デビュー当初から、ダークな世界観やストリート感のある衣装などで、多くのファンを魅了してきたビリー・アイリッシュ。昨年には大胆なイメージチェンジが話題を呼んだビリーだけれど、その背景には、確立された世界観や他者からのイメージに苦しんでいたことがあったよう。

グラミー賞の4つの主要部門を最年少で受賞するなど、音楽界に旋風を巻き起こしたビリー・アイリッシュ(20歳)。彼女のトレードマークだったのが、オーバーサイズの服と長いネイル、そしてストリート感あふれる雰囲気のヘアカラーだった。

ビリー・アイリッシュ

私のすべてを世界に知られたくない」、「この服の下に隠れているものを見たことがなければ、誰も意見を言うことができない」という理由から、ダボっとした服を着ていると話していたビリーだったけれど、2021年には大胆なイメージチェンジをしたことで世間を驚かせたばかり。

<ヴォーグ誌>の表紙を飾った際には、ブロンドヘアーのビリーがタイトな衣装に身を包み、コルセットで体型を強調していることで大きな話題に。

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イメチェンをするに至った背景には、「他者から見た“イメージ”に閉じ込められているような感覚」に悩んだことがキッカケだったそう。ビリーは<NME>の取材に対し、「自分を見失っていた」ことや「みんなを驚かせたかった」といった当時の心境を語っている。

「いつも同じような服を着て、特定の音楽をつくる…。そんな一面的な存在として捉えられていることが嫌で、ずっと悩んでいました。みんなが私に対して持っているイメージの中に閉じ込められたような感覚だったんです。だから、みんなを驚かせるために、完全に違う自分を見せたかった」
「それだけではなくて、自分にもっと幅を持たせたかったし、違った魅力があることも感じてほしかった。そして、自分でも実感したかったんです。今はようやく、自分らしさや自分の持つ多面性に満足ができて、自信を持てるようになりました」

コルセットを着けた写真をInstagramに投稿した際には、10万人近いフォロワーを失ったというビリー。そんな人々の反応に、当時は「みんな子供だね」と一蹴していた。

また私生活に関しては、「今が転換期」だと感じているという。

「実は今、また自分探しをしています。去年の自分と同じような生き方はしたくない。直感をもっと信じたいし、自分に耳を傾けたい。これまでは自分の人生に対して無頓着だったので、そこから変えたいと思っています」

すでに多くを成し遂げているビリーだけれど、まだまだ進化途中のようだ。