アメリカとヨーロッパの研究者たちは、毎日およそ3杯のコーヒーを飲む人々(エスプレッソでも、カフェラテでも、カフェインレスでも!)は、飲まない人びとに比べて長生きしていることを発見したのだとか。この結果を導き出した2つの最新研究には、この種の研究では最大級のものも含まれていて、コーヒーの消費量の多さと、死因となる心臓や肺の病気や消化管の不調などのリスクの低さに関連が認められたことに。

国際ガン研究機関とインペリアル・カレッジ・ロンドンは、イギリスを含むヨーロッパ10カ国における35歳以上の成人521,330人のデータを分析。その結果、(量において)コーヒーの消費がもっとも多いのがデンマークで、もっとも低いのはイタリア、また、コーヒーをより多く飲む人々は、より若く、喫煙者で、お酒を飲み、野菜や果物はあまり食べず、肉をより多く食べる傾向があることが判明したそう。

その後、16年間にわたって追跡調査をしたところ、被験者のうちの41,000名がすでに死亡。食生活や喫煙などにおける生活スタイルの変化を追う中で、研究者たちが発見したのは、コーヒーをもっとも多く飲むグループの人々は、飲まない人々に比べて、死因となるあらゆるリスクがより低いということだったのだとか。1日に少なくともコーヒーを3杯飲む男性は、飲まない男性に比べて、どのような死因によっても亡くなる可能性が18%低く、女性においては同量のコーヒーで死亡率が8%減と、男性よりも(コーヒーによる)効果が薄いという結果が明らかに。

「我々は、コーヒーの消費量が多いこととあらゆる死因、特に、循環器系の病気と消化器系の病気による死亡率の低さとの間に関連を発見しました」と語るのは筆頭執筆者である国際ガン研究機関のマーク・ギュンター博士。「重要なことは、こうした結果が、コーヒーの飲み方の習慣も文化も異なるヨーロッパ10カ国で共通して見られたことです。我々の研究は、コーヒーの有する健康効果に関して、可能なメカニズムについての重要な洞察を提供するものです」。

また研究チームが、14,000人の小集団における代謝能力の生体指標を分析したところ、コーヒーを飲む人々は、飲まない人々に比べて、肝臓がより健康で、血糖値のコントロールもうまくいっていることを明らかになったのだとか。

「コーヒーをより多く飲むことが、好ましい肝機能や免疫反応と関わっていることを発見しました」とギュンター博士。「今回の結果と、アメリカや日本で行われた他の研究結果との一貫性により、コーヒーには素晴らしい健康効果がありそうだという確信を抱いています」。

同様の結果は、185,855人を対象にアメリカの科学者が行った別の研究にも。この研究の筆頭執筆者であり、南カリフォルニア大学准教授ヴェロニカ・W・セティアワンさんいわく、「我々は、コーヒーが寿命を延ばすと言うことはできませんが、関連は認めています。あなたがコーヒー好きなら、迷わずどうぞ! もしあなたがコーヒーを飲まないとしたら、飲み始めることも検討すべきでしょう」とのこと。

研究グループによると、抗酸化物質など、コーヒーの中のどの成分が健康効果をもたらしているのか、さらなる研究が必要だ、とのこと。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

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