初めてのセックスは、誰にとっても究極に個人的な経験。一括りにセックスと言っても、人によってその意味や思い入れは大きく異なるはずだし、そこに色々な感情(緊張や不安、興奮、欲情、時には悲しみ)が渦巻くのも、ごく自然なこと。

そこで、コスモポリタン アメリカ版より、セックスセラピストのヴァネッサ・マリンさんの協力のもとにリストアップした、セックスの心得10カ条をお届け。脳内がパニックになりがちな初セックスだけど、この心得を知っておけば少しは心を落ち着かせて臨めるはず。処女じゃないけれど、セックスの度にどうしても緊張してしまう、という女子にもオススメです♡

1. 初めてだと相手に伝えてもOK

たとえ今までセックスした相手の数が50人だろうと0人だろうと、それは自分だけのヒミツで、経験値をパートナーに告白する義務はなし。でもセックスは相手と親密になる行為なだけに、大事なことを隠している気がしてしまうなら、セックスの最中も居心地が悪くなって、ムードが出なくなる可能性も。初めてのセックスだと打ち明けて、動揺してしまうような相手なら、「付き合わない方がマシ」と思うくらいの気持ちでいましょう。初セックスだと知らされたとき、より慎重にコミュニケーションをとろうと努めてくれる相手が、きっとあなたに相応しい人だから。

2. 不安要素を取り除いてリラックス

性病や妊娠の心配をしながらのセックスなんて、楽しめるはずがない! 言いづらくても、やはりパートナーと安全なセックスについて事前に話し合うことが大事。避妊用のピルを飲んでいる場合でも、コンドームは必ず使うこと。例外があるとしたら、ふたりとも性病に感染していないことを検査で確認済みな上、他の相手とはセックスしていない場合だけ。

3. お互いに心から望んでいる行為だけをする

ヴァネッサさんによると「お互いが、心からしたいと思うことをするのが大事」なのだそう。「“心から”というのがポイントで、ただ相手に合わせてしまってはダメなんです」。セックスが始まったからといって、最後まで続ける義務は無く、いつでも中断する権利があることも忘れずに。パートナーにも同様の選択肢があるので、やはりお互いが心から望んでいるかどうか、確認しながらセックスを進めたいところ。

4. 深呼吸して自分の感覚に集中する

セックスを楽しむ上で、自分の感覚にうまく意識を集中させられるかどうかはかなり重要。初セックスの時は、いくら覚悟が出来ていても緊張してしまうだろうけど、自分の感覚に集中できるよう努めてみて。「どうしても余計なことを考えてしまうときは、深呼吸が効果的です」とヴァネッサさん。大きく呼吸をしながら、自分の体がどんな感じ方をしているか、パートナーが自分の体に触れたときの感触に意識を集中させましょう。

5. 前戯を軽く流さない

興奮が高まれば高まるほど、セックスで得られる快感も大きいもの。それには、やはり前戯が大事! オーラルセックス、手を使ったプレイ、そしてキスだって立派な前戯。ヴァネッサさん曰く、「オーラルセックスや指による刺激の方が、オーガズムに達する可能性は実は高いんです」とのこと。だから、前戯は挿入に行くまでの前段階だとあなどらずに、じっくりと時間をかけてみて。「初めてのセックスでオーガズムを感じられるかは別としても、クリトリスへの刺激が大半の女性の快感を左右します。でも、膣挿入ではそこまでの快感が得られないことが多いんですよ」。

6. 大事なのはテクじゃない

初めてのセックスで、自分が「上手に」できるかどうかが気になってしまうのは自然なこと。でも、大事なのは相手を気持よくしてあげたいという気持ちと、ふたりのコミュニケーション。「セックスの上手さを心配する人が多いのですが、実は一番大事なのは“ひたむきさ”なんです。彼を喜ばせることに一生懸命だったら、彼もそれに気付いてくれるだろうし、セックスをより楽しむことができるはずです」とヴァネッサさん。「これは気持ちいい?」とか、「こうされるのは好き?」といった簡単な質問を交わすことで、パートナーもあなたがしてあげた行為について、感想を伝えやすくなるはず(そして、自分も相手の行為について伝えましょう!)。

7. フィードバックと不満は別物

パートナーがしてくれる行為が、あまり気持ち良くない…という時。それを直球で伝えるにしろ、違うプレイがしたいとやんわり伝えるにしろ、相手が批判されているように感じてしまうのではないかと心配になってしまうもの。でも、彼があなたに気持ちよく感じて欲しいと思っているのであれば、あなたからのフィードバックを聞きたいはず。自分がして欲しいことをうまく説明するのは難しいかもしれないけれど、良かったこと、無くてもよかったこと、次のセックスでやってみたいことなど、セックスの後で思い切って彼に伝えてみて。

また、オーガズムが得られなかったとしても、演技をしなきゃいけないと思わないこと。オーガズムを得るか否かは自分ひとりの責任ではなく、パートナーとこれから一緒に目指すべきゴールという風にとらえて楽しみましょう。

8. ローションは女子の味方!

ローションを使うことに対し、「自分がちゃんと濡れないからだ」なんて落ち込むなかれ。お互いの合意の上で使えば、ローションはふたりを気持ちよくする強い味方となってくれるはず。さらに、ウォーターベースやシリコンベースのローションを使うと、摩擦が減ってコンドームが破れてしまうリスクを軽減できるというメリットも(オイルベースのローションは、ラテックスのコンドームを溶かしてしまうことがあるので避けましょう)。

9. 彼のペニスに全てを任せない

早漏、オーガズムに達せなかったなど、ペニスに関する問題も色々生じることがあるけれど、セックスはどちらかに非があるというものではないので、早々に「彼とは合わないのかも」と決めつけないこと。新しいパートナーと心地良さを築くには、時間とコミュニケーションの積み重ねが必要で、それは男性側の努力だけでは成り立たないもの。焦らず、ふたりでじっくりと時間をかけてみて。

10. 映画の初セックスシーンに惑わされない

ティーン向けの映画やドラマに出てくる初セックスシーンの影響で、かなり非現実的な初セックスのイメージを持ってしまう人もいるはず。でも映画のセックスシーンは、完璧に演技指導され、ロマンチックなムードを演出しているものばかり。初セックスはこうあるべきと思いこまず、実際の時には、ドラマチックさやオーガズムは過度に期待しない方が無難かも。

セックスは初めてだろうと1000回目であろうと、汗臭かったり、不完全だったり、時にはぎこちなかったりするもの。でも同時に、それはとても人間らしい行為。探求心を持ち、経験を重ねているうちに、きっと楽しいセックスライフが送れるようになるはずです♡

※この翻訳は、抄訳です。

コスモポリタン編集部

COSMOPOLITAN US