一緒にツリーの飾り付けをしたり、教会に行ったり、いくつもの“恒例行事”があるクリスマスは、ロイヤルファミリーにとって重要な日。ただ、この日が王室にとって重要な理由は、ほかにもある。
なかでも重大なイベントは、君主がクリスマスのスピーチを行い、国民に向けたメッセージを発信すること。
君主として2度目のクリスマスを迎えたチャールズ国王は、2023年のこのスピーチを行う模様をバッキンガム宮殿で撮影。その際、隣に置いたクリスマスツリーに、生木を使用した。
恒例のこのスピーチが、再利用可能なクリスマスツリーの隣で収録されたのは、今回が初めて。長年にわたってサステナビリティの重要性を訴え、環境保護に熱心に取り組んできたチャールズ国王ならではの選択といえる。
鉢に入れたこの木は、翌年にまた利用することも、別の場所に植え替えることもできる。また、ツリーの飾り付けにはガラス製のボーブルや紙製・木製のオーナメント、松ぼっくりや乾燥させたオレンジなど、自然素材のものが用いられている。
いっぽう、チャールズ国王はすでに、いくつかの王室の伝統を刷新している。2023年5月に行った戴冠式では上院議員たちに対し、伝統的な戴冠式用の特別なローブではなく、議会用のローブ、または一般的なビジネス用の服装で出席することを要請した。
この変更は、物価の高騰により「生活費の危機」と呼ばれる状況が続くなか、戴冠式をより控え目なものにしたいという国王の願いを反映したものだったという。
From COSMOPOLITAN UK