がんを公表し…キャサリン皇太子妃の病状や治療について今わかっていること

キャサリン皇太子妃は2024年1月に腹部の手術を受け、その時点ではがんではないと思われていました。手術は成功しましたが、その後の術後検査でがんであることが判明したそうです。

なお、今回のがんが腹部の手術と関係しているかどうかはわかっていません。

ケンジントン宮殿の広報担当者は、声明で次のように述べています。

「これ以上の個人的な医療情報を共有することはありません。一般の人々と同様に、皇太子妃にも医療的なプライバシーを守る権利があります」

なおチャールズ国王も現在同じくがんを患っていますが、その種類を公表していません（宮殿は、国王のがんの種類や治療に関する憶測や追求をしないよう、メディアに求めています）。

ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、「家族にとって正しいと感じた」タイミングで、このニュースを公表したいと考えていたそう。

腹部の手術から回復し、がんの治療を開始したキャサリン皇太子妃は、自身の診断と折り合いをつけるための時間と余裕を持つことを望んでいたと考えられています。

具体的には、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子がイースター休暇に入った3月22日に発表されました。皇太子夫妻は、このニュースが世界中に知れ渡るにあたり、子どもたちをそっとしておいてほしいと望んだようです。

この1カ月間、皇太子妃の病状に関する膨大な憶測が飛び交っていましたが、宮殿は「ケンジントン宮殿は1月に皇太子妃の回復のスケジュールを公表しており、その指針は変わりません」と繰り返し述べてきています。

ケンジントン宮殿によれば、「皇太子妃は予防的な化学療法を開始し、回復に向かっている」とのこと。

2月下旬から治療が始まっているそうですが、化学療法の終了予定日については公表されていません。なお皇太子妃は、自身の治療が「初期の段階」にあると語っています。

2024年1月、宮殿はキャサリン皇太妃がロンドンの病院で「予定されていた腹部の手術」を受け、「手術は成功し、10日から14日間入院した後、自宅に戻って療養を続ける」と発表し、皇太子妃の病気ががんでないことを強調していました。そのため、手術をした時点では妃の病気はがんではないと考えられていました。

ケンジトン宮殿は3月22日（現地時間）、皇太子妃の「術後の検査が終了し、その結果、がんであることがわかった」と公表しています。

ケンジントン宮殿は、ウィンザー城で皇太子妃が自身のがんの診断について語る動画を公開。この動画は3月20日（現地時間）にBBCスタジオズが撮影したもので、皇太子妃は屋外のベンチに座り、メッセージで次のように述べています。

「この数カ月は、私たち家族全員にとって信じられないほどつらい日々でした。しかし、優秀な医療チームに恵まれ、素晴らしいケアを受けることができたことに大変感謝しています」

チャールズ国王とカミラ王妃は、キャサリン皇太子妃のがんの診断に対する声明を発表。現在、皇太子妃と同じくがん闘病中のチャールズ国王は、「勇気を持って発言したキャサリンを誇りに思います」と述べています。

バッキンガム宮殿の広報担当者は、チャールズ国王とカミラ王妃は「この困難な時期を通して、家族全員に愛と支援を提供し続ける」と付け加えました。

また、ヘンリー王子とメーガン妃も、スポークスマンを通じて次のような声明を発表しています。

「私たちはケイトと家族の健康と回復を祈っており、プライベートと平穏を保ちながら治療が行われることを願っています」

普段ミドルトン家はあまりプライベートを明かしませんが、皇太子妃の弟であるジェームズ・ミドルトンは先ごろInstagramに、自身と姉が一緒に写った幼い頃の写真を投稿しています。

彼は「何年もの間、私たちはたくさんの山を一緒に登ってきました。家族として、この山も一緒に登るつもりです」とサポートの意を示し、山とハートの絵文字を添えました。

実際のところ、この件との関連性はなかったと考えられるようです。

英国における母の日（3月10日）に公開された写真の加工騒動^{（写真を加工したキャサリン皇太子妃は後に、それを謝罪しています）}が、皇太子妃と彼女の健康に関する陰謀論を鎮めることはなく、憶測はこの数週間でさらに過熱していました。

キャサリン皇太子妃の手術が発表された時点で、宮殿は「妃が公務に復帰するのはイースター休暇開けになる可能性が高い」と発表していました。がん診断のニュースが流れた今、そのスケジュールは変更された可能性が高く、具体的な復帰時期は明言されていません。

ケンジントン宮殿の広報は、「皇太子妃は、医療チームの許可が下りてから公務に復帰する予定です。皇太子妃はお元気で、完全に回復することに専念しています」と述べています。

妃はビデオメッセージで、「公務は私にいつも深い喜びをもたらしてくれます。また再開できるのを楽しみにしていますが、今は病気を完治させることに集中しなければなりません」と語っています。

※本記事は、Hearst Magazinesが所有するメディアの記事を翻訳したものです。元記事に関連する文化的背景や文脈を踏まえたうえで、補足を含む編集や構成の変更等を行う場合があります。