人気セレブたちが、生まれてきた子に「X Æ A-12」(イーロン・マスク&グライムスの子)や「アップル」(グウィネス・パルトロウ&クリス・マーティンの子)、「トゥルー」(クロエ・カーダシアン&トリスタン・トンプソンの子)といったユニークな名前をつけたというニュースを見るのは、意外と楽しいもの。しかし、すべての人が子どもを望んでいるわけではないということも忘れないでおきたいもの。
子を持つかどうかは完全に個人の問題であり、公にする必要のないことではあるけれど、特に女性セレブはその選択についてインタビューで聞かれることが多い。「キャリアに集中したい」「単に欲しいと思っていない」「余裕がない」――こうしたさまざまな理由を示したうえで、多くのセレブたちは「子を持つつもりはない」と告白してきた。
そこで、マイリー・サイラスからジェニファー・アニストン、レオナルド・ディカプリオにキアヌ・リーブス、キム・キャトラルまで、そんな意思表示をしてきた40人のセレブたちの言葉をご紹介。
Photos: Getty Images Translation: Ai Ono From COSMOPOLITAN
ジェニファー・アニストン/俳優
「人々が私や女性に対し、子を産まないから女性として失格だとするプレッシャーをかけることが気に入りません。そんなのはフェアじゃない。自分で子どもを産むことをしなかったからと言って、母性がないことを意味するわけではないでしょう。犬や友達、友達の子どもにもそういった愛情を持つことはできます。私は、自分のキャリアを大切にして、自分自身にフォーカスし、母親にならないと決めたことで、自己中心的だと言われ続けてきました」
2014年、『アルーア』にて
キアヌ・リーブス/俳優
「もう遅すぎますね。その時は過ぎてしまいました…僕は52歳ですから。もう子どもを持つことはないでしょう」
2017年、UK版『エスクァイア』にて
キム・キャトラル/俳優
「私は自分がすべきことやできることには目を背け、期待や仲間からのプレッシャーを越えること、相手を喜ばせることばかりに耳を傾けようとしていました。すべての答えは、結局のところ我々自身のなかにあるものだと私は信じています。子を持つことに関する質問に答えていた時、私が感じていた圧力のほとんどは外からのものだと気付き、自分が母になる一歩を踏み出す準備ができていないのだとわかったんです」
2003年、『オー・マガジン』にて
レオナルド・ディカプリオ/俳優
「こんな世界に子どもを迎えたいかってことですか?そうなったら、そうなった時でしょう。でも、そのことについて詳しいことは話さないでおこうと思います。誤った形で引用されたくはないので」
2016年、『ローリング・ストーン』にて
レネー・ゼルウィガー/俳優
「母になりたいと思ったことはありません。私はそんなふうには考えないんです。『19歳になったこれをしよう、25歳になったらあれをしよう』というように先のことを考えたことがないんです。ただ日々やってくるものと向き合い、もし何か起きたら、それはそれでいいと思うだけです」
2008年、『ロンドン・タイムズ』にて
ジャレッド・レト/俳優
「もし子どもがいるなら、そこにいてあげることが何よりも大切だと思います。僕には…他に気にかけるべきものがたくさんあるので」
2017年、『ESマガジン』にて
グロリア・スタイネム/ジャーナリスト・活動家
「長い間そのことを受け入れて、『OK、私は結婚もするし、子どもも持つ。絶対に。でも、今じゃない』と言い聞かせてきました。自分の将来に組み込むつもりでしたが、幸いなことに女性解放運動が始まり、(子どもがいなくても)私は幸せで、生き方はひとつではないと気付くことができました」
2014年、『Feminist MAKERS Conference』にて
ウィノナ・ライダー/俳優
「少々個人的なことですが、私は42歳で…昨年父に話したんです。『子どもができなかったらどう思う?』と。すると父は、『子どもを持つ方法なら、他にもあるだろう』と言ってくれました。その通りだと思うんです。私は、兄弟の子どもたちと一緒に素晴らしい経験を得ることができるんですから。私は、誰かの意見を聞くことをやめるべきだと思いました。ほかの女性たちがあなたに言ってくるのは、馬鹿げたことなんです」
