映画賞のホストを務めるなど活躍し、Netflixでも番組を持つ人気コメディアンであるチェルシー・ハンドラー(47歳)。彼女が先日SNSに投稿した「子どもを持たない女性の1日」という動画が話題を呼んでいる。

Twitterでは1000万回再生も

「いつもの1日」というキャプションと共に、「子どもを持たない女性の1日」と題された動画をSNSに投稿したチェルシー。

動画内では、子どもを持たない女性としての自由な生き方を肯定するようなストーリーをユーモアを交えて紹介しており、Instagramでは56万以上のいいねを獲得し、パリス・ヒルトンなどのセレブが好意的なコメントを残したほか、Twitterでは1000万回以上再生され、12万人以上が「いいね」をしている。

動画で描かれた1日の一部

  • 「6時に起きて、学校に連れていく必要のある子どもがいないことを思い出す」
  • マスターベーションをして二度寝する」
  • 「お昼頃から、思いつきでやりたいことだけをする忙しい1日がスタート」
  • 「スーパーで子どもを追いかけまわすこともないので、実用的ではないけどスタイリッシュなハイヒールを履く」
  • 「クロワッサンを食べるために、パリにある大好きなお店に行く」
  • 「テレポートして家に帰る」
  • 「朝のうちにデートアプリで出会った人とのデートに備える」
  • 「ワークアウトの時間になったので、エベレストを登山してみる」
  • 「空いた時間でタイムマシーンを開発する」
instagramView full post on Instagram

「自由な時間がたっぷりあって、あらゆることに挑戦できる」と動画を締め括ったチェルシー。多くの共感・賞賛の声が届く一方で、SNSでは議論を呼ぶことに。

賛否両論の声

「子どもを持たない女性の一日」と題し、その自由さを描いていることで、実際に子どもを持つ人の中には、この動画に対して批判的な目を向ける人も。

「子どもを持たない人は、人生で最も幸せな経験を知ることもできない」、「こういう動画を見ると本当の愛を知らない人なんだと可哀そうになる」、「あなたみたいな人が親じゃなくてよかった。良い親になれないだろうから」、「私は子どもを愛している。チェルシーの言っているような経験や日々とは代えたくもない」といった批判や、一部では中傷めいたコメントも寄せられている。

これに対し、「代わるべきとチェルシーが押しつけているわけではない」、「子どもを持つかどうかは個人の自由であるべき」、「この件で女性同士が批判しあうことは社会や教育による影響なのでは? 子どもがいて幸せな人の生き方を否定しているのではないから、子どもがいない人生を楽しんでいる女性を批判する必要もない」、「コメント欄で保守的な男性たちが怒っているのが不思議だ」といった反論も。

また、「コメディ動画なのに、どうしてそんなに真剣になっているの?」や「親としての人生も楽しいけど、若くて旅に出る元気があった頃も懐かしい。チェルシーが人生を謳歌しているようでよかった!」といった中立的な意見も寄せられている。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

ニュース番組でのコメントに本人が反論

SNSにとどまらず、複数の保守的なニュース番組が動画を取り上げ、司会者やコメンテーターがチェルシーを批判する一幕も。

「この動画は、年老いて、嫌われている、子どものいない女性たちを慰めるためのもの」、「チェルシーのようなフェミニストは、社会から『男性と変わらず、なんでもできる! ガールボスになれる』と嘘をつかれているんです。女性が車でバックをする姿を見れば、同じようにできないことは明白ですよね」、「顔を見れば分かる、彼女は惨めな女性なんです」などと発言。

これには、チェルシーもSNSを通じて反論を展開。

「昼頃に起きたら、生え際が後退している人たちによる緊急会議が行われていたことを知りました。内容は、私が子どもを持ちたくないというコメディ動画についてだったそう。子どもを持っていなくても、こうやって“泣きわめく赤ん坊”の相手をしなきゃいけないんだから十分ですよね」
「銀行口座を見てみました。そして、思い出したのは、10人以上を大学に通わせることができたこと。ベストセラーになった6冊の本もあるし、Netflixでは私の番組が配信されているらしい。もしかして私って“ガールボス”なんじゃないでしょうか」
「(コメンテーターは)私の動画に、よっぽど刺激されたようですね。もしかすると、これは自問自答する良い機会かもしれませんよ。あなたは私が自由な人生を謳歌していることにイラついているんですか? それとも、私から自由を奪いきれていないことに?」

この動画のコメント欄でもさらなる論争は続いているものの、アーティストのP!NKが「笑わせてくれてありがとう。愛を」と、俳優のヒラリー・スワンクが「車で上手にバックできることが自慢になると思ってるなんて笑えた」とコメントをしているほか、「よく言った」「あなたに憧れているって声はたくさん聞くけど、タッカー(コメンテーター)になりたいっていう人に出会ったことがない」といった好意的な声も数多く寄せられている。