欧米で著名なライフスタイルコーディネーターである、マーサ・スチュワート。自身が司会を務めた料理番組がエミー賞を獲得したこともあるほか、90冊以上の著書を発行。作家や実業家などの顔も持ち、81歳にして第一線で活躍を続けている。

そんなマーサ・スチュワートが、人気メディアである<スポーツ・イラストレイテッド誌>の水着特集号の表紙を飾り、同誌として最年長での起用となったことが話題に。

夏を前に、毎年注目を集める<スポーツ・イラストレイテッド誌>の水着特集号。

近年では多様性あふれるキャスティングから支持を集めており、ボディイメージについて発信することの多いアシュリー・グラハムやケイト・アプトンはもちろん、義足のスノーボード選手であるブレナ・ハッカビーや、トランスジェンダー女性であることを公表しているモデルのヴァレンティーナ・サンパイオなどが表紙の顔を飾ってきた。

そして2023年夏の水着特集号で表紙を務めることになった一人が、マーサ・スチュワート。 同誌の編集長は、マーサの起用理由について「彼女は時代の流れと共に進化し、それでいて常に一歩先を歩んできた人物。81歳にして、彼女が成し遂げていないものはそう多くありません」と記事で綴っている。

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10代の頃にはモデルも経験している、マーサ。表紙出演のオファーを受けてから撮影期間の過ごし方について、ニュース番組<Today>で次のように振り返っている。

「1日で9種類の水着に着替えるという、面白い経験をしました」
「11月に連絡をもらって、1月には撮影をすると言われました。この年齢で表紙を飾ることは挑戦だと感じましたが、しっかりとやり遂げました。過度な食事制限はしませんでしたが、パンやパスタは減らし、ピラティスに1日おきに通いました。これをキッカケに、今でも同じ頻度でピラティスに通いつづけています。以前から健康的な生活を心がけていましたが、それでも今回の準備期間は楽しかったです」

また、「老い」ではなく「生きる」ことに集中する重要性についても自身の想いを発信。

「“歳をとる”ことばかり気にするのではなく、良い人生を“生きる”ことを大切にしてほしいなと思います。“老い”にばかり着目することは、つまらないもの。良い食事をとり、適度に運動をして、大切な人やペットと時間を過ごすなど、幸せだと感じられることを重視してほしいですね」

表紙を飾ったことを報告したInstagramの投稿では、「変化を拒んだら、人生はそこまで」などをモットーに生きていることを明かしているマーサ。キャプションには、現代を生きる女性たちを勇気づけるメッセージも綴られている。

「この表紙が、皆さんにとって何か新しいことに挑むキッカケになれば嬉しいです。たとえあなたが、どんなライフステージにいたとしてもね。変化すること、進化すること、大胆でいること――これらは良いことです」

同投稿には、「初めてこの雑誌を買おうと思った」「色気は年齢に左右されないことを示してくれてありがとう」「これだから、あなたを心の師匠として敬愛しつづけているんです」など、7000件を超えるコメントが殺到している。