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アメリカで女優、歌手、そしてドラァグクイーンとして活躍するペパーミント(ことアグネス・ムーア)さん。今でこそ華やかでかっこいいドラァグクイーンとして活躍している彼女だけれど、性転換を決断するまでには苦悩があったのだそう。その頃の思いを赤裸々に語ってくれた<コスモポリタンアメリカ版>のインタビューをご紹介します。

彼女は物心ついた頃から、自分は他の人たちと違うと気づいていたのだそう。ただ当時、性転換をしている人たちに対し、幸せそうなイメージが持てなかったのだとか。

性転換している人たちを見て、自分はああはなりたくない、と思ってしまっていた。例えば<Jerry Springer>というトークショーでは、彼女たちは差別され、罵倒され、恥ずかしめられて…その姿を見ていたの。彼女たちのことがテレビで取り上げられるときは、だいたい視聴率を上げるため、過剰にセンセーショナルに伝えられていたわ。性転換をすれば普通の扱いを受けられないんだと感じたし、それが嫌だったの。

それから時間が経ち、高校生になった頃、女装するイベントに参加したのだとか。ファーコートを着て、金髪のウィッグにベレー帽をかぶり、全校生徒の前でパフォーマンスをすることに。

そこで、みんなの叫んだり喜んだりしていてね。それですごく確信が持てたの。自分は女性であってもいいんだ、みんな応援してくれてる。これが私のすべきことだったんだって。

それから順調にデラウェア州、フィラデルフィア、最終的にニューヨークでパフォーマンスをするようになったものの、それでも彼女はまだ"充分じゃない"と感じていたのだとか。

世界中を旅し、ドラァグクイーンとして生計を立てることができているのに、それでもまだ幸せではなく、「私が長い間向き合ってこなかったことに、そろそろ向き合う時」と気づいたのだそう。

自分の女性性を、ドラァグクイーンであることで表せていると思っていたけど、それだけでは不十分だったわ。時間を作って本当の自分のアイデンティティーと向き合ったとき、これまで避けていた「性転換をすること」が必要だと思ったの。

徐々に女性になっていく姿を見て、周りは「もともと中身が女性だったから、今は本当の自分になって生きているんだ」と理解をしてくれているのだそう。

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ペパーミントさんのように自分で道を見つけ、進むことができたのは、本人の強さと周囲の理解があったからこそかもしれません。多くの人が理解し、全員が恥じることなく自分の正しい性と向き合える日が来ますように。