レズビアンのブレア・バチェラーとカイデ・バチェラーは、4年前に、二人の出身地であるフロリダ州のビーチで結婚。あるときカイデは、自身がトランスジェンダーであること、そして性別適合手術をしたいと思っていることをブレアに打ち明けた。

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2013年に共通の友達を介して出会った二人。当時、ブレアはルイジアナ州に住んでいて、カイデはアラバマ州在住。離れた場所に住んでいたこともあり、ブレアは初めはカイデからのアプローチを相手にしていなかったそう。しかしカイデが4時間かけて彼女に会いに行き告白したことで、交際がスタート。そしてすぐにブレアがアラバマ州に引っ越し、2016年4月にはフロリダ州で結婚したのだとか。

このロマンスの傍ら、カイデは約30年間も悩みを胸にしまっていたという。そして2018年9月、ブレアの誕生日に、カイデはトランスジェンダーであることを告白。カイデは結婚4周年のすぐ後の今年5月、男性ホルモン注射を開始した。

「『彼』と呼ばれるのはまだ慣れないこともあります。だけどカミングアウトする前から、男性に間違えられることはありました。私はカイデとして、31年間生きてきたので、名前を変えるつもりはありません。それに思いつく中でも、最もトランスジェンダーらしい名前だとも思うからです」

また、カイデは今までの想いや過去の経験もシェア。

「私は誰かに真実を言うのがずっと怖かったんです。否定されるんじゃないかと心配でした。ブレアにようやく言えたとき、肩の荷が降りた気持ちになりました。ずっと分かっていたことではあったんです」
「4歳か5歳のとき、男の子になるための手術を受けると言ったんです。だけど周りは私が少し変わった、“男の子っぽい女の子”だと思っていました。私は女の子の世界に染まるように、育てられました。それが私が生きていかないといけない道で、レズビアンでいるのが唯一の選択肢だと思っていたんです」

ブレアはカイデが男性になりたいと思っているのを知って、初めは驚いたものの、カイデをサポートすることに。

「カイデが男性でも女性でも、気にしません。私はカイデを愛しているからです。だから性別適合手術が、彼にとって幸せになる方法だと分かりました」
「だけど初めは受け入れるのに時間が掛かりました。私たちは5年間一緒にいますが、カイデは自分のことをずっとレズビアンだと言っていたので、彼が苦しんでいるなんて全然思わなかったんです」

ブレアはこの出来事を通して、今まで以上に深くお互いを理解し合えるようになったと話す。

「オープンでいることで、ずっと一緒にいることができました。気になることがあったときは、一緒に話し合ったんです。そうして、今まで以上に私たちの仲は深まりました。お互いの気持ちを以前より話すようになったからです」

ブレアとカイデは二人のラブストーリーを、トランスジェンダーのパートナーを持つカップルが一緒にい続ける希望になることを願って、現在Instagramでシェアしている。

どんな人でも自分らしく生きていける世界になって欲しいと改めて感じさせられる、このエピソード。二人にはこれからも幸せに暮らして欲しいですね。