出会いを求めながらも、億劫になったり、いいなと思っても声をかけられなかったり。それは、もしかして今の自分に自信が持ててないからかも? マネごとじゃない"自分に似合う"がわかれば、自分に似合う人も、惹きつけられるんです。(4回連載)
「人にはそれぞれ似合うファッションがある」と前回のコラムで書きましたが、では似合うファッションの正体とは一体なんでしょうか?
大人になるまでに作られた"個性"とファッションが合うこと
実は"似合う"状態というのは、その人の個性(持って生まれた性質)にファッションが合っていると再現されます。
人間はそれぞれ生まれた時から個性があります。絵ばかり描く子、お喋りが好きな子、駆けっこが好きな子など幼い頃から個性があります。
この個性に環境や経験で少しずつ他の要素が足されて大人になります。
平穏に生きて幼少期から変化が少ないこともあれば、トラブルを乗り越えて「強さ」が足されたり、裕福な世界で育つことで「華やかさ」が足されたりなど、多少変化するものの、その人の人格を形成するベースとなる個性が全く違うものになる事はありません。
そして、ファッションと個性が合わさり自然に見え、垢抜ける"似合う"状態は、この個性(内面)と外見が調和してこそ生まれるのです。
人の個性は顔に現れます。
「顔」と「ファッション」(女性の場合はこれに「メイク」)が調和すると、より垢抜けたり、信頼できる風格が生まれます。
調和するというイメージを、わかりやすく例えるなら音楽です。
違う楽器が好き勝手に演奏すると耳障りで煩いですが、違う楽器がお互いを意識して1つの曲を奏でると心地よい音楽が生まれます。
例えば強く芯のある個性を持っているのに、柔らかい雰囲気の外見にしてしまうと、相手は「この人は一体どういう人なんだろう?」と感じてしまい、そこから生まれる違和感が壁を作ります。
個性(内面)と外見も同じでお互いが違う方向に向いてしまうと、不自然な印象になりやすいのです。
本当の意味での"似合っている"
個性(内面)と外見が合っていない、という事実に多くの人は気づきにくいもの。会った瞬間に「なんだか裏表がありそうに見える」「無理に取り繕ってる気がする」「不自然さを感じる」といった理由の分からない違和感を感じたことはありませんか? 同じ印象を相手に感じさせていることがあるかもしれません。
その感覚は、自分の直感と捉えられ「この人の言うことは嘘っぽくて信用できないから、慎重に関わろう」といった勘違いをしたまま人間関係を形成してしまうことがあります。
本来、ちゃんと似合う服を着ていたら自然な印象になり信用してもらえるはずなのに、この事実を知らないがために機会損失をしている方が多くいるように感じています。
人と出会う上で清潔感や身なりの気遣いをするのは当然ですが、更にワンランク上の「自分を垢抜けさせ、自然で取り繕わない好印象を感じさせる内面と調和する外見」になることで、新しい出会いがより有意義なものになるのです。
また街をただ歩くだけでもすれ違う人の印象に残ったり、一度会えば忘れられない人になることができます。
さて、内面と外見が調和することで人との出会いがどう変化するのか、次回ご紹介したいと思います。