インターネット上ではここ最近ヘンリー王子＆メーガン妃とウィリアム皇太子夫妻のゴシップで持ちきりだったけれど、王室には他にもたくさんのロイヤルメンバーが潜んでいる。そのひとり、ユージェニー王女のことを私たちはもっと知るべきかもしれない。
2023年3月23日に、33歳の誕生日を迎えるユージェニー王女。彼女が、王室から実質的に“追放”された状態のアンドルー王子とその前妻サラ・ファーガソンの娘であることはよく知られているだろうし、ウィリアム皇太子とヘンリー王子のいとこにあたるということについても、改めて触れる必要はないだろう。それよりも、もっと知っておくべき11の意外な事実を、以下にご紹介していこう。
1. 王室に無関係の仕事に就いている数少ないロイヤルのひとり
いとこたちと異なり、ユージェニー王女は「ワーキング・ロイヤル」になったことはない。つまり、「ソブリン・グラント（税金をもとにした王室助成金）」から給料をもらって公務をおこなうことはない。
一応お伝えしておくならば、これは王女が選択したことではなかった。2016年、エリザベス女王自身がユージェニー王女と姉のベアトリス王女をワーキング・ロイヤルにしないことを決定したとされ、この件を巡りアンドルー王子とチャールズ皇太子（当時）は「激しく対立した」とも報道されている。
その結果、ユージェニー王女はいくつかの企業で会社員を経験し、現在は「ハウザー＆ワース（Hauser & Wirth）」というロンドンのアートギャラリーのアソシエイト・ディレクターとして、実際に王室外の仕事に就いている（とはいえ、莫大な信託基金があるため、必ずしも就職する必要があるわけではない）。
2. 結婚式がテレビ中継された
ユージェニー王女とジャック・ブルックスバンクの結婚式を観ていない人のためにお伝えすると、テレビで放送された結婚式のもようは非常に豪華なものだった。
2018年、ウィンザーでおこなわれたセレブだらけの式典で、正式に夫婦となった2人。結婚式ではシャーロット王女がフラワーガールを務め、ベアトリス王女がF・スコット・フィッツジェラルドによる小説『グレート・ギャツビー』の一節を読み、キャサリン皇太子妃は風でスカートがめくれて危機一髪、ユージェニー王女は手を繋がないジャックにチクリと物申す（読唇術を使える人によれば「どうして私の手を握ってくれないの？」と言ったとか）など、注目ポイントも盛りだくさんだった。
3. 傷跡が映えるウェディングドレスをチョイス
ユージェニー王女がまとった「ピーター・ピロット」のドレスは背中が大きく開いていて、王女が12歳の時に受けた脊椎側弯症の手術の跡がはっきりと見えた。王女は脊椎側湾症に対する意識を高めるために長年活動しており、自身の手術を行った病院の支援者にもなっている。
「何を“美しい”とするかは、変えることができると思います。傷跡を見せることだってできます。そのために立ち上がることは本当に特別なことだと考えています」と王女は語っている。
4. キュートな男の子を出産
2021年には息子のオーガスト・フィリップ・ホーク・ブルックスバンクが誕生。その名前には特別な意味が込められている。ユージェニー王女がInstagramで説明したところによると、ミドルネームのフィリップは、息子にとっての曾祖父であるフィリップ殿下に、さらにホークは父方の曾祖父ホークにちなんでつけられたのだそう。一方で、オーガストは単に王女とジャックが好きな名前だったとか。
さらに2023年1月には第2子妊娠を明らかにしたユージェニー王女。自身のInstagramにも「夏に家族がひとり増えることをご報告することができ、とても嬉しく思っています」と添えている。
5. ヘンリー王子とはとても仲良し
事実、その仲良しぶりはヘンリー王子とメーガン妃がアメリカに移住した後に2人が住んでいたフロッグモア・コテージに引っ越したことからも見てとれる。王女はまた、アメリカ移住後のヘンリー夫妻にも会いに行っており、さらにエリザベス女王の「プラチナ・ジュビリー」のお祝いの場で一緒に笑っているところもキャッチされている。
ちなみに、ユージェニー王女はヘンリー王子の元ガールフレンドとして有名なクレシダ・ボナスとチェルシー・デイヴィーの両方と仲良し。自身の結婚式にも招待している。
6. ウィリアム皇太子＆キャサリン皇太子妃とは密かにバトル
2022年のウィリアム皇太子夫妻のアデレード・コテージへの引越しの際は、ユージェニー王女とのあいだで、何度か緊張が走ったもよう。というのも、アンドルー王子がユージェニー王女とその家族のためにアデレード・コテージを手に入れたがり、「確保しようとしている」ことが判明したのだ。しかし、ウィリアム皇太子夫妻もここを引越先の選択肢に入れ、結果として王室内の序列で立場がより上の、ウィリアム皇太子一家が優先された。
7. かなり有名なコテージに住んでいる
ヘンリー王子とメーガン妃が住んでいたフロッグモア・コテージから、ケンジントン宮殿の敷地内にあるノッティンガム・コテージに引っ越したユージェニー王女一家。
コテージには居心地の良いベッドルームが2部屋あり、メーガン妃と交際していた頃にヘンリー王子が住んでいたところでもある。ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃も、大きなアパートメントに引っ越す前、ジョージ王子がまだ赤ちゃんだった頃にここに住んでいた。
8. ちょっと奇抜なファッションで知られている
具体的にいうと、そのファシネーター選びが有名。ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃のロイヤル・ウェディングでも、（左に写るベアトリス王女と一緒に）立体的な飾りが印象的な「フィリップ トレイシー」のファシネーターを着用していた。
9. 「プリンセス」と呼ばれることが好きではない
2008年に『エクスプレス』紙でジャーナリストのジョージー・クレイグとのインタビューに応じたユージェニー王女は、「人に『ああ、あなたはプリンセスですものね』と言われるといらっとしてしまいますし、そのことについて話すのも、あまり好きではないのです。親友のひとりが冗談で『こんにちは、プリンセス』と言ったときは、『うるさい』と返していますよ。この話は世界一私を悩ませています」と明かしている。
10. ジャックとの出会いは休暇を過ごしていたとき
夫であるジャックは私たちと同じような一般人だったけれど、スイスでの休暇中にたまたま王女に恋をしてしまったよう。ユージェニー王女は自身たちの出会いを「ひと目惚れ」だったと表現している。「私が20歳、彼が24歳の時に出会って恋に落ちました。私たちは人生に対する情熱や価値観が一致しているのです」とのこと。
11. 超有名人の友達が何人かいる
なにはともあれ、ユージェニー王女の結婚式のゲストをチェックすればその豪華さがわかるはず。まずはモデルで俳優のカーラ・デルヴィーニュ。
俳優のデミ・ムーア（写真中左）とデザイナーのザック・ポーゼン（写真中右）。
スーパーモデルのナオミ・キャンベル。
俳優のリヴ・タイラー。
そしてシンガーのリッキー・マーティン。
ユージェニー王女はシンガーのエリー・ゴールディングともとても仲が良い。こちらは2017年、お互いの夫たちも交えてバスケットボールの試合を観戦するようす。
以上が、ユージェニー王女にまつわる11の事実。その素顔に少しは近づけたのでは？
Translation: Saeco.Y From COSMOPOLITAN US