2014年、『テレグラフ』にて
ポーシャ・デ・ロッシ/俳優
「30代半ばになるとプレッシャーを感じるようになり、『子どもを持つのは、他の誰かが大切に思う何かを見逃さないようにするため?それとも、本当に心からそう願っているから?』と考えたりしますよね。でも、後者に対する私の答えは、YESではありませんでした。親になるなら本当に子どもが欲しいと思うべきであり、私たちは2人とも(パートナーはエレン・デジェネレス)そうではなかったのです」
2013年、『アウト』にて
エレン・デジェネレス/司会者
「私たちは素晴らしい親になれるかもしれません。でも人間なので、自分が優れたスキルを持っていて、親になりたいという強い意思や憧れがない限り、その労力と責任を考えると、彼らの人生を台無しにはしたくないと思うんです」
2014年、『ピープル』にて
ドリー・パートン/シンガー
「私は自分より下の子が8人もいる大家族で育ち、そのうちの何人かは、早いうちから一緒に住むようになりました。私は彼らの子どもたちが自分の孫のように可愛いですし、今はひ孫もいるんです!今の私は、ひいおばあちゃん。子を持つことはありませんでしたが、だからこそ、みんなの子が自分の子のようなんだとよく思うのです」
2014年、『ピープル・カントリー』にて
クリストファー・ウォーケン/俳優
「幼少期に見てきた子役の多くはショービズ界で仕事を続けていましたが、子どもができたことでみんな他の仕事をしなければならなくなりました。私には子どもがいなかったので、失業してもどうにかなったんです」
2013年、『ガーディアン』にて
アシュレイ・ジャッド/俳優
「私たちが持つ資産やエネルギーで、すでに生まれている子どもたちを助けるだけでなく、支援や奉仕を通じて、貧困や虐待を二度と経験する必要のない世界に変えていくことができるのに、“自分の”赤ちゃんを作ることに使うのは、自分勝手なことだと感じたのです。私の信念は変わりません。それが私の大部分を占めています」
自伝『All That Is Bitter and Sweet: A Memoir』より
サラ・ポールソン/俳優
「子どもは大好きです。でも、私はとても衝動的なので、子を持ったことを後悔してしまうのではないかと不安になったのです」
2018年、『サンデー・タイムズ・スタイル』にて
ヘレン・ミレン/俳優
「私の宿命ではありませんでした。そうなるかなと考え続けてきてきましたし、起きることを待ち続けてもいましたが、結局機会に恵まれませんでした。他人の考えは気にしません」
2013年、『ヴォーグ』にて
ディタ・フォン・ティース/ダンサー
「私が結婚したのは、父親には向いていない人でした。彼は子どもの世話をする以前に、自分の面倒を見ることさえできない人で、だからこそ私は自分の見方を変え、そこに適応し、『子どもがいなくても大丈夫』と考えるようにしました。今は、自分の人生がどう展開され、何が起こるのかを見ていくつもりです。子どもがいないからといって、人間としての価値が下がるわけではありません。どうにでもなるものです」
2007年、『インディペンデント』にて
トレイシー・エリス・ロス/俳優
「私は常に『その決断は自分のため?それとも他の誰かのため?』と自分自身に問いかけ、思い出すようにしています。夫と子どもという存在はある時点で持つべきものと期待され、みな『人間は本来生殖するものだ』というところに立ち返るでしょう。それでも私は、『赤ちゃんはたくさんいると思うし、人口が多すぎるという問題の一部でもあるよね?』と返します。世界がよりよい場所になるように、そしてただ幸せであるようにと頑張っている人たちもいるんです」
2018年、『タイムズ』にて
リリー・トムリン/俳優
「子どもを欲しいと願うことはまったく問題のないことです。でも、当時の私は子どもを欲しいとは思いませんでした。私に何ができたかは、神のみぞ知る、です。子どもは好きですが、私の人生には子どもを育てる余裕はありませんでした。私は自分のキャリアに専念していましたが、子どもを大切にするためにはキャリアを諦めなければならなかったでしょう」
2006年、『メトロ・ウィークリー』にて