3月27日(現地時間)に開催されたアカデミー賞授賞式にプレゼンターとして登場したミラ・クニスが、ロシア軍の攻撃が続くウクライナへの支援を呼び掛ける“いくらか不明瞭な”メッセージを発信した。

1991年にウクライナからアメリカに移住したミラは、母国へのロシアの侵攻について、次のように(公の場での発言の影響に配慮し、明言を避けた形で)コメントしている。

「世界で起きている最近の出来事は、私たちの多くをひどく打ちのめされた気持ちにしています。ですが、そのような壊滅的な状況のなかでも、(私たちは人々の)強さと尊厳を目の当たりにしています。そのレジリエンス(回復力)に、心を動かされずにはいられません」

「想像を絶するような暗闇のなか、戦い続ける強さを見出す人々に、畏敬の念を抱かずにはいられません」

ミラはあえて母国である「ウクライナ」と明言しなかった。

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そのほか、受賞式の途中には、視聴者に向けた次のようなメッセージが示された。

「紛争が起きているときも、映画は私たちの人間性を表現するための重要な手段です。ですが、現実には、ウクライナでは何百万もの家族が食料、医療、清潔な水、そして緊急サービスを必要としています」「リソースは十分ではありません。そして、国際社会としての私たちには、もっとできることがあるはずです。どのような形でも、あなたにできる方法で、ウクライナを支援してください。#StandWithUkraine(ウクライナと共に)」

mila kunis at the oscars
Neilson Barnard//Getty Images

ミラと夫のアシュトン・カッチャーは、戦争の被害を受けたウクライナの人々を支援するため、クラウドファンディングプラットフォームのゴーファンドミー(GoFundMe)で、キャンペーンを開始。すでに3500万ドル(約43億円)を集めている。

そして、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2人のこうした努力に対して直接、次のようにお礼の言葉を送っている。

「彼らの支援に感謝します。彼らの決意に感銘を受けています。彼らは世界中を奮い立たせています。#StandWithUkraine」

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

ミラとアシュトンは、初めに設定した目標額の3000万ドル(約37億円)を達成した時点で、インスタグラムで声明を発表。次のように述べている。

「皆さんの支援に対する感謝の気持ちでいっぱいです……6万5000人以上の方々が立ち上がり、寄付をしてくださいました」

「問題の解決にはとうてい至りませんが……私たちの努力は、先行きが見えない未来に向かって進む多くの人たちの、ソフトランディング(軟着陸)につながるはずです。私たちの仕事は、まだまだ終わりません」

「すぐに行動を起こせるよう、集まった資金はすでに(物流テックの)フレックスポートと(民泊サービスの)エアビーアンドビーに送りました。今後も、送金を続けます」

ウクライナの人々を支援する方法は、こちらの記事で確認することができる。

Photos: Getty Images From COSMOPOLITAN