イギリス王室は2月5日(現地時間)、チャールズ国王の健康状態についてのショッキングなニュースを公表しました。

バッキンガム宮殿は声明を発表し、国王が「がん」と診断されたことを明らかにしました。しかし次のように記されたその文章には、見つかったがんの種類など詳しい情報は含まれていません。

「(国王は)治療に前向きで、可能な限り早期に、公務に全面的に復帰できることを心待ちにしています」
「憶測を避けるため、そして世界中のがん患者に対する人々の理解が深まることに役立てばとの願いから、国王は診断の結果を公表することを選択しました」
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チャールズ国王はこの声明を発表する前に、息子のウィリアム皇太子とヘンリー王子には直接、診断の結果を知らせたといいます。アメリカで暮らしているヘンリー王子は近く、国王を見舞うため帰国する予定とされています。

国王はまた、妹のアン王女と弟のアンドルー王子、エドワード王子にも、がんと診断されたことを直接、伝えたそうです。

king charles iii leaves hospital after treatment for enlarged prostate
Max Mumby/Indigo//Getty Images
前立腺肥大症の手術を受け退院したチャールズ国王、2024年1月29日撮影

チャールズ国王は当面、公的な行事などへの出席は見送るものの、その他の公務は継続するとのこと。バッキンガム宮殿によると、現時点で「君主の職務を代行する国務参事」に職務を委任する予定はないといいます。

君主の代理を務めることが認められているのは、配偶者 (カミラ王妃)と王位継承資格のある21歳以上の王族のうち、継承順位上位の4人(ウィリアム皇太子とヘンリー王子、アンドルー王子、ベアトリス王女)です。

ヘンリー王子とアンドルー王子は公務から退いているため、アン王女とエドワード王子も2022年12月に代理を務めることが認められています。

イギリスでは「1937年摂政法第6条」により、君主が不在(外国訪問中など)、または体調不良の場合には、国務参事にその職務の代行を委任することが認められています。参事が代行できる職務は法的文書である特許状により規定されており、そこには枢密院会議の開催や、可決された法案の裁可などが含まれています。

※本記事は、Hearst Magazinesが所有するメディアの記事を翻訳したものです。元記事に関連する文化的背景や文脈を踏まえたうえで、補足を含む編集や構成の変更等を行う場合があります。
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