ハリウッドのセクハラやレイプなどに対するムーブメントの1つとして、先日「SAGアワード」のプレゼンターが全員女性に決まったと発表されたばかり。そんな流れを受けてか、「ゴールデングローブ賞」に参加する女性セレブの間では、黒を着用して無言の抗議を訴えることが密かに広まっているそう。

最近ハリウッドを騒がせているセクハラやレイプスキャンダルへの抗議への意味を込めて、来年1月に開催される「ゴールデングローブ賞」に参加予定の多くの女性が、黒を纏って登場すると<Us Weekly>が報道。

最初は、数名の女性が結束するに留まる予定だったそう。ところが噂が広まったことで、大物女優を含む30名以上の女性が黒の衣装で参加するといわれるまでに…。この真偽について問われたメリル・ストリープは「内緒よ。見てからのお楽しみ」と回答。中には、すでに衣装を決定していたものの、スタイリストに頼んで新たに黒の衣装を探している女優もいるんだとか!

一方で、このムーブメントに反対している女優もいる様子。それは、人気ドラマシリーズ『チャームド〜魔女3姉妹〜』などで知られるローズ・マッゴーワン。彼女がTwitterを通し、メリル・ストリープなどを批判したことで、議論の輪が広がっているよう。

ハーヴェイ・ワインスタインのスキャンダルが取り沙汰される前から、彼の名前は伏せながらも、有名プロデューサーからレイプの被害にあった過去を明かしていたローズ。そして最近になって、改めてその人物がハーヴェイであったことを告白したばかり。

そんな彼女が抗議しているのは、「ゴールデングローブ賞」での抗議が「無言」だという点(現在までにツイートは削除済み)。

「ブタ野郎と喜んで仕事をしてきたメリル・ストリープや他の女優は、無言の抗議をするためにゴールデングローブ賞に黒を着て行くらしい。その『無言』が問題なのに! きっと彼女たちは、嬉しそうにニセモノの賞を受け取るんでしょう。現状を変えることは何もしないのに。その偽善行為を軽蔑します。どうせならみんなでMarchesa(ハーヴェイの妻によるブランド)の服を着たらどう?」

そのコメントの他にも、何度も「声を上げること」の重要さをツイートし、ローズに勇気づけられた女性のメッセージなどをリツイートしている。

女性たちの間でも議論を呼んでいる「無言の抗議」。果たしてノミネートされているメリル・ストリープやマーゴット・ロビー、ジェシカ・チャステインやエマ・ストーンなどは、当日黒の衣装で登場するのだろうか、レッドカーペットが今から注目されている。