誰しも一度は、他人と比べて、自分のカラダにコンプレックスを抱いてしまった経験があるはず。でも、多様性が認められつつあるこの時代に、世の中が作り上げた理想像に固執するなんてもったいない! そこで今回は、すべての体型が美しいものだという"ボディ・ポジティブ"の概念を訴える、とあるプロジェクトをご紹介。

プロジェクトの名は、「Positively Glittered(ポジティブに輝く)」。オーストラリアで活動する写真家ジル・カーズウィル27)さんによる活動で、毎年10名ほどの女性たちが、裸体にボディペイントを施してそれぞれの肉体の美しさを発信するというもの。

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実はこのプロジェクト、実際にモデルとして参加した女性たちによるアイデア。彼女たちから提案され、ジルがカメラマンとして撮影することになったんだそう。この撮影会の意義について、ジルは『People』誌にこう説明。

「女性たちは、幼い頃から『何かが足りない』、『どこかを直さなければならない』と教えられてきました。そして、"羞恥心"はお金で解決できるものだと多くの企業が謳っています。この撮影会は、すべての体型が美しいというボディ・ポジティブのメッセージを伝えるためのもの。自分自身のカラダを称えて、不安から解放されてほしいのです」

グリッターを塗布するとはいえ、ベースはヌードなため、撮影を始める時に恥ずかしそうにする人も。ところが、撮影を進めていくうちに、徐々に劣等感が薄まっていくんだそう。

「最初に服を脱ぐ時、ためらう女性は少なくないです。おそらくコンプレックスなのでしょう。お腹を触ったり、胸を手であげたり。でも、周囲を見渡して、お腹がペタンコな女性や、胸にハリがある女性が、まったく違うカラダの部分を隠そうとしているのを目の当たりにすると、(誰しもがコンプレックスを抱くことに気づき)脱ぐことへの恐れが消えていくんです」

「ありのままの姿でいることにリラックスし、初対面にも関わらず女性同士が姉妹のように結束する瞬間を、多くの女性たちに見てもらいたいと思います」

また、モデルたちの心境の変化は撮影後にも続いているそう。

「撮影後にモデルとなった女性たちからはとてもポジティブな反響をもらえてます。多くの女性は、『羞恥心から解放された』と言ってくれています」

ちなみに次回の撮影会は、12月を予定しているそう。彼女の活動が広まり、より多くの女性が自分のカラダに自信を持てる日がくることを願うばかり。