2021年のグラミー賞は、昨年11月に各賞のノミネーションが発表されて以来、物議を醸してきた。それは、発表直後にザ・ウィークエンドが『ニューヨーク・タイムズ』紙に対し、同賞をボイコットする考えを明らかにしたことに加え、複数のセレブたちからも批判が相次いでいるため。
過去にはドレイクやフランク・オーシャン、カニエ・ウェストなどのアーティストがグラミー賞の「疑わしい」選考過程を批判している。だが、多数のセレブが声を上げた今年は、これまでとは様子が違うといえそう――。
2021年のグラミー賞を批判したセレブたちの、その言い分をチェックしてみよう。
ザ・ウィークエンド
彼のシングル『Blinding Lights』は、全米ビルボード総合ソングチャート「Hot 100」で初めて1年間にわたってトップ10にランクインするという史上初の快挙を成し遂げたにも関わらず、今年のグラミー賞でまったくノミネートされず、音楽ファンの間で大きな話題となった。
この曲が収録されているアルバム『After Hours』も受賞候補には挙がっておらず、ザ・ウィークエンドは“秘密の委員会”が受賞作を決めていると批判している。
ゼイン・マリク
ゼインは、グラミー賞の選考過程には「えこひいきや人種差別があり、政治的ネットワーク作りが必要とされる」として、「透明性に欠ける」などと物申している。
ニッキー・ミナージュ
ニッキーは、発表した7曲が同時にチャートに入り、過去10年に女性ラッパーが打ち立てた記録を破った年に、自分ではなく白人男性バンドのボン・イヴェールが最優秀新人賞を受賞したと指摘。
ジャスティン・ビーバー
ジャスティンは、R&Bのカテゴリーに入る自身の作品が「最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞」にノミネートされたことに、疑問を呈している。
ウィズ・カリファ
ウィズは同賞について、「必要なのは政治力。彼らのパーティに顔を出さないと、名前が挙がらない」とコメント。
テヤナ・テイラー
テヤナは、「R&Bアルバム賞」のカテゴリーは「男性R&Bアルバム賞」に名称を変えたほうがいいと批判。
フィオナ・アップル
アルバム『Fetch the Bolt Cutters』で23年ぶりに受賞したフィオナも、「透明性が必要」だと訴えている。
しょっちゅう波乱が起こるグラミー賞、来年こそはより透明性の高いものになるのだろうか……?
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