俳優としてだけでなく、プロデューサーや映画監督としても活躍するブラッドリー・クーパー(48歳)。先日、断酒を始めて19年が経ったことを報告し、自身の心境を率直に語った。

2009年公開の映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』で、大ブレイクを果たしたブラッドリー。しかし同作品で、アルコールとドラッグでハメを外すクレイジーなフィル役を演じたときには、すでにアルコールを絶っていたという――。

先日、ナショナル ジオグラフィックのヒットシリーズ『ランニング・ワイルド:過酷なミッション(Running Wild With Bear Grylls: The Challenge)』の最近のエピソードに登場したブラッドリーは、自身が経験した“人生のどん底”について語り、これまでを振り返った。

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runningwild//Instagram

Entertainment Weekly>によると、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』に出演した後、一時的な人気で終わることなく、少しずつ有名になっていったことを「幸運だった」と語ったブラッドリー。番組のナビゲーターでサバイバルの達人であるベア・グリルスに対し、「名声に溺れることはなかった」と話したものの、“ワイルドな時代”もあったと明かした。

「アルコールとドラッグに関してはワイルドな時代を過ごしたと思うね。でも名声とは何も関係ない。本当に幸運だったよ。29歳で酒をやめて、19年間断酒している。とてもラッキーだった」

現在は断酒しているブラッドリーも、2000年初頭にはアルコールとコカインに溺れ、自分を見失っていたという。当時出演していた人気ドラマ『エイリアス』から降板したこと、そしてアキレスけんを切ったことが原因で、薬物に安らぎを求めてしまったと語った。

そして2004年に出席したあるパーティで他人に嫌な思いをさせてしまったことで、俳優で友人のウィル・アーネットに注意を受け、やっと目を覚ませたそう。

"goodnight, oscar" broadway opening night
Bruce Glikas//Getty Images
ウィル・アーネットと一緒に。

そんなブラッドリーは、自身が監督も務めた2018年公開の『アリー/スター誕生』で、依存症に苦しむミュージシャン、ジャクソン・メイン(ジャック)役を熱演。<E!NEWS>によると、自身のこれまでの経験が役柄に与えた影響についても振り返った。

「おかげで、役に入り込みやすくなった。そして幸運なことに、私は人生の中でこれまでのすべてを受け入れることができる環境にいた。だから自分をさらけだすことができたんだ」
「演じるべき役柄にも本当に恵まれてると思う。本当に幸せなことだよ。これからも続けていけたらと思ってる」