スキャンダルで公務から身を引いたイギリス王室のアンドルー王子が、数々の「暴露」で注目を集めた甥のヘンリー王子の回想録『SPARE(原題)』のような自伝の出版を計画中だという。すでに複数の出版社との交渉を開始したとされている。

『デイリー・メール』紙のウェブサイト版、『メール・オンライン』では、「“スペア(予備)”といえばもともと、アンドルー王子のこと。ネタは豊富にあります」という関係者の話を伝えている。故エリザベス女王の次男として生まれたアンドルー王子には、スペアとしての「はるかに深い歴史がある」という。

この関係者によると、アンドルー王子は回想録の出版により、未成年女性の売春をあっせんした罪などで起訴され、勾留中に死去したアメリカ人富豪、ジェフリー・エプスタイン被告との関係をはじめ、世間を騒がせた数々のスキャンダルについて「事実を明確にしたい」と願っているという。

「王子にとって回想録の執筆は、エプスタインとの関係や、それがもたらした結果について、十分に説明する機会となるでしょう」

また、この関係者は王子が『BBC』の番組『ニュースナイト』のインタビューに応じた際、王子から性的虐待を受けたと主張し、提訴したヴァージニア・ジュフリーさんの主張に反論したこと、ジュフリーさんが被害に遭ったと訴えている夜には「ピザ・エクスプレスに行っていた」と説明するなどし、厳しい批判を浴びたことにも触れている。

「王子は、主に事実関係をはっきりさせたいと考えています。(これまでに伝えられている)話を変えられるのは、王子以外に誰もいません」

さらにこの関係者は、財政的に苦しい王子が、出版によって収入を得たいと考えていることも明かしている。

「アンドルー王子は、自分で稼ぎ、生活するための方法を見つける必要があります」

prince andrew is reportedly writing a prince harry style memoirpinterest
STEVE PARSONS//Getty Images

そのほかこの関係者は、アンドルー王子の回顧録は『SPARE 2.0』になり得るものだと述べている。今年初めに出版されたヘンリー王子の回想録は、世界的なベストセラーとなっている。

ヘンリー王子は『SPARE』で、「初体験はパブの裏の野原で」など数々の暴露話をはじめ、物議を醸すようなエピソードを披露。同書はイギリス国内で出版されたノンフィクションのうち、発売当日に最も多く売れた本となっている。また、世界全体での初日の販売数も、100万部を超えたという。

イギリス版『コスモポリタン』はこの記事について、バッキンガム宮殿にコメントを求めています。

From COSMOPOLITAN UK