アカデミー賞授賞式は、それに関連したその他の楽しみもあるイベント。ノミニーやプレゼンターたちに提供される「Everyone Wins(誰もが勝者)」と名づけられた豪華なギフトバッグの中身の公開も、その1つ。

マーケティング会社ディスティンクティブ・アセット(以下DA)が用意するこのバッグの中には毎回、さまざまな分野の企業・ブランドが提供する高額の商品や体験ギフトが入っている(経済誌『フォーブス』は、2021年の中身は総額およそ20万5千ドル、約2500万円だったと推定している)。

エンタメ情報サイト『ヴァルチャー』によると、こうしたギフトバッグの提供は、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが1989年に開始したもの。当初はアカデミーが授賞式の一環として公式に行っていたもので、バッグのサイズも中身の総額も、かなり“小ぶり”だったそう(最近のバッグは、スーツケースやトランクといわれている)。

ただ、2006年に「こうしたギフトは課税対象の『現物給与』にあたる」とIRS(内国歳入庁、日本の国税庁に相当)から指摘されたことを受け、映画芸術科学アカデミーは提供を中止したそう。

それでも、授賞式の機会にセレブに商品を提供することで得られるメリットのために、自社の高額な商品を贈りたいというブランドは後を絶たなかったもよう。DAが引き続き、独自にギフトバッグを作り、提供している。

会計・税務の専門誌『CPAプラクティス・アドバイザー』は2013年、DAがこの年に用意したギフトバッグには、大麻成分入りのチョコレート(カリフォルニア州では大麻は合法)やぜいたくな旅行、医療処置などが含まれていたと伝えている。

それらを提供した各社はバッグに(無償で)入れてもらうために、それぞれ4000~2万ドル(約49万~240万円)をDAに支払ったとのこと。

豪華なそのギフトバッグに、今年はどのようなものが入っているのだろうか? それは、以下のとおり。

※この翻訳は抄訳です。
Translation:Hearst Contents Hub

From: ELLE JP