アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS=Academy of Motion Picture Arts and Sciences)が、2021年の第93回アカデミー授賞式を2021年4月25日に延期すると発表した。新型コロナウイルスのパンデミックと、それに伴うロックダウン(都市封鎖)で様々な活動が一時停止したことの影響を受けた形となる。

ヴァラエティ』誌によると、通常は授賞式の前年に上映された映画が選考の対象となるが、今回は延期に伴い、2020年1月~2021年2月28日までに変更する。ただし、アニメ賞、短編映画賞、ドキュメンタリー賞など一部は2020年12月1日までに公開された作品が対象。応募が必要となるその他の賞については、2021年1月15日を締め切りとする。各賞のノミネート作品は、2021年3月15日に発表する予定だという。

アカデミー賞 新型コロナウイルス パンデミック
Albert L. Ortega//Getty Images
第92回アカデミー賞で受賞したホアキン・フェニックスとレネー・ゼルウィガー、ブラッド・ピット

『ヴァラエティ』誌は来年の授賞式について5月にも、「中継する(アメリカの放送局)ABCは放送予定を変更していない」とする一方、関係者の証言を得たとして、「延期の可能性は高い」と報じていた。

同誌はまた、AMPASはパンデミックが続くなか、外出規制やソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保が求められていることを受け、新たな環境に合わせた変更を行ったと伝えていた。

映画館に行く人が減ったことを受け、劇場での公開ではなく、ストリーミング配信などに変更された作品も審査対象とすることを決定。「LA郡内の劇場で7日間以上上映されたもの」としていた対象の条件を、NY、シカゴ、マイアミ、アトランタ、ベイエリア(サンフランシスコ)にある劇場での公開を予定していた作品に変更した。

授賞式そのものも、例年の華やかなイベントとは異なったものになるのだろうか。新型コロナ第2波で受けるさらなる影響が気になるところ。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:Hearst Contents Hub

From: Harper's BAZAAR JP