないそう。
「歩き方や立ち方、服装、顔つき、アクセサリー、指先といった、その日その日の私すべてのことに言えます。私は“男性的”でいるほうが“女性的”でいるよりも好きなんです」
「“女性性”を感じようと、そうあることを好きになろうとしてもうまくいかずに、長い間悩んでいましたが、今の感じがもっと気分が良いです」
同インタビューの動画には、体にフィットした黒のトップスにシルバーのネックレスを重ねて身に着けて登場したビリー。こういったアイテムを着ることは、以前にはなかったと言います。
「たとえば、今タイトで胸元が空いたシャツを着ているけれど、昔の私が見たら『やめて』って言うと思います。でも、今の私はこれが好きだし、気分が良いんです。私にとっての“男性性”と“女性性”のバランスがとれています」
2021年5月にはローズゴールドのコルセットルックで<イギリス版 VOGUE>の表紙を飾ったり、METガラでマリリン・モンローを彷彿とさせる優雅なドレス姿を披露したりと、ダボッとしたオーバーサイズのアイテムを多く着ていたそれまでのスタイルを覆しました。
当時の“イメチェン”について、今月公開されたベルリン発オンラインメディア<Highsnobiety>のインタビューで語ったビリー。
「『私は好きなことができるんだ』って証明したかったんです。今、私がそうしたいと思ったら、すごく“マスキュリン”に見せることも“フェミニン”に見せることもできるし、それがメディアのひどい見出しになることもありません」
「何かを着たら、それがあなたの新しいスタイルになるというわけではないですよね。これから先ずっと色々なものを着ていくんです」