卒業をして間もない人から、時間が経っている人まで、多くの人が見たことがあるという「学校を卒業できない夢」。現実に起こりそうだからこそ、思わず飛び起きてしまった…という人もいるかもしれません。

そこで本記事では、<Oprah Daily>に寄せられた相談を元に、夢アナリストが「学校を卒業できない夢」の意味を解説します。

ペンネームBack at Collegeさんの体験

「私は大学の勉強で苦労しました。2018年に大学を卒業したのですが、ここ2週間、最後の3単位を落とす夢を見続けています。夢に出てくるのは生徒たちだけで、先生や教授は出てきたことがありません。

夢の一つは、高校のときの教室にいる夢でした。本当に大学を卒業できたかという不安と共に目が覚め、朝起きて卒業証書がちゃんとリビングにあるかを確認しに行かなければいけなかったことまでありました。この夢の意味はなんでしょうか?」
public building
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この相談に対して、『Have a Great Dream(原題)』の著者で夢アナリストのレイン・ダルフェンさんは、次のように解説します。

解説:レイン・ダルフェンさん(夢アナリスト)

テストでうまくいかない=不安、恐怖

大学を卒業できない、単位が取れない夢はよくある夢の一つ。これまで「テストがうまくいかないのでは」という不安を感じたことがある人は、この夢を見た経験が多いのではないでしょうか。ほとんどの人が、「テストでうまくいかない=不合格になる、単位を落とす」という不安や恐怖をつなげて考えています。

この夢を何度も見るのは、それだけあなたにとって重要なことだから。ここ2週間で何度もこの夢を見ているのは、夢があなたの注意を引こうとしているからなのです。

現実での不安とつながりがあるかも

まず、ここ最近のことを振り返ってみましょう。恋愛、仕事、家族など人生のあらゆる場面において何かがうまくいかず不安を感じたことはありますか? そのうまくいかないことと不安の関係性を考えてみましょう。

そして何度もこの夢を見るのは、あなたがそのことと現実できちんと向き合っていないから。人間は嫌なことは自然に避けるものです。夢から感じる不安は、現実で向き合うことの必要性を潜在的に感じているからともいえます。

夢に戻ると、「最後の3単位を落とす」のは“もう少しだった”ということでもありますよね。あとちょっとで達成できそうだったのに失敗してしまったり、自分ではできたと思ったけれど、最終的にはうまくいかなかったりしたことがあるのかもしれません。

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現実で足りないものとは

また、教授はおらず、生徒だけがいるという状況にも注目してみましょう。何か仕事に関わることで、知っておくべきだったのに知らなかったことはありますか?

卒業していないという不安を夢で抱えていることを踏まえると、現在何か権限を失った経験がないかも考えてみましょう。プライベートや仕事で、自分に権力がないと感じることはありますか?

夢は現実で足りない何かを示していることが多いです。大学で苦労したということですが、今の人生に足りていないのは成功体験かもしれません。

夢が道標に

夢は以前成功した経験に連れていき、現在の人生を導いてくれることもあります。苦労や不安を抱えていても、卒業する助けになったのはなんだったかを考えてみてもいいかもしれません。夢には生徒だけだったようなので、誰か友人にアドバイスを求めてみてもいいでしょう。

そして夢は経験をもとに、あなたを応援してくれているのです。幸いなことに卒業証書はリビングにあります。つまり、あなたは自分にはできると教えてくれているのです。この力を使って、困難に立ち向かってください!

※この翻訳は抄訳です。
Translation: Haruka Thiel
Oprah Daily