「友達がめっちゃ減ってきたんだけど!」

27歳を過ぎた頃から、友達同士で集まると、誰かしらが必ずこのセリフを言うようになりました。それに続いてみんな「わかるー! 私も!」と答え、みんなで笑う、というお決まりのパターン。

今年の初め、ノースカロライナ大学チャペルヒル校が、「人生のステージ別に、必要な友人関係が異なってくる」という研究結果を発表しました。若者とお年寄りに関しては、社交性と健康リスクに強い相関関係があり、孤独を感じることによって実際に身体へネガティブな影響が引き起こされていることがわかりました。一方で、その中間の大人(30〜60歳ぐらい)は、健康リスクに対して友人の質のほうが重要で、数はあまり関係なかったのです。

私は今29歳ですが、3年前ぐらいまでは派手に遊んでいて、友達は多ければ多いほうがいい!と思っていました。六本木のバーに行けば必ず友達や知り合いがいる。クラブやホームパーティーに行けば、色んな人を紹介されて、簡単に新しい友達ができる。夜遊びに限らず、土日は色んな友達と会って、色んなところに遊びに行って、浅く広く、「みんなと知り合い」というのが楽しかった。

でも26歳になったとき、だんだん疲れている自分に気づきはじめました。

私が一緒に遊んでいたコミュニティは、人が多いながらも実はものすごく狭い世界。みんなインターナショナルスクール出身で、そこから上智か早稲田に進学したり、インターのあとアメリカの大学に行って、就職のため帰国してたり。就職先もみんな外資系だから、そこでも繋がりがあったりして。狭いコミュニティに属している人って、意外と多いんじゃないでしょうか。サークルの仲間とか、会社の同僚とか。

一緒に集まって飲んで騒いで、楽しかったけど、狭いコミュニティだからこそ、「親友と元カノが今付き合ってる」とか「俺が浮気したこと、彼女には絶対内緒にして」とか、面識もない女の子になぜか嫌われてたり(笑)、めんどくさいドラマがてんこ盛り!

このめんどくささを我慢してまで、果たして一緒にいたいのか?とよくよく考えてみると、私はこの人たちのことはどうでもよかったし、彼らも私のことはどうでもよかったと思う。お互いのことをよく知っているわけでもないし、悩みを話すような間柄でもないし。

それを一度認知してしまったら、一気に「浅く広く」へのやる気がなくなって、自分が本当に信頼している、好きな人たちだけと会うようになりました。6歳からの幼なじみ5人。元同僚でもある親友。一緒に住んでいたこともあるお姉さん的存在の子。いつも一緒に遊んでいるカップル。今一緒に番組をやっているマイケル。定期的に会っているのは、ほんとにこの10人程度。

最近ますます他人への興味が薄れてきて(笑)、よく知らない人との世間話が全然続かない。新しい友達も別にいらない。そんな自分の急激なやる気のなさに戸惑って、「こんなに友達が限定されちゃって大丈夫なのかな」とちょっと心配になった時期もありました。でもだからといって頑張るのはめんどくさい…めんどくさいから友達10人で別にいいってことにしよう。と割り切ったら、すごく気楽になりました。

もし同じように悩んでいる人がいたら、今すぐ悩むのをやめて大丈夫! これは問題でもなんでもなくて、前述の研究が言うように、年齢を重ねることによって起きる、自然なことだったのです。

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