コスモポリタン読者の皆さん、こんにちは。韓国に住みながら物書きをしている、南田柊子と申します。旅行で韓国へ通っていた時から、韓国男子と遠距離恋愛をしたり片思いをしたり、はたまたモテ男に振り回されたりと、楽しいこともトンチキなことも色々ありました…。
そんな私が実際に韓国で体験した恋愛話を綴ってきましたが、最終回の今回は「文化の違い」によって起きた、小恥ずかしいエピソードをお届けしたいと思います。
【INDEX】
以前私は、韓国ドラマに出てくるような韓国男子は現実にはいないとお伝えしましたが、気遣いと優しさを与えてくれる男子は、確かにいます。
ただ、気をつけなければならないのは、韓国では相手の女性を恋愛対象として見ていなくても、紳士的な行動を出来る人が多いということ…。
チェジュ島で出会った彼はスーパージェントルマン!
以前、仕事を通じて出会ったチェジュ島在住の彼。年下だけど落ち着いていて気が利いて、チェジュ島へ遊びに行くたび、車でいろんなところへ連れて行ってもらい、とても楽しい時間を過ごしていました。
私の靴紐がほどけたら跪いて結んでくれたり、2人で手を繋いで散歩をしたり、極めつけは、彼のお家で彼が旧正月(ソルラル)の食事を作って振舞ってくれたのです!
私はすっかり両思いモードになり、自分に好意があるものと勘違いしてしまったのですが、結果的に私のことは「恋愛対象として見ることはできない」と、告白するまでもなく振られてしまうというトンチキ事変が起こりました。
ただ気遣いあふれる紳士だったということ..? 私が外国人だから観光客としてもてなしてくれていたの...? 胸につかえたモヤモヤを抱えたまま、飛行機に乗ったことは言うまでもありません。“おもてなし”はほどほどが丁度いい…と、切実に思った出来事でした。
「秘密だよ」はナンパのサイン?
皆が皆そうではないと思いますが、私の経験上、カフェやバーへ1人で訪れた時、いい感じのイケメンスタッフさんが「他の人には秘密だよ?」と言ってデザートやドリンクなどをサービスしてくれるときは、その後恋愛関係に発展することが多いです。
「秘密だよ?」という言葉に色気と好意を感じてときめき、自然とこちらが恋愛モードになってしまうからか、相手が恋愛上手だからなのかはわかりませんが...。その言葉を言われると、すっかり「イケる!」と勢いづく体質になってしまいました。
「秘密ですよ/秘密だよ」は韓国語で「비미리이에요(ピミリエヨ)/비밀이야(ピミリヤ)」と言うのですが、残念ながら私が出会った“秘密だよ男子”は、全員ナップン(悪い)男子でした。つまり遊び人ですね(笑)。
でも「ナップン男子は魅力がある」というのも事実。気軽にデートするのであれば、すごく楽しいと思います! ただし、左手の薬指を即座に確認することと、彼女がいるかいないかの事前確認は必須事項です。
最後に…
全3回に渡り、最後までご拝読いただき、ありがとうございました!
韓国男子との恋愛話をお届けして参りましたが、どの国の人であろうと、その人によって性格も考え方も違います。もちろん国によって文化や風習は違うので、培ってきたものや、育ってきた環境にお国柄的なものはあるかもしれませんが、そういったお互いの違いを尊重しながら関係を育むのもまた、国際恋愛の醍醐味だと思います。
この連載では、あくまで私が実際に体験したエピソードをお送りしてきたので、一個人の体験談として楽しんでいただけたり、韓国文化に興味のある方々にとって、何かしらの参考になったりすれば光栄です。また機会がありましたら、どこかでお会いいたしましょう。南田柊子でした。