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自分の信じた道で成功し、仕事面での成功を収め人生を謳歌している世界の女性リーダーたち。 ファッション業界、美容業界、スタートアップ、冒険家…各業界で自分らしく輝く女性たちに「この本に出合ったから、今の私がある!」という究極の1冊を調査。
“読書の秋”をきっかけに、あなたが「運命の本」と出合えることを願って、推薦図書をご紹介します。
推薦図書『Cézanne』(Bernard Fauconnier/Folio)
“ Le génie est la capacité de renouveler ses émotions les expériences au quotidien “
――天才とは、毎日感情を新しくリセットできる能力だ。
Q. 推薦ポイントは?
A. この本はフランスの画家、ポール・セザンヌの伝記。真のアーティストとしての情熱が描かれているの。
セザンヌは経済的に苦しく、たとえ食べていくことができなくても、空腹で絵を描き続けた。そんな、「ただ、絵を描きたい」という彼の純粋さと情熱に心打たれたわ。
彼の生き方を知ったことで、「自分が心から大好きなことをするということ、自分の持っている能力や直感を信じること」の大切さを確信することができた。
19世紀のパリの街の様子も鮮明に描かれていて、小説家のエミール・ゾラなど偉大なアーティストも登場するの。
Q.この本がどう人生を変えた?
A. 「努力」をし続けることの大切さを教えてくれた。そして、「成功することがいかに大変で、莫大な時間がかかることか」ということに改めて気が付いたわ。
From London
名前/マリッサ(31)
職業/デザイナー、テレビ司会者
Instagram/@marissamontgomery
ウィットに富んだ言葉が書かれたTシャツを販売するブランド「Rotten Roach」の創設者兼デザイナー。そのTシャツはケイト・モスなどのセレブも愛用しているんだとか。その傍ら、マリッサはテレビ司会者としても活躍中。
そんな彼女がマルチに活動を楽しめる理由は、ある本から「愛」の大切さを学んだからだそう…。
【マリッサの読書プロフィール】
Q.読書をする頻度は?
A.夜寝る前や、朝起きたときに本を読むのが楽しみ!
Q.ずばり、人生のモットーは?
A. 自分の人生の責任は自分にある。だからこそ、全力投球を!
推薦図書『A Return to Love: Reflections on the Principles of "A Course in Miracles" 』(Marianne Williamson/HarperOne)
"Love taken seriously is a radical outlook, a major departure from the psychological orientation that rules the world."
――愛を真剣に捉えるとことで、世界を深く見ることができる。それは、日常からの大きな変化だ。
Q. 推薦ポイントは?
A. 「愛」を広げることの大切さが説かれている1冊。友達に進められて、なんとなく読んでみたんだけど、人生が一変するほどの教えがこの本の中に書かれていたわ。この本から学んだ、愛と宇宙を信じ、自我を取り去るアドバイスを、実生活にも応用しているところ。
Q. この本がどう人生を変えた?
A.自分の周囲で起こる小さな奇跡に敏感になり、それらをノートに綴るようになったわ。あと、この本に感化され、日常で愛を広げるように意識するようになった!
From New York
名前/ティファニー(31)
職業/CEO
Instagram/@tifftpham
世界196カ国以上のミレニアル女子を繋ぐプラットフォーム「Mogul」の創設者で、ELLEの30歳以下の世界を変える30人の女性にも選ばれたティファニー。絶賛発売中の著書『You Are a Mogul』や、企業や国際機関でジェンダーについて話す活動などを通して、多くの女性に影響を与えている。
そんな彼女の原点となった1冊の本とは…?
【ティファニーの読書プロフィール】
Q.読書をする頻度は?
A. インスピレーションを求めているときに、本を開くわ。
Q.ずばり、人生のモットーは?
A.「NO」は「YES」に変えるまでの、「Not Right Now(今はその時じゃない)という意味」。
推薦図書『How to Speak Any Language in 1 Month & Never Forget It: A Polyglot's Journey Into the Wonderland of Language Learning 』(Andrew Pham /Accelerated Proactive Learning, Inc.)
"At first, some of them thought that I only wanted to make some jokes, but as I continued, many of them started to interrupt their own conversations to listen to what I was saying."
――はじめは、彼らは私が冗談を言っているのかと思った。だけど構わず続けることで、彼らは会話をやめ、私の話に聞き入った。
Q. 推薦ポイントは?
A. ベトナム人の学生が世界中を旅した経験の中で編み出した、各国の言語を1カ月以内で習得し、忘れない方法を紹介している1冊。彼はイタリア語を3週間半で学び、中国に渡って4週間で中国人と会話ができるまでに中国語を上達させるの。そんな恐れずに学び続ける姿勢に大きな刺激をもらったわ。
Q. この本がどう人生を変えた?
A.何かを始めるときに“完璧じゃなくてもいい”と学んだことが大きかった。私も自分の会社「Mogul」を創設するときに、この考え方を応用したことが今の事業の成功に直結したわ。創業時はテクノロジー業界にほとんど知り合いがいなかったし、マーケティング、エンジニアのことなど分からないことが多く、勉強することでいっぱいだった。それでも怖気ずに、“はじめから上手くはいかない”と割り切り、ただ全力で学び続けた。それが、今の成功に繋がったわ。
From London
名前/ヴェネティア(30)
職業/CEO
Instagram/@Venetia_
美容業界の「Uber」と呼ばれ、マッサージ、ネイルなどのサービスを出張で提供する会社「Ruuby」のCEOのヴェネティア。彼女の活躍は、『フォーブス』の「30 Under 30」にも選ばれたほど!
そんなヴェネティアが最近刺激を得た本とは…?
【ヴェネティアの読書プロフィール】
Q.読書をする頻度は?
A.1カ月に1冊程度。
Q.ずばり、人生のモットーは?
A.楽しむことを決して忘れない! 人生はワクワクすることで満ちている。
推薦図書『An Intimate History Of Humanity』(Theodore Zeldin/Vintage)
“I particularly value conversations which are meetings on the borderline of what I understand and what I don't, with people who are different from myself.”
――私は特に自分と異なる人との、理解していることと理解できないことの境界線の会話が好きだ。
Q. 推薦ポイントは?
A. 各章に歴史上の人物など、さまざまな人のストーリーを織り交ぜて、人間性や感情について考察している本。
この本を読むことで、愛や孤独などについて熟考することができるの。
愛についての章では、昔の日本の宮廷での恋愛について書かれていたのが印象的だった。異なる文化と時代に生きる人々のストーリーと、自分自身を照らし合わせて考えるのが面白い!
Q. この本がどう人生を変えた?
A.人間はみんな似たような悲しみや喜びを味わう…。
結局はどの時代、どの文化でも「人間性」は同じだと気付いたことは、私の中で大きな学びだった。
From London
名前/ボニータ(31 )
職業/冒険家
Instagram/@bonitanorris
エベレストの山頂に上った最年少のイギリス人女性で、北極や世界の山々に挑み続ける冒険家のボニータ。そんな彼女に影響を与えた本とは…?
【ボニータの読書プロフィール】
Q.読書をする頻度は?
A.毎日、1日の終わりに本を読むわ。
Q.ずばり、人生のモットーは?
A. 夢をみることで、達成できる!
推薦図書『The Places that Scare You: A Guide to Fearlessness in Difficult Times 』(Pema Chödrön/Shambhala)
“Most of us keep strengthening our negative habits and therefore sow the seeds of our own suffering… however [there] are ways for us to sow the seeds of well-being… loving kindness, compassion, joy, and equanimity.”
――多くの人が悪い癖を悪化させ、結果的に自分の中に苦しみの種をまいている。でも、幸福の種をまく方法だってある。それは、愛のこもった優しさ、思いやり、喜び、冷静沈着さによってだ。
Q. 推薦ポイントは?
A. この本は、アメリカ人のチベット仏教僧である著者によって書かれているの。自分の人生に訪れる恐怖という感情や、困難との向き合い方を教えてくれる1冊。
正直、この本を読んで泣いてしまった。嫌いな人に対して、愛を込めた優しさを持って接するという挑戦を私に与えてくれたから。
そして嫌いな人の気持ちを理解する努力を続けてみたことで、自分の心の中のずっと閉ざされていた扉が開いたかのような、新しい気付きが自分の中であったの。その瞬間、誰かを「嫌う」ことより、「思いやる」ほうが、心が楽になると身を持って学んだわ。
Q.この本がどう人生を変えた?
A.今までの自分の考えを、根本的に変えてくれた。
自分自身のことも、他人のことも許せるようになったわ。そして人間はみんな不完全だと気づき、他人への恐怖感を以前より抱かなくなった。
From Paris
名前/シリア(25)
職業/デザイナー
「ルイヴィトン」のシューズ・デザインのアシスタントとして活躍中の シリア。今年には「ルイヴィトン」が若いクリエイターに贈る「LVMH Graduate Prize 2018」を受賞。今後が期待の新人シリアが影響を受けた1冊とは?
【シリアの読書プロフィール】
Q.読書をする頻度は?
A. 通勤時間や休日など、時間があるときに読書するわ。
Q.ずばり、人生のモットーは?
A.革新と伝統、そして職人技を組み合わせること。
推薦図書『House Made Of Dawn』(N.Scott Momaday/Harper Perennial Modern Classics)
"Their eyes were held upon some vision out of range, something away in the end of distance, some reality that she did not know, or even suspect."
――彼らの目は、どこかとても遠く、考えもしなかった事実、そういった範囲外のモノを見ていた。
Q. 推薦ポイントは?
A. ネイティブ・アメリカンの血を継ぐ著者が、1969年にピューリッツァー賞を受賞した作品。ストーリーは、戦争から故郷に帰ってきた若いネイティブ・アメリカンのアベルが、2つの異なる世界の中で自分自身を見失うというもの。1つ目の世界は自分の育った土地の伝統や自然、2つ目は産業革命が進んだ近代的なアメリカ。彼は周囲が変わったのか、自分が変わってしまったのか困惑してしまうの…。瑞々しい文章で書かれていて、思わず夢中になって読みふけってしまう。
Q. この本がどう人生を変えた?
A.いつどんな時でも「人間性」を大切にし、自分が育った環境に敬意を払うべきということを教えてくれた。そして特に、上記の名言は、いつでも自分の考え以上の無限の学びが、外の世界には溢れているということを気付かせてくれたわ。